第4話 225事変 2007.2.27更新
この二ヶ月、場粍氏は潜伏していた。劇場ではしばしば目撃されているが、多くの場合、逃げるように去って行った。身を潜めているとしか思えない行動だ。そして彼は、何を求めているのか・・・。
2月25日夜、場粍蓄光氏は高円寺のライブハウスにいた。一部のカルトファンには知られている「魔ゼルな規犬」氏によるプロデュースだ。場粍氏は「魔ゼルな規犬」という名前は全く知らない。mixiで当人から誘われた。とにかく、その出演者の紹介文にノックアウトされたのだとか・・。こんなだ・・・(下記)。「リアル精神障害発狂ギグ」ってなんだろう。ゴキコンに「病気マン」なんて人がいるんだろうか。いそうだけど。「鬼畜アイドル」って。「介護福祉士SM女王様」って。「自由参加型SMタイム」って・・・。
■「川西杏」
戦う在日歌手/根本敬さん世界のスター
■「CDR」
19頭身さん所属のリアル精神障害発狂ぎぐ
■「病気マン」
ゴキブリコンビナートから毎回伝説を起こす歌手
■「きめらちゃん」
鬼畜アイドルは村崎百朗さんがプロヂュース中!
■「愛咲なおみ」
世界初"介護福祉士SM女王様"が乱入します!
■「花女」
"母檸檬"の花女さんが論客+色色と御登場!
■「立島夕子」
他の追随を許さない画家/人形作家/そして存在自体
■「魔ゼルな規犬」
かると電波ビラの白馬のラッパー
※討論タイム
議題:「性の乱れ」「民族間の憎悪」「宗教」
進行:まぜるなキケン / LUI666
論客:上記の皆様+お客様も!
効果:人間大學レコード社長(ぷろテクノ音楽家)
※自由参加型SMタイムあり!
ネットに掲載されていたこのチラシのインパクトは!
始まった。
最初は「川西杏オンステージ」。すごかった。67歳だと言うが、身のこなしも軽やかで、踊り歌う。楽曲のクオリティが高い。そして、なんと言ってもそのステージングの完璧さだ。でも、67歳。でもおじいさん。「在日」を意識した楽曲と、政治や社会を風刺した楽曲と。泣けるし、笑えるし。というか、ライブハウスの変な装飾の前で、シュールな画になってる。素晴らしい。
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次は、「討論会」川西杏vs花女(母檸檬ボーカル)withきめらちゃん(中央の子)。テーマは「性のみだれ」「道徳のみだれ」・・・身体に良くないという結論で幕。
ちなみに母檸檬は「大正ロマンチカ系」のインディーズバンドだ。
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次はCDR氏によるDJプレイ。というか、本人が作ったブレイクビーツ系の壊れ楽曲をかけながら舞台でのた打ち回っていた。しかし、楽曲がかっこいい。本人の壊れ方もかっこいい。さすが障害者(当人談)、というホンモノ感があった。
次はSMタイム。多くは書けません。あれでホンバン行為があるとハプニングバーなんだろうなあ、とか思ったが、途中から観客参加で、M男3人(一人は病気マンさん)、M女一人と、女王様3人(愛咲なおみ・立島夕子・きめらちゃん)によるプロレス状態に。タンポンショーまでおまけでついて、充実の30分。
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次は「きめらちゃんオンステージ」。よくわからないキャラの彼女が順番にお客さんを平手打ちにしていった。なんか、かっこいい。でも、バイトクビだし、タバコカンパしてください、お金カンパしてくださいと、ビニール袋が客席を回った(かなり入った)。
ラストが「病気マンオンステージ」。この時点で、6時から始まったライブは9時半ぐらいになってた。狭い空間での濃密な出し物。もうおなかいっぱいだ。しかし、それらのすべてを凌駕する「病気マンオンステージ」が始まった。
「病気マン」は劇団ゴキブリコンビナートの人。もともと、きっちりと作っている人らしい。この舞台も、雰囲気を変えるべく、スローな曲をせつせつと歌った後・・・みごとな構成の20分間を見せた。狭いライブハウスなのに、火を噴いたし、ノドに手をつっこんで、ゲーしたし。ゲーしまくったし>バケツに。観客の一人に殴りかかったし、その客はスタンガンを隠し持ってて反撃したし、最後バケツ振り回したし。。。
総じて、病気マンのクオリティの高さに圧倒されるが、でもやっぱり川西杏さんが最も素晴らしかった。あと、キャラ的にCDRさんときめらちゃんがやばかったなあ。
なお、当日の模様はYouTubeにアップされる方針だとか。期待して待ちましょう。アップされたらここからリンクはります。
う〜む、場粍蓄光氏、完全に興奮状態で、キャラが変わってしまっている・・・まあいいや。
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