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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■2009年7月の結果と8月の予定■

芝居は07年9月、本年4月と並ぶ歴代2位の40本、映画も10本と前月とほぼ同ペースだが、LIVEは1本も足を運ばず

 【じべ 2009.8.11】

(7月の結果)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日(水)S 『7の椅子 5』7の椅子@メガバックスシアター
「空耳」に関して、それぞれ違った語義をテーマにした3話オムニバス。がしかし、チラシなどで紹介されている第1話の冒頭部分や装置の心理的効果から3話とも心理サスペンス系かと思っていたら、残り2話がコメディだったのにはヤラレタ!(笑)

2日(木)M 『UNO:R』アップフロントワークス@シアターグリーン BIG TREE THEATER
同窓会後の夜、ギクシャクしていた友人との関係が修復される青春ドラマの王道的な物語、演技面でも空間ゼリー関連の出演者がシッカリ脇を固めていることに加えて、芸達者な村田めぐみを筆頭にメロン記念日のメンバーも悪くなく、それなりに満足

2日(木)S 『天才バカボンのパパなのだ』mass%@神楽坂 die platze
本作は初めてなので元来どうなのかはわからないが、序盤の「もしも電柱でなかったら…」な会話は別役実作品丸出しで頬が緩んでしまう。が、全体的にはポップで若々しく、わかり易い(←あくまで比較論)とさえ感じられるのはメンバーが若いからか?

3日(金)M 『SMILE』S×Sプロデュース 臣太朗組@新宿村LIVE
感染症を中心としたサスペンスに社会派の香りも加えた人間ドラマ。最近の新型インフルエンザ騒動が記憶に新しいこともあってか非常に身近に感じられ、変にスケールを大きくしてしまった映画『感染列島』よりもずっと説得力があり出来が良い

3日(金)S 『東京ディスティニーランド』吉田ミサイル@タイニイアリス
4本の一人芝居にダンスステージを組み合わせた5時間。以前観た演目も本格的な照明効果によって、まさに「劇場版」だったし、お得意の全編アドリブ作品もあるし、ダンスステージが挟まることによって全体の構成にアクセントもつくし、長さは感じず

4日(土)M 『スケープゴート』Neo Mask@萬劇場
現実界と神話的世界のハナシが併行して語られ、最後にそれが1つにまとまる構造であることに加えて、序盤において神話的世界の出来事は現実界の主人公が見る夢とされていながら終盤ではその逆もあったりして「胡蝶の夢」的になるところも好み

5日(日)M 『ELECTRIC GARDEN [ツァラトゥストラは何を語ったのか?]』楽園王+@シアター・バビロンの流れのほとりにて
少年5人を殺して取り調べを受ける男の話と砂漠をさまよう少女の話がやがて…という物語、初期作品だけに序盤には笑える部分もあって楽しい。以前観た時と比べ作品世界に入り易かったのは、その後10作品以上観て世界観がわかっていたからか?

5日(日)S 『スメル』キリンバズウカ@王子小劇場
郊外の一軒家ということで、『剥き出しにっぽん』などの雰囲気も漠然と感じつつ、親子ネタに弱い身として終盤のさくらの落ち込み具合と立ち直りぶりが印象に残る。稲川実代子、さすが。また、「瀬戸内海にある痛みを取る施設」という目くばせにニヤリ

6日(月)M 『騎士(KNIGHT)ウォーカー』無頼組合@シアター・ミラクル
冒頭のシブい詩的な語りは和風ハードボイルドを思わせるも、オープニングダンスで一転し、以降はコミカルな味わいもからめ松田優作トリビュートなオモムキ。本筋もさることながらレギュラーメンバーのキャラ設定も魅力的で今後のシリーズ展開に期待

8日(水)M 『向日葵と夕凪』七里ガ浜オールスターズ@Gallery LE DECO4
冒頭3分あたりの新井の台詞から故人のたたずまいや放課後の美術室の様子までが眼に浮かび、心境が心に直接伝わるようで貰い泣き気味。以降、「時の隔たりの切なさと優しさ」を描いて中篇ならではの凝縮感あるいはギッシリ詰まった充実感アリ

9日(木)S 『ひみつのアッコちゃん』劇団ガソリーナ@江古田ストアハウス(7月の特選芝居)
面談によって5組の親子像がクッキリ浮き上がらせた後、監督と脚本家が明かす映画の構想で「現代の友だち関係」に警鐘を鳴らし、制作現場の厳しさや責任者である監督の責任・重圧も描き、最後の監督の独白で画竜点睛を打つ。さすがじんのひろあき

