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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■2009年11月の結果と12月の予定■

11ヶ月ぶりに月間最多記録を更新した前月を2本上回る47本もの芝居を観た分、映画は前月比2本減、LIVEも相変わらず足を運ばず

 【じべ 2009.12.29】

(11月の結果)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日(日)M 『走馬燈秋麗 まはりとうらうあきうらら』nojimaji@d−倉庫
長谷川伸三大戯曲のうちの1本と言われる「中山七里」をほぼそのまま上演したそうで、古さを感じさせない一方でいかにも昭和の時代物、な雰囲気・様式美もアリ。そんな中で語られるストーリーは切なさが漂い結末も道徳的で、なるほど 名作、みたいな

1日(日)S 『ONEDAY 〜さよなら、リーダー〜』u−you.Company@サンモールスタジオ
シリーズ3作目とのことながら毎回完結のスタイルのようなのでいきなり観ても全く問題はなく「ベタ、クサい、アツい」の三拍子(笑)が揃った、小学校時代の道徳の時間に観ていたNHK教育テレビのドラマに似たニオイもする物語を大笑いしつつ堪能

2日(月)S 『甘い丘』KAKUTA@シアタートラム
ブラックチョコの如くホロ苦いペーソスとスウィートな優しさ(と笑い)が絶妙のバランスでブレンドされ、そこにアクション…もとい、殴る蹴る引きずるの暴力シーンまで添えて人間の喜怒哀楽をしっかり描きこんだ130分、時間の経つのがアッと言う間

3日(火)M 『暗闇シークエンス』赤堤ビンケ@OFF・OFFシアター
異様なほど(笑)細部に凝って創り上げた散らかし放題な男子学生の部屋で繰り広げられる一夜(未明)のリアルタイムの会話劇。故人の父が訪れ、息子についてサークル仲間たちに語るシーン以降、一気に収束してエンディングに向かうのが鮮やか

3日(火)S 『リフラブレイン』MCR@下北沢・駅前劇場
状況は悲惨そのものなのに笑い飛ばせてしまうのは根底に流れる姉弟の肉親愛・絆ゆえか…ナンチャッテ(爆) 使い古された表現がよく似合うと言うか、逆に言葉では語りつくせないと言うか、両極端なモノが同居して調和さえしているのが独特

4日(水)S 『ラフカット2009』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
恒例のオムニバス4本。中ではちょっと意外で「らしからぬ」作風でありながらもラフカットらしいニオイのするG2作品「職員会議」と、さすが名手!な堤泰之による笑いと涙の短編「父を叩く」が特に気に入る

5日(木)S 『GHOST SEED』カプセル兵団@ラゾーナ川崎プラザソル
初演時よりもスンナリ理解できたのは1度観ているためもあるだろうが、全体的に整理された印象によるものが大きいか。また、ギクシャクした動きやクリック音の音効による自稼動人形の表現と、根底に流れる生命の尊さや環境問題というテーマがイイ

6日(金)M 『おんな』劇団虎のこ@萬劇場
昭和の大映映画、あるいは最近なら山田洋次監督作品のようなオモムキ(「格調」と言っても良いか?)あり。「悪人」はいず、登場人物全員がそれぞれどこかしら哀しい部分をもっているのがイイし、終盤に仕込まれた親子ネタはトドメ?

6日(金)S 『トランスフォーム、ゴーホーム』tsumazuki no ishi@ザ・スズナリ
個々のパーツはそれぞれ面白く、こういった構成も好きなのだが、全体的に木に竹を接いだようなギクシャクした感が払拭できないのが残念。バックステージの部分を入れず未来のタワーマンションロボ(!)だけで2時間弱にまとめても良かった気がする…

7日(土)M 『モギ裁判』発汗トリコロール@pit北/区域
検事、弁護士、裁判長は役者が演じ、被告は「精神的動揺により口がきけなくなった」という設定のもとに人形を使うアイデアや、被告の日記の再現シーンで検事、弁護士それぞれが人形のメガネをかけて被告役を演ずるのに「ヤるなぁ」と

7日(土)M 『黴と鉄道』地球割project@pit北/区域
B兵器的な黴によって壊滅的な被害を受けた町を描いたもので内容はワカり辛かったものの、装置は使わずにロープ4本のみであれやこれやを時に具体的に時に抽象的に見せる表現方法が非常に面白い

