2000.05.16
松本幸四郎が演劇企画集団「梨苑座」を旗揚げ
歌舞伎に現代劇にミュージカルにと活躍する松本幸四郎が演劇企画集団「梨苑座(りえんざ)」を九月の東京・日生劇場で旗揚げする。荒俣宏氏の書き下ろし「夢の仲蔵〜栄屋異聞影伝来」を第一回公演として松竹の製作で上演することとなった。
幸四郎は「歌舞伎俳優として何ができるかを考えた。歌舞伎としての歌舞伎でなく、演劇の一ジャンルとして上演することで、江戸と現代の距離感が縮まるような歌舞伎を企画した」と語っている。
この旗揚げに幸四郎は九代琴松(くだい・きんしょう)のペンネームで演出も手掛ける。九代は幸四郎の九代目、俳名の琴松を合わせて命名。すでに弟・中村吉右衛門が先祖ゆかりの松貫四を名乗って歌舞伎作者・演出家デビューしている。
演出家・九代として幸四郎も「劇中劇の趣向や舞台と客席の区別がつかないようなスペクタクルな世話物歌舞伎にしたい」と張り切っている。
公演は9月6〜26日。1万2千6百〜4千2百円(6月23日から予約開始)
問い合わせ 03・5550・0453
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