10日(金)M 『Deep Sea Fish』GOKAN。@シアター風姿花伝
「東京で生きる深海魚たち」をリアルに描き、それぞれ悲劇的な結末を迎えるが切なく美しく、2匹の深海魚のシーンはシュールでありながらも主題を端的に表現しており、その姿が2人の主人公と重なり「約束」というキーワードが結実するラストも見事

10日(金)S 『マンガ大戦 GREAT』YANKEE STADIUM 20XX@シアターサンモール
ストーリーはもちろんのこと当意即妙の即興、アイデア満載のアクションなど本当に観客を楽しませるためには何でもやりますという心意気が伝わり感動すらしてしまう。休憩込み3時間20分という新感線・ナイロン級の上演時間も全くダレずむしろ瞬く間

11日(土)M 『ショートストーリーズ Cコース』劇団6番シード@劇団6番シード 稽古場
「蔵出し」中心だったA・Bコースに対してこちらは書き下ろし3編で80分。キッチリ5分間のオムニバス4話を最後でしめくくる「5分間の物語 〜残り5分の人生〜」の構成と、6Cには珍しいコメディな雨女の奮戦記「天気と戦う女」の発想が良い

11日(土)S 『Dear My Hero』LIVES@東京芸術劇場 小ホール2
古典的と言っても過言ではない人情喜劇にボクサーたちのそれぞれの想いを練りこんでまさに「温故知新」。前年の初演よりも舞台の幅が広くなったことで控え室の窮屈さが減じた憾みはあるも、サブステージを使った演出もあったので一長一短か

12日(日)M 『ジプシー』劇団コーヒー牛乳@シアターモリエール
娘にせがまれたシェイクスピアの「芝居ごっこ」から始まるストーリー、あちこちに有名な物語(沙翁作品に限らず)などの断片が練り込まれて「原典探し」的な楽しみ方もできる上に劇中の口上がそのまま現実の観客に対するものになっているのも上手い

12日(日)S 『新宿ジャカジャカ その日、ギターは武器になったのか』椿組@花園神社境内特設ステージ
かつての新宿西口フォークゲリラを題材とした物語、当時は物心がついていたとはいえそういうことがあったという事実認識だけだったのが、40年の歳月を経て身近で体験すると言おうか、バックグラウンドについてようやく知ることができたと言おうか…

16日(木)M 『73&88』カニクラ@アトリエヘリコプター
テレパシーや電話での会話を対面しているかのように見せる手法や、劇中の人物は各キャストが「もしもこの道に進んでいなかったら…」という仮定のものというアイデアが面白く、各キャストとカニクラ自体の自己紹介まで盛り込んであるのには感服

17日(金)M 『喫茶シャコンヌ』東京イボンヌ@王子小劇場
起承転結がハッキリした1つの物語というよりはスケッチ集のようなオモムキで見せ、詩的で優しい感じ。一件落着メデタシメデタシではなく、あちこちホロ苦さだらけ(笑)なのに後味が悪くないのは台詞の大半をしめる瀬戸内ことばの優しい語感ゆえか?

18日(土)M 『緑の方舟 〜ノアの祈り〜』劇団TIME LIMITS@相鉄本多劇場
若干粗削りではあるがかけがいのない家族を喪った者たちの気持ちを描くと同時にテクノロジーの進歩に基づいて故人を再生することの倫理も問うているのがポイント。また、高度な技に加えてドロイドやゲームキャラの動きを取り入れた擬闘も見事

18日(土)S 『−初恋』世界名作小劇場@シアター711
微妙に理屈っぽいところと、特定の「主人公」がいるのではなく強烈なキャラの登場人物たちによる群像劇っぽいところがいかにも土田英生な感じか? また、その個性の強いキャラたちをさらに「濃く」した(笑)出演陣(&演出)もスゴい

19日(日)S 『荒野のようしんぼー』劇団阿佐ヶ谷南南京小僧@明石スタジオ
「TK」「リア王」「派遣村」の三題噺、意外な取り合わせがごく自然にしっくり馴染んでいるのが面白い。また、TK関連情報をかなり覚えており、リア王のストーリーも知っている上に、ちりばめられた小ネタの大半がワカった身としてあちこちウケまくり

20日(月)M 『明けない夜』JACROW@サンモールスタジオ
95分間に娘を誘拐された親の事情や所轄と本庁の軋轢などギッシリ詰め込み、回想シーンも交えて進めながら冒頭のシーンを再現して終わる構造が巧みで、昭和中期の社長宅の客間を再現した装置での息詰まるドラマに往年の日本映画を思い出す

