小説新潮長編新人賞を受賞し、巨額の賞金をゲットして華麗に文壇デビューを果たした前川麻子であるが、ソウル・オブ・カラーズシリーズで作った大借金の前では雀の涙状態。あの人やこの人にさかのぼって支払わなくてはならないお金がたーくさん残っている。６月には受賞作が単行本として発刊される予定であるが、８月にも第二弾が出版されるとか。その作品はナイショだけど、某テレビによってドラマ化が決定しており、主演は官能の女優・・・教えてあーげない。

そんな文豪（副業）である前川氏が、ソウルオブカラーズシリーズを上演していた劇場（六本木キャラメル）が潰れたというのに、会場を移して懲りずに新作を上演するという。それも、マシュマロ・ウェーブの木村健三、ハイレグジーザスの山田伊久磨の二人をゲストに迎えての豪華版だ。

新しい会場はというと・・・六本木キャラメルの上の階のショーパブ「将軍」である。キャラメルは２階でしたが、「将軍」は３階。同じビルですね・・・懲りないなあ。

さて、今回上演する「SOUL OF RUBY」は、とにかくもう豪華版です。お金かかってないけど、豪華版のてんこもり。ちょっと箇条書きにしましょう。

１、会場が２倍の広さになった
２、ゲストが２倍（二人）
３、アンファン・テリブルワークショップ関連の若手俳優総出演
４、ついでに裏方さんも総出演
５、前川さん自身もダンナのコンタさんも当然出演
６、愛娘小学生・ひなたちゃん、鮮烈デビュー！（ちゃんと芝居してるっす）
７、バックステージものです
８、劇団健三一座による「オズの魔法使い」上演中の「寝盗られ宗介」です
９、つまりそれはメタシアターだ
10、なのに、いつもより安い（2500円）

で、いつも3000円でやっていたこのシリーズが、2500円（前売・当日とも）なのに、エフステ者は2000円で入れてあげるという・・・チラシに書いてなかったけど、ワンドリンクもついてるって言ってたよ。「エフステを見た」といえばオッケー。

そんな採算度外視していいのか、とも思うけど、決して賞金ががっぽり入ったからというわけじゃないみたい。ってゆうか、雪だるま借金があるんで・・。

まあ、せっかくのてんこもり公演なのだから、いっぱいお客にきて欲しいということでしょう。稽古見た感じけっこう面白いのに、チケット売れてねーっ！　今回動員が伸びないと、このシリーズは・・・...

アンファンテリブルプロデュース　ソウル・オブ・カラーズシリーズ33

SOUL OF RUBY

稽古場訪問レポート

稽古を見てきました。ほんとにてんこ盛りで、みどころいっぱいです。バックステージものですので、特に芝居やってる人にはたまらんでしょう。かなり痛いです。いつも舞監でついている方も制作やってる方もみんな出演してるリアルさです。舞監の人って、伝説の劇団品行方正児童会のメンバーだったんだってね。知らなかった。でもって、ヒナタちゃんの芝居も必見。マニャーナセラマニャーナ（＠明石スタジオ）で、生後まもない頃（まだ人間じゃなかった）、装置として舞台の上にいたことはありましたが、今回は本格デビューです。末恐ろしい、としか言いようがありません。ある意味、こんなヒキョーな芝居はありませんね。2000年度演劇ベストテン反則大賞は、ほぼ決定でしょう。（じ）