2003年1月20日(月)
NHK総合テレビ 午後1時5分〜2時(生放送)
「スタジオパークからこんにちは」
ゲスト:平田オリザ
それはそれは、平田オリザの魅力大爆発の一時間でした。主婦のハートをわしづかみ。
文責:編集部 じんぼまさのり(一部省略あり)
司会「なぜオリザという名?」
本名です。父親(平田穂生)が将来、食うに困らないようにと、稲のラテン語の「オリザ」を
司会「現代口語演劇とは?」
今の口語を演劇に。例は語順が変わる(倒置法)など。(舞台映像「海よりも長い夜」と「ソウル市民」。客席に背を向けて、同時多発での会話など。)
司会「演劇は、異空間を見せるものだと考えるお客もいると思いますが」
ええ、だから、そういうお客さんや、ストレス解消を求める人には・・・合わない。どちらかというと、ストレスがたまる・・・いや、面白いんですよ。楽しいんですよ。会話とか、コトバとかに関心を持っていただいて・・・
司会「朝日舞台芸術賞を【その河をこえて、五月】が受賞」
この年になって、あんなにしんどい芝居作りが経験できるとは思わなかった。
芝居のテーマが異文化コミュニケーションでしたが、実際に日韓の作家、演出、役者それぞれが通常の芝居作りの2倍半ぐらいの作業を行って・・・。ホン作りに一年、日韓の渡航も3往復ぐらいずつ。
(舞台映像挿入【その河をこえて、五月】)
司会「【その河】出演者の三田和代さんからFAXが」
初めてお会いしたときは・・・やさしい笑顔が・・・意見を通そうとするとき、めがねの奥でキラリと光るのを・・・
司会「それでは次のコーナー。題して【平田オリザ、実りの青春時代】」
1.世界一周自転車旅行(16歳のとき)
2.韓国留学(大学時代)
3.父からの大きな“贈り物”(「こまばアゴラ劇場」と「巨額の借金」)
私は、小劇場界で最も銀行からお金を借りるのがうまい。父が自宅の建て直しの際に、どうせなら劇場にする、として作ったのですが、すぐに借金だらけになり、学生時代にその劇場と借金を譲り受けたのですが、まあ、普通のサラリーマンの生涯賃金、ぐらいの額でした。で、銀行からお金を借りる以上、そんなに借金があることがバレてはいけないわけで、平気な顔をしていたわけです。いろんな人に、劇場を譲りうけたボンボンのように見られたわけですが、実際にはものすごい借金があったわけですが、顔には出せないわけで・・・。
司会「NHKの番組、【課外授業:ようこそ先輩】に出演し、芝居作りワークショップを母校の駒場小学校で」
(挿入映像:授業風景、エピソード)
司会「このたび、教科書【現代の国語】に平田さんの文章が採用されました」
「対話劇を体験しよう」という文章です。会話劇じゃなくて対話劇。知り合い同士のは会話で、知らない人同士がコミュニケーションしようとして自己表現するのが対話。
司会「視聴者からのFAXが」
1.次はどんな旅行をしてみたい?
行ってみたいとこ、というより、パートナーがいるところに行くわけで、今度はフランスの人と一緒に芝居を作るので、フランスに行きます。どこ、ではなくて、パートナーを見つけたい。
2.得意な家事は?
料理もします。妻の弁当も作ります。
3.そのバイタリティの源は?
「好奇心」と「長い時間に耐えられること」
4.特技は?
異常に股関節がやわらかいので、●●ができます。
5.スランプ克服法は?
スランプはありません・・・(沈黙)
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