2000.06.01
盛岡で扇田昭彦さんらを招いたシンポジウム「芝居を10倍面白く見る方法」開催
地方の演劇活動にも劇評を定着させ、演劇文化をもっと盛り上げていこうと、盛岡市文化振興事業団(理事長・桑島博盛岡市長)が、盛岡市の保護庭園「一ノ倉邸」で、シンポジウム「芝居を10倍面白く見る方法−地域における劇評の現在をめぐって」を開いた。(2000年5月21日)
市民や劇団関係者ら約30人で狭い客席は埋まった。演劇評論家の扇田昭彦さんが講演し、新聞社の文化部記者時代の経験を元に劇評執筆の舞台裏を明かしながら「新聞にとって、今後は文化、学芸により力を入れる時代になる」と話した。
シンポジウムでは、河北新報学芸部記者やミニコミ誌の編集者ら5人のパネリストが登場し、各地方の演劇事情を報告した。東奥日報(青森市)の松林拓司記者は「批評する側と劇団は車の両輪。互いの努力でレベルアップしていける」と指摘。秋田市のフリーライター南都洋子さんは「秋田は演劇が市民活動の域を出ず、批評するのを遠慮する風潮がある。何とかしたい」と話した。
(河北新報社)
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