9日(月)S 『いらない里』ホチキス@吉祥寺シアター
「鴻池」の正体にしても「抜け殻殺人事件」の真相にしてもバレバレな上に、クライマックスも「地球の危機」系SFではコテコテの古典的なネタであるにも関わらず「温故知新」と言うべきか、古着を新たなセンスで仕立て直したファッションの如く斬新

10日(火)S 『拝啓、絶望殿』ペテカン@下北沢・駅前劇場
タイトルとは裏腹に、本田誠人の父親となった喜びや実感が「戯画化」という照れ隠しでは隠しきれず、これでもかと言わんばかりにあふれ出て、優しさとあたたかさがテンコ盛りだが、エピソードの積み重ねというスタイルから、若干の喰い足りなさもアリ

11日(水)M 『飯綱おろし(女子高生版)』オフィスプロジェクトM@タイニイアリス
大雪で校舎から出られない昂揚感の中、卒業を目前にした不安をつい吐露してしまうという前半はなかなか良いが、中盤あたりから失速気味で坂を転がり下りていた球が登りに差し掛かって速度を落として止まってしまうような感覚なのがもったいない

11日(水)S 『focus#2「庭」』箱庭円舞曲@nakano f
通常公演でもリアルな会話が、2人芝居だと濃縮されたと言うか凝縮されたと言うか良い意味でこってりしており、それぞれの心理まで読めるよう。直球・思いっきりの変化球・スローな直球という絶妙の配球で三球三振にとられた感じ?(笑)

12日(木)M 『肖像の残滓 〜Suicide Corporation〜』
劇団海賊ハイジャック@ザムザ阿佐ヶ谷対象者が快い自殺を遂げられるよう教唆する会社が手掛ける仕事を描くシリーズの第1作、中盤あたりまでは緩慢な感が否めず、また「不道徳どころか猛毒?(笑)」などと思っていたが終盤の息詰まる展開にはひきつけられ、最終的な落とし所にも納得

12日(木)S 『ほたえな 胸中が猿』ソラトビヨリst.@阿佐ヶ谷アルシェ
時に笑いで緊張感をほぐしながら近江屋での龍馬襲撃事件やさな子とおりょうの鞘当て、それに明治に至る関係者のその後までを見せる構成の脚本と演出・演技がキッチリかみ合って観応え十分。ソラトビヨリ初の時代劇とのことだがこの路線も十分アリ

13日(金)M 『ヒーローズ』スプーキーズ@シアターグリーン BASE THEATER
5人組の戦隊、普段は地球防衛隊員である光の巨人という3大ヒーローの顔合わせ(笑)、小坂逸流のヒーローコメディ…ってか、ヒーローに限らず、かつて抱いていた夢と現在の自分とのギャップに悩む(?)人たちへの応援歌にもなっているところが巧い

13日(金)S 『アユタヤ順風伝』ひげ太夫@萬劇場
毎度お馴染みの庶民的英雄(?)伝、お約束と言おうか同工異曲と言おうか、基本的なストーリー展開は毎回同じなのにその見せ方でグイグイ引っ張ってしまうのがスゴい。また、今回は照明効果の細やかさにも感心

14日(土)M 『夕焼けのカナタ アカツキの手前 −2009 邂逅−』SHAFT@シアターモリエール
サスペンス風味も加えた現世と来世の中間点を描いた物語、3年半前の初演を観ており、詳細は記憶が風化していたものの大筋や全体の構造は覚えていたので、ストーリーを追うことに気をとられた初演と違って、テーマがよりハッキリ見えた気がする

14日(土)S 『〜刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ 外伝〜 白キ肌ノケモノ』ASSH@笹塚ファクトリー
運命の糸に絡め取られるように悲劇的な結末に向かうさまはさながらギリシア悲劇かシェイクスピアの如し。が、その悲劇のすぐ後に現代の母娘のエピソードで緩和するのが上手い。また、正編と同様の構成になっているのは外伝として適しているか?

