2000.02.10
閉館した「銀座セゾン劇場」が復活!
惜しまれつつも昨年閉館した銀座セゾン劇場が、同じ場所に名前を変えて最開場する見通しである。
セゾングループの一つであり、このセゾン劇場が入っていたビルの共同所有者でもある「東京テアトル」が、もう一人の所有者である東邦生命と交渉し、有利な条件を勝ち取ったもよう。新しい劇場は、旧銀座セゾン劇場の設備をそのまま引き継ぎ、東京テアトルが直営する形となる。名前は「ル・テアトル銀座」となる。4月開場が予定されている。
さらに、セゾン文化財団が所有する稽古場「森下スタジオ」の一室も小劇場化する計画もある。これにより、セゾングループが所有する劇場は三つが稼動することになり、相互にリンクした公演が計画される。
三つの劇場の経営者はそれぞれ違うが、約770席のル・テアトル銀座、約450席の渋谷・パルコ劇場、約150席の森下スタジオが密接に絡み合い、ヒットの度合いで、より大きな劇場への出世公演のような形態も可能となる。
いずれにしても、銀座セゾン劇場で培った劇場経営、公演制作のノウハウが再び有効活用できるわけであり、大きな財産の喪失を免れたことの意義は大きい。今後のセゾングループの演劇事業に期待したい。
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