2000.01.14
古典落語の差別用語を考えよう/東京の福祉団体が落語鑑賞会を開く
その噺の中に障害者に対する差別的用語がある、としてなかなか演じられない・放送できない演目があるとされる古典落語。どんな言葉に言いかえれば、原作の良さを失わず、誰も傷つけずに済むのか。噺の中の、言葉の中の何が、どこまで問題なのか。といったような問題点が話し合われることもなく、ほとんど放送されない・演じられない、というのが現状だろう。ここに着目した落語会が、福祉団体の手によって開かれた。
東京都北区で精神障害者や知的障害者の共同作業所を運営している「あゆみ会」が、そのようなテーマのもと、落語会と意見交換会を開いている。「牛ほめ」「かぼちゃ屋」「唖の釣り」などの落語を演じたのは三遊亭京楽師はじめ若手落語家三人。
落語会が盛り上がった後の意見交換会では、このような演目の上演に賛成・反対・条件つき上演など、さまざまな意見が出たという。主催者は作品全体を否定するのではなく、きちんと障害者と健常者がこのような問題について話し合うことの意義を強調している。
産経新聞 (東京本社版) 1/12 夕刊より
これはなにも、落語に限らないことだよね。
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