15日(日)M 『御霊祭御祭騒』虚飾集団廻天百眼@新宿シアターPOO
約60分という上演時間もあってか非常にシンプルかつストレートでわかりやすい物語をコテコテのアングラ風味にユーモアも添えて楽しく、アンケートで出演者・脚本・演出・音楽・照明など各項目とも選択肢の中の「狂喜乱舞」に○を付けてしまったくらい

15日(日)S 『NINPU』ロスリスバーガー@RAFT
筆が進まない主人公が「具体的に思い浮かべては?」という夫の助言に従ったところ、妄想の中に入り込み過ぎ…という倉多江美の短編をも想起させるシュール系。主人公の気の弱そうな表現が、いかにも妄想の中の人物たちに手を焼きそうで愉快

16日(月)S 『贋作人形の家2009』DOGA DOGA+@浅草東洋館
女主人公の名前が「ノラ」ならぬ「オラ」で、男主人公の名前が「井伏」(イプセンのもじり?)なことくらいでイプセンの作品とはほぼ無縁。いくつかの恋愛系の挿話に歌やダンスを伴うミュージカル風のシーンも交えてポップかつ華やかで楽しい

18日(水)S 『ストイックだよ全員集合!!』Theatre劇団子@ザムザ阿佐ヶ谷
禁欲修行をする学園でクラスから選抜された8人が集められ、校長立会いのもとに卒業すべき1人を決める話し合いをする…な物語、さながらキャラクター合戦の様相。結末は予想の域を出なかったが、そこまでのキャラ及びネタによって十分に満足

19日(木)M 『ブロークン・セッション』elePHANTMoon@サンモールスタジオ
まさに文字通りの「ブラックユーモア」、思いっきりブラック(かつ不道徳?)なのに妙にユーモラスで笑えてしまうのがフシギ。中には眉をひそめる(どころかタイミング的に拒絶反応を示す)方もいらっしゃるとは思うものの、個人的には支持

19日(木)S 『inside out,inside out』演劇集団アーバンフォレスト@SPACE107
基本中の基本な王道ドタバタコメディ。そんな中に父親が息子の幸せを願う気持ちや、婚約者の両親の不器用な夫婦愛なども織り込んで手堅く仕上げてハズれるワケがなく、キレイだったり見苦しかったり(爆)するおカマちゃんたちもお約束?(笑)

20日(金)M 『ヨミガエリ』演劇ユニット スーパーコンプレックス@アトリエフォンテーヌ
若干の既視感と教訓臭、それに浅田次郎臭(笑)がするものの、ラストの逆転が鮮やか。一方、難病により臓器移植手術が必要な息子を救うべく「金のためなら何をやっても構わない」母親の姿を半ば肯定的に描いているところに「ザラつき」を憶える

20日(金)S 『時間泥棒』+1@王子小劇場
ファンタジー系ラブストーリー、大切な人を喪った者たちに向ける目線があたたかくて好感。また、先輩に恋する男子高校生が年齢のギャップを埋めようとするのには共感し、ベタな演出&演技で死亡フラグが立ちまくり(笑)な探偵の過去シーンは愉快

21日(土)M 『桃色的ギラッギラの キャバレー DE SHOW』ももいろぞうさん@東京キネマ倶楽部
かつてのキャバレーを改装したライブスペースを使っての新人ホステスの出世物語、終盤が若干破乱不足な感なきにしも非ずながら(本来的な)キャバレーのショー場面なぞ臨場感アリアリだし、類型的とは言え起承転結のストーリーもよくできており満足

21日(土)S 『アワード』ZIPANGU Stage@シアターサンモール
ある文学賞の選考中、最有力候補なのに会場に現れない覆面作家の替え玉を仕立てようとして嘘が嘘を呼ぶというコメディの定番スタイルに殺人事件をめぐるサスペンス風味も加えて好調。出演陣もキャラにピタリとハマって安定感のある仕上がり

22日(日)M 『私の世界/名もなき世界』楽園王+@Gallery LE DECO 4
大晦日の24時を過ぎると翌年の1月ではなくその年の13月で…という女性のモノローグによる幻想譚『私の…』と罪を犯した女性とカウンセラーらしき男性の会話が中心の『名もなき…』、どちらも理屈っぽさ全開で、モロに長堀戯曲…(笑)

22日(日)M 『い・江戸・ロ・サリヴァン・ショウII』イエロー・ドロップス@Gallery LE DECO 5
『知新笑新』と同様の「立体落語」オムニバス。ほぼ全登場人物がモロに白塗りで台詞回しも落語チックなので「芝居ですよ」と宣言しているようで独特の感覚なことに加えて、客席のツクリも含めて「オトナの文化祭」みたいな雰囲気が楽しくまた懐かしい

23日(月)M 『SO SHOW 天国 〜パパは訴訟中〜(ひまわりSide)』劇屋いっぷく堂@劇場HOPE
タイトルやチラシから受けるイメージとは裏腹に硬派気味でカッチリ組み上げられた訴訟モノ、程良いユーモアや的確に入る用語解説(←客に対する説明ではない)もあって楽しくかつわかり易く、前々回といい、今回といい、ここって巧いなぁ、と

