2000.06.06
ラッパ屋初日延期に関し、花組芝居の加納氏がHPでコメント
ラッパ屋の「ヒゲとボイン」及び、その初日延期の顛末に関し、客演の役者・桂憲一が所属する花組芝居の主宰・加納幸和が自らのホームページでコメントを述べている。これが非常に素晴らしいものとなっている。要チェックだ。
コメントは加納の「座長日誌」に掲載。桂憲一を出演させるに当たり、いろいろと危惧していたことがあったことを紹介し、今回の顛末に対する「作り手」としての感想を丁寧に述べている。
劇団同士というのは仲間意識が働き(芝居の劇団なんて、吹けば飛ぶような存在ですからね)、なにかことがあるとフォローに回るもんです。一つの劇団の恥は業界の恥、みたいなもんですから。しかし、もうそういう時代じゃない。演劇界、いや、演劇の発展のためにも、必要なことであったと思い知らされる。今後の展開に注目したい。
花組芝居「座長日誌」
加納氏の発言は、ラッパ屋を非難しているというレベルのものではなく、起きてしまった事実に対する正直な感想である。悲しいのである。今回の事件は、どの劇団も抱えるものであり、ひとごとじゃないわけだ。それに対し、関わっているものがフォローに回るのではなく、正直な感想を述べることは意義のあることだろう。「しょうがない」じゃ済まないのだから。今後もこのような動きが広まることを期待したい。(じ)
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