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■2004年極私的TOP20【読書編】■

2004年は59冊の本を読み、年間最多記録を更新。そのうち上位20冊は以下の通り。ちなみに一番多く読んだ作家は、大沢在昌・恩田陸・梶尾真治・川上弘美・重松清の5人で、ともに5冊ずつ(って、気付いてみれば、これだけで半数近くだ…)

【読書TOP20】

1.下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん(嶽本 のばら)
独特の語り口でロリータ少女とヤンキー娘の友情を描いていて楽しい
2.ドミノ(恩田 陸)
多数の登場人物が紡ぐそれぞれの物語が次第に関連付いて行く中盤以降が特に見事
3.クロノス・ジョウンターの伝説(梶尾 真治)
時間モノ短編連作。時間移動することによる“反作用”の設定が巧くドラマ性十分
4.反乱のボヤージュ(野沢 尚)
修羅場をくぐって来た人生のベテランと若者たちの交流が往年のドラマ「男たちの旅路」を想起させる
5.69 sixty nine(村上 龍)
書きながら楽しかったという著者の気分がそのまま伝わって来るように読んでいても楽しかった
6.月の裏側(恩田 陸)
じわじわと“侵食されていく”ような怪異現象の描き方が不気味で上手い
7.かっぽん屋(重松 清)
得意の少年ものから意外なブラック・ユーモアまでバラエティに富んだ短編集
8.深呼吸の必要(長谷川 康夫)
ノベライズだけに映画そのまま、それに心情・後日譚等が付加されており、映画を追体験
9.天国の本屋〜恋火(松久淳+田中渉)
天国と現世で並行して進むストーリーが最後に交差するツクリが巧み
10.天国の本屋(松久淳+田中渉)
上手く組み立てられた優しいストーリーに加えて、どことなく懐かしい感じがするのがイイ
11.未来のおもいで(梶尾 真治)
タイムスリップ+ラブストーリーとしてよくできているが、ページ数を増やすために行間を広げすぎ…
12.神様(川上 弘美)
非現実的なものが日常に溶け込んでいる夢の中のような感覚が独特で面白い
13.ぼくは勉強ができない(山田 詠美)
主人公の高校生にけっこう共感。今まで“読まず嫌い”だったことをちょっぴり後悔
14.翼はいつまでも(川上 健一)
雰囲気が昔「中*コース」などに連載されていた小説を彷彿とさせて懐かしい
15.骨音 池袋ウエストゲートパークIII(石田 衣良)
マンネリ化を回避する工夫があったり“外伝”とリンクする部分があったりで楽しめた
16.センセイの鞄(川上 弘美)
食べ物関連の部分がどれも美味しそうで食欲をそそられる
17.リビング(重松 清)
オムニバスの中に連作が4編含まれるという構成がユニーク
18.ロッカーズ(川島 誠)
ロックバンドのメジャーデビューから解散までの内幕的な物語に興味津々
19.わたしのグランパ(筒井 康隆)
読者の世代を選ばない佳作。筒井康隆がこういうものを書くとはちょっと意外
20.天国の本屋 うつしいろのゆめ(松久淳+田中渉)
優しさが心地よく、シリーズの三作すべてがランク・イン