23日(月)S 『SO SHOW 天国 〜パパは訴訟中〜(きくSide)』劇屋いっぷく堂@劇場HOPE
装置を弁護士事務所だけに使っていたひまわりSideと異なり、主な舞台となる検事局だけでなく実地検分や回想シーンにも使う見せ方が面白い。また、唯一共通で演じられるシーンが、父親の息子に対する愛情を示す場面というのがニクい

24日(火)M 『4の話』FLAMEPLOTS@タイニイアリス
男女4人がバーで顔を合わせるオープニングなどいくつかの共通ルールの下、3人の作家が書き下ろした「4」…いや「死」にまつわるオムニバス。各話とも悪趣味なほどブラックながら、後味がメチャ悪い第2話と「マタンゴかっっ!!!」(笑)な第3話は好み

24日(火)S 『おるがん選集 秋編』風琴工房@本駒込ギャラリー日月
ひたすら民家で昭和中期(?)な洋間というこの会場の古風な雰囲気にマッチした横光利一の「春は馬車に乗って」はいかにも「文學」な感じ。ややトリッキーなツクリの鷺沢萌の「痩せた背中」では脚色・演出の巧みさを堪能

25日(水)S 『ベイビーフェイス 〜キミの笑顔がみたいから〜』鈴舟@シアターサンモール
昭和40年代のドラマのような「大家族系ホームコメディ」、笑いの中に家族愛がたっぷり織り込まれており、「雨降って地固まる」的な孫娘の「できちゃった婚」騒動の落とし方もお約束気味とはいえ、逆に言えば定番・定石なワケで手堅くトドメ?(笑)

26日(木)M 『ビッグバン貴族 〜2109年、かぐや姫の手の中に満天の星空を〜』宇宙食堂@SPACE107
各人物紹介的な前半は散漫な印象。後半まで観ると納得できるものの、前半の段階ではエピソードの羅列に見えてしまう。そんな人物たちが1つの目的に向かって結束して行く後半はサスペンスもあり、ハラハラドキドキな展開になるのにもったいない…

26日(木)S 『欲望貴族』角角ストロガノフ@王子小劇場
ブラックさと可笑しさが同居するナンとも不思議な感覚に加えて複数の場所が同居する装置が見事。2つの家族のダイニングルームだけでなく朝食のテンプラまで共用したり、別の場所にいる者の声が空間を飛び越えて聞こえるなどこの装置ならでは

27日(金)M 『我が名はレギオン』演劇実験室∴紅王国@ザ・ポケット(11月の特選芝居)
まず「ガツン」と来て後から「ズシン」と来る重量級でありながらもストーリー展開とその語り口によって緊張感が終始途切れることなく、無駄な部分も全くなく、オープニングからエンディングまで引きつけられっ放しの充実した160分、大変満足

27日(金)S 『最後の料理人』味わい堂々@OFF・OFFシアター
過去3回の本公演に比べると突拍子のなさ(笑)が若干軽減された感はあるが、ちょっとシュールかつややブラックという持ち味や夢落ちのようでそうでもなく、どこまでが現実なのか多層構造で煙に巻くようなのは味わいワールドの真骨頂かも

28日(土)M 『OLD FRANKENSTEIN』劇団あぁルナティックシアター@小劇場「楽園」
フランケンシュタイン博士が亡くなったが、その遺体は何者かによって持ち去られ…という状況から始まりつつも、ホラーでもサスペンスでもなく基本的にはコメディ。がしかし、複数の要素のコラボレーションとなっており、その取り合わせとバランスが上手い

28日(土)S 『梅津さんの穴を埋める』H・R企画@ブローダーハウス
突然のトラブルに見舞われ誰かが近くを通るのを待ちながら話をしているうちに隠し事が次々と明らかになるコミカルな前半と家族あるいは愛し合う2人の絆が確認される後半との対比が鮮やかな脚本に加えて、いかにもそれらしい演技の出演陣もイイ

29日(日)M 『影のあるオンナ』キテレツゥ@Gallery LE DECO 5
本人曰く「97%フィクション」で描くナカヤマミチコの半生記。文字通り「影」を使う演出やリーディング能力を身に付けるまでとその後を分けた構成などがユニークで、連作ショートコントのようなテンポの良さも相俟って楽しい

