2000.01.07
ようやくスタート、利賀の新しい演劇団体。
昨年で最終回となった富山県利賀村の世界演劇祭「利賀フェスティバル」を引き継ぐ、新たな演劇の全国法人が三月、ようやく利賀村に設立される見通しとなった。同フェスティバルを企画・運営してきた演出家の鈴木忠志さんが中心となり、若手劇団などを集めたコンクール方式の新事業や国際会議などを展開する方針で、今年夏には新しい「利賀フェスティバル」が初開催されることになる。心配していただけに、団体が組織されることになったというのはいい知らせです。利賀村では新たな事業展開への協力方策について今後具体的に検討していくことにしている。富山県、利賀村は法人へ出資する方針を固めたもよう。
「利賀フェスティバル」は昭和五十七年、国際舞台芸術研究所を設立した鈴木さんが、国内初の世界演劇祭として始めた。毎年一万人以上の観客を集める一大イベントに成長したが、鈴木さんは十八回目を迎えた昨年夏を最後に国際舞台芸術研究所を解散し、新たな全国的組織への改組やフェスティバル内容を再検討する方針を表明していた。
新たな全国法人は、鈴木さんの交流関係を生かした県内外の演劇、芸術界関係者で組織し、本拠地は従来通り利賀村に置く。
富山新聞より
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