20日(月)S 『明けない夜 外伝〜それぞれの事情』JACROW@サンモールスタジオ
本編の登場人物たちによる5分ほどの一人芝居12本。本編で描かれた「その日」の1年前から始まり「その日」に近づくにつれて本編との関わりが強くなり、3日後の葬儀当日の母親を描いた後に「その日その時」の娘で締めくくるのがインパクト大

21日(火)M 『旅がはてしない』ひょっとこ乱舞@東京芸術劇場 小ホール1
初演版を刈り込んだサナギ版がピアノ・ソロとすればこちらは管弦楽編曲版、メロディと和音は同じだがスケールが大きくきらびやか。「人のつながり」「意識」を描いた内容は散文的・哲学的で解釈の余地が大きく、各人受け止め方が異なりそうで面白い

22日(水)M 『風を継ぐ者』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
初演版、再演版とも感銘を受けた思い入れの強い作品だけに「期待半分、不安半分」だったが、若手主体の新キャストでも全く違和感がないばかりか「そのポジションをこの人が務めるようになりましたか」な嬉しさもあり、内容も当然良くて非常に満足

22日(水)S 『猫目倶楽部2 −夏だ!海だ!バカンスだ!−』アップフロントエージェンシー/オデッセー@シアターグリーン BIG TREE THEATER
『UNO:R』とは脚本・演出各担当が同じながらコンセプトをガラリと変え、敢えてベタなところを狙った娯楽作、シリーズ2作目とはいえ前作の焼き直しではなく、新たな設定や新メンバーを加えて3作目への伏線かも?な部分まで盛り込んだのが見事

23日(木)M 『TOWER OF SUGER』DHE@stage@SPACE ZERO
前半は伊丹ドンキー(但し本作は穴吹一郎名義)流のドタバタ系、後半はホラー色が濃くなるも馬場巧がコメディリリーフとなり絶妙のタイミングで笑いも挟む構造が巧み。ただ、140分の上演時間を長くは感じなかったが、もう少し刈り込めたのでは?

23日(木)S 『アルバトロス』ホチキス@王子小劇場
リストラされた元サラリーマンがひょんなことから漫才コンビの相方となっての1週間、キッチリと組み上げられたコメディであるばかりか6日目の夜の二組の会話は珠玉の台詞多数でホロリとさせ、最後のネタ合わせでは正統派の漫才まで披露して見事

24日(金)M 『まゆつば』バッカスカッパ@スタジオあくとれ
現世と霊界の間にある「はぐれ魂」の「案内所」を中心に描いたファンタジックコメディ。前半はコミカルだが小川が妻に会う場面(「遺した想いを伝える」パターンは最大の弱点かも)を筆頭に後半はほのぼのとしたあたたかさが満載で、この対比が鮮やか

24日(金)S 『いってきますの、あと』空晴@OFF・OFFシアター
娘を心配する男の姿に、姉と弟が認知症で田舎暮らしをしている自らの父の面影を見出し交わす会話が白眉。その前の会話で父は存命ということは想像はついていて「やっぱりそうか」と思わせるが、それを明かした後にこれ、という二段構えなのが巧み

25日(土)S 『盗聴されてるッ』グワィニャオン@萬劇場
盗聴されていることが判明した女性下着メーカーの社内プレゼンを描いたワンシチュエーションのコメディ、バレないように別のものに喩えて行う商品説明が何とも愉快。また、被盗聴側視線で観ている観客に時として盗聴側を応援させてしまう誘導も巧み

26日(日)M・S 『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ(白夜・紅蓮)』amipro/KENプロデュース@アイピット目白
4月に上演されたASSHによるオリジナル版と比べて「恋の話」に特化してシンプルかつストレートに生まれ変わった感じ。そのシンプルさから観ている最中にオリジナルを刈り込んだのかと思っていたら実は逆に15分ほど長くなっていたのは意外

27日(月)M 『溺れる家族』アロッタファジャイナ@タイニイアリス
若干類型的な部分もあるが、複数の家族を同時併行的に描き様々な「家族のカタチ」を多面的に提示して観応えアリ。また、ある場の登場人物のうちの1人が次の場にも出てくる「しりとり」のような展開や3つの時空をクロスさせる手法も演劇的で好み

29日(水)S 『ミートボールの花束を』天然工房@劇場MOMO
序盤の展開に説得力のない部分が2つもあり、その一方は終盤で説明されるものの90分近くもモヤモヤした状態が続くのでストーリーに没入できず。さらに出演者6人のうち5人がほぼ終始「お面」をつけており、表情を見せないというのも不満