29日(日)M 『王国』劇団アロッタファジャイナ@Gallery LE DECO 5
かつての学生運動の闘士という部分に先日のタカハ劇団『モロトフカクテル』なども思い出す。その元闘士の起こす「新たなる闘争」(?)、ワク組みはガッシリしてそれなりに緊張感もあるが、どこか既視感と「借り物」のような感があり今ひとつのめりこめず

29日(日)M 『11月戦争とその後の6ヶ月』劇団アロッタファジャイナ@Gallery LE DECO 5
映像用語で言えば「ワイプ」のような暗転なしの場転や鍋を食卓に運んだ後の一瞬の暗転が明けると食後、という表現など、シーンの切り方に潔さがあり、その鋭い切れ味は「名刀松枝」(笑) な感じ? また、照明を落としてのSEXシーンも面白かった

【LIVE】

(な し)


【CD】

アルバム
「柴咲コウ/Love Paranoia」(11月の特選アルバム)「May’n/Styles」「マイク・オールドフィールド/ジ・オーケストラル・チューブラー・ベルズ」(1975年作品)「ヴィラ・ロボス/ブラジル風バッハ(全曲)」(1976年、77年録音)「シューベルト/交響曲全集」(1982〜84年録音)「メンデルスゾーン/交響曲全集」(1985年、88年録音)を購入

シングル
「ノースリーブス/キスの流星」を購入ー※ 「11月の特選シングル」は該当なし

【映画】

4日(水) 『携帯彼氏』@テアトルダイヤ スクリーン2
『着信アリ』系なスリラー、死んだ者の思念(魂?霊?)が「煙と一緒に(笑)サーバーに侵入(爆)」という心霊的なものとハイテク系なものをそんなカタチで結びつけたハイブリッドな設定には、笑うと同時に感心

4日(水) 『パンドラの匣』@テアトル新宿
原作が太宰なだけにクラシカルかつ静的で、一時意識を失う。予告などにおどっていた「ポップな青春小説」というキャッチはあくまで原作発表当時のものであったか…。前作『パビリオン山椒魚』も肌に合わなかったし、この監督の演出は苦手かも?

5日(木) 『風が強く吹いている』@渋谷シネパレス2
あの原作を2時間余に収めるのには苦しいものがあり、そのために工夫したことはよくわかるが、ダイジェスト感や説明不足の感は否めず。1本の映画としてのバランスを考えるとこの構成も頷けるものの、原作を読んでいたのが災いしたか?

25日(水) 『大洗にも星はふるなり』@テアトル新宿
出だしから漠然と『キサラギ』を連想したが、実体は捻りの加わった青春ドラマ系? いかに自分が江里子にふさわしいかを主張しあうコミカルな前半を経て、さらにライバルが増えるが結局1人を応援する展開となる後半はサワヤカ……でもないか(笑)

※ 「11月の特選映画」は該当なし


【展覧会】

(な し)


【読書】

「風が強く吹いている」三浦しをん@新潮文庫(11月の特選小説)
1月に観た舞台の復習&映画の予習として読む。全体的にユーモラスな中、徐々に盛り上がる感動、な構成に加えて毎年箱根駅伝を観ているので駅伝場面は容易に想像できたし、映画では省略された部分も頭に入っていたし、といいことずくめ

「図書館の神様」瀬尾まいこ@ちくま文庫
思惑と異なり文芸部の顧問となった新任講師が文学に興味を持つようになり、不倫相手と別れ、教職に積極的にもなって最後には過去の出来事に起因する心のしこりも解けるのが心地好い。この作家の作品は5冊目になるが、どうやら相性が良い模様

【その他】

「O.S.T./カムイの剣」(CD)
竜童組結成のキッカケとなったアニメーション映画のサウンドトラック。竜童組の「ザ・カムイ」に使われているモチーフの数々がそれぞれ独立した楽曲となっていて、「ザ・カムイ」を聴きこんだ身として「これが原型だったのか」な面白さアリ

