2000.04.01
ぴあ、いよいよ非接触型ICカード無料配布へ
出版・チケット販売大手のぴあが、電子チケットシステムを開発したと発表した。ICカードに興行チケット情報を読み込ませ、イベント会場に置く専用読み取り装置にかざして利用する。年内にも運用実験を開始する。
利用の仕方はこうだ。まず、インターネットでチケットを予約する人は、専用の書き込み装置をパソコンにつなぎ、インターネットで予約した情報をICカードに記録する。インターネットを使わない人は、コンビニやぴあステーションなどの店頭端末でICカードに記録する形。その際に店頭でチケット代を支払う。ICカードには予約したイベントの内容や日時、座席などの情報が記録され、イベント会場では、その情報が非接触型の読み取り装置にかざすことで読み取られ、入場できることになる。
ユーザーにとっては、チケットの小型化、管理面でメリットがある。興行サイドでは、観客の動向がリアルタイムで把握できる面がある。受付の混乱が回避できるメリットもある。将来的には、カード自体も消滅させ、携帯電話の中にICチップを埋め込み、予約から決済、発券、入場までを行えるようにしたいとか。なんでもケータイでやっちゃう世の中が、本当に来るみたいだ。
ぴあでは、年内に40万人のぴあカード会員にこのICカードを無料配布する予定。いよいよチケットレス時代が到来する。
いかに、専用読み取り装置を劇場に導入してもらうか、が大問題となる。通常入口とは別の入口を作らないとならない。駅の自動改札みたいなやつだろう。せこい小屋だと難しいだろうなあ。(じ)
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