(12月の予定)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日S 『シャッフルルーム』東京おいっす!@「劇」小劇場
2日S 『奇々怪々 〜もののけ達の夜〜』カートプロモーション@SPACE107
3日M 『トナカイ ブルース』GENKI Produce@笹塚ファクトリー
3日S 『抗菌バスターZ3 チェンジ』ACファクトリー@シアターサンモール
4日M 『相沢さん家の結婚式』波天南人@テアトルBONBON
4日S 『月いづる邦 −mother moon−』La Compagnie“A-n”@座・高円寺1
5日M 『Q&A』AchiTION!@しもきた空間リバティ
5日S 『天使の涙 竜眼堂物語〜VOL.1〜』NAOTO KINE + IOH Project@シアター711
6日M 『生の瑕疵』集団 as if 〜@萬劇場
6日S 『見えざるモノの生き残り』イキウメ@紀伊國屋ホール
7日M 『カタルシス夢十夜』ムシラセ69@王子小劇場
7日S 『ネコロジカル・ショートカット・ネコロジカル』猫の会@d−倉庫
8日S 『太陽と下着の見える町』庭劇団ペニノ@にしすがも創造舎
9日M 『最高傑作 −MAGNUM OPUS−』劇団銀石@Gallery LE DECO 4
9日S 『ヤマト版 仮名手本忠臣蔵』笑劇ヤマト魂@ザ・ポケット
10日S 『コーポ桜木101号室』劇団離風霊船@シアターBONBON
11日M 『Speak of the Devil I』劇団S.W.A.T!@「劇」小劇場
12日M 『海獣』劇団桟敷童子@鈴木興産株式会社第2スタジオ内特設劇場
12日S 『プルーフ/証明(Reprise)』DULL−COLORED POP@SPACE EDGE
13日M 『狂鬼 〜桜舞う春の夕暮れ〜 転生』黒虹produce@劇場HOPE
13日S 『カラフルな猫』空猫たふたふ。@タコスカフェ
15日M 『カラクリ雪之JOE変化』ヘロヘロQカムパニー@前進座劇場
16日M 『Speak of the Devil II』劇団S.W.A.T!@「劇」小劇場
16日S 『イマーゴメモリ 〜Imago Memory』DMF@SPACE107
17日M 『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
17日S 『FUNNY ALIEN’S SHOW』YANKEE STADIUM 20XX@アイピット目白
18日M 『FUTURE』ブラジル@下北沢・駅前劇場
18日S 『モンキー・チョップ・ブルックナー!!』ひょっとこ乱舞@シアタートラム
19日M 『天河鈴の妖霊病症録 〜鬼の巻〜』《RELAX》@六行会ホール
19日S 『西遊記前戯』スキマニ@ブディストホール
20日M 『幸福な王子』YOsuka@遊空間がざびぃ
20日S 『おぼろ』ゲキバカ@吉祥寺シアター
21日M 『protest』劇団熱血天使@シアター・ミラクル
21日S 『男舞 〜オトコマイ〜』劇団男魂@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
22日M 『舞台 パッチギ!』フジテレビジョン/シネカノン@新国立劇場 中劇場
22日S 『Speak of the Devil III』劇団S.W.A.T!@「劇」小劇場
23日M 『タマリ』劇団K助@シアターグリーン BIG TREE THEATER
23日S 『トムとぼくらのLOVE6ナイト』劇団6番シード@小劇場GEKIBA
24日M 『108本のびんといくつものため息』空鼎鬧@劇場HOPE
24日S 『音もなくしぐれ降る晩秋にて候』プロペラ☆サーカス@d−倉庫
25日M 『椅子』ZORA@シアター イワト
25日S 『オサムシ』バジリコ・F・バジオ@下北沢・駅前劇場
26日M・S 『ヒットパレードスペシャル(C・B・A)』tea for two@劇場MOMO
27日M 『すこやか息子』柿喰う客@王子小劇場
27日S 『メッテルニヒ飛行場』トリのマーク(通称)@ザ・スズナリ
28日S 『くらやみに降る雪』and Me@SPACE EDGE
1月7日M 『光る河』演劇ユニットてがみ座@「劇」小劇場
1月7日S 『夢見る乙女じゃいられない』+1@王子小劇場
1月8日M 『LOOKING FOR A RAINBOW』劇団宇宙キャンパス@吉祥寺シアター
1月13日S 『黒いインクの輝き』ブルドッキングヘッドロック@サンモールスタジオ
1月14日M 『僕らの声の届かない場所』ろばの葉文庫@ART COMPLEX CENTER TOKYO
1月14日S 『美しいヒポリタ』世田谷シルク@小劇場「楽園」
1月15日S 『ROMEO −love romance and murder show−』激団リジョロ@シアターシャイン
1月16日M 『さよなら また逢う日まで』ナルペクト@劇場MOMO

【LIVE】

11日 レッド・プリースト@浜離宮朝日ホール

【CD】

アルバム(購入予定なし)
シングル(購入予定なし)

【映画】

『曲がれ!スプーン』
『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』 など

【展覧会】

「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」@上野の森美術館 など

【読書】

「シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン」小路幸也 など