30日(木)M 『聖者の行進/reprise』劇団820製作所@シアター・バビロンの流れのほとりにて
「東京バビロン演劇フェスタ#1「神なき夜に…」…現代犯罪フィールド 参加作品」ということで、たとえば人を殺めるに至る気持ちであるとか、部分部分は何となくワカるものの、抽象的あるいは比喩的な表現が多くて、全体を通しては今ひとつ理解できず

30日(木)S 『リボルバー』劇団M.O.P.@紀伊國屋ホール
一言で表現すれば「コクのあるオトナのドラマ」。こういう傾向はσ(^-^) がよく観る芝居の中では少なく、あと1作品を残すのみというのは惜しい。最終公演がまだ1年も先なので観るまではあまり実感がなかったが、いざ観るとやはり感ずるところのものアリ

31日(金)M 『ねずみの夜』殿様ランチ@サンモールスタジオ
龍馬が暗殺された夜の近江屋の隣の民家を描くという事前情報はあったが、さらに捻りを加えた導入部のアイデアに感服。また、中心部分は近江屋事件とはほとんど無関係ながらかすかにリンクしているのが面白く、関連事項を調べておいて正解

31日(金)S 『喜劇工房 〜あちらのお客様から〜』大森そして故林@下北沢・駅前劇場
コントのような二人芝居三場で下地を作っておき、全員が揃っての第四場で人情噺的に締めくくる構造が巧み。オチが若干甘い気もするが松戸俊二、本田誠人、笹峯あいという「ゴールデントライアングル」に免じて片目をつぶろう…(爆)

【LIVE】

(な し)


【CD】

アルバム
(購入せず)

シングル
(購入せず)

【映画】

1日(水) 『ターミネーター4』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン4(7月の特選外国映画)
従来とはオモムキをガラリと変えてスカイネットと激戦を繰り広げている未来を描いたのは発想の勝利、ドジョウがいなくなった柳の下には見切りをつけて新たに生まれ変わらせたのがイイ。それでいてツボは押さえ従来のシリーズとリンクさせて見事

1日(水) 『トランスフォーマー リベンジ』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン5
1作目と差別化すべく様々な要素をとりいれたのはわかるが、盛り込みすぎで150分の長尺となったため中盤はかなりダレる。一方、変形のみならず合体・巨大化したり、パワーアップパーツを装着して強くなるなんて「お約束」にはニヤリ

6日(月) 『おと な り』@シネ・リーブル池袋2
いくつかのツッコミはありつつ、「一種のファンタジー」という意図は十分に理解。また、エンドクレジットロールで音楽が流れるのはホンの終わりの方だけで、後日譚を会話と音だけで表現するというのもいかにもこの映画らしく、そんなトコロも気に入る

8日(水) 『守護天使』@角川シネマ新宿 シネマ2
原作を先に読んでいた場合はガッカリすることが多いのに、本作は若干端折ってはいるものの、良くも悪くも原作にかなり忠実で、また、読みながらのイメージとは異なる配役もあるが「それもアリ」の範囲内にとどまっており、総じて満足

8日(水) 『いけちゃんとぼく』@角川シネマ新宿 シネマ1
ファンタジックな部分もありつつ、「昭和のコドモたち」の物語は児童文学と言うよりも「少年倶楽部」などに連載されていた少年小説の世界、昭和レトロスペクティヴ…。が、正体不明の物足りなさもあり、損はしていないものの「大満足」ではない、みたいな?

16日(木) 『ノウイング』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン1
「選ばれた者」にとってはハッピーエンドであっても「どんな災害が起ころうとも自分だけは生き残れる」なんて楽天的思考ではなく、どう考えても主人公のように残される側だろうと自覚している(爆)身にとってはバッドエンディングに他ならず、ヤな感じ(笑)

17日(金) 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』@シネ・リーブル池袋2(7月の特選日本映画)
個別のエピソードは前作同様シトのデザイン改訂や人物の入れ替わりがあるもののかなりTVシリーズに忠実だが、それらをつなぐ部分が一新されて全体の流れは新たな方向へ向かい、しかし一番深いところを貫いているモノは変わらず、まさに再構築

17日(金) 『ごくせん THE MOVIE』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン3
TVシリーズを観ていた身として、お約束満載で楽しいことは楽しいが、映画にする意義は感じられず。映画ならではのことをしようとしてはいるが、ことごとく裏目に出ているし、物語的にはまぁ及第ながら、1本の劇場映画作品としてはイマイチか?

20日(月) 『私は猫ストーカー』@シネマート新宿 スクリーン2
原作者(浅生ハルミン)自身がモデルであろう古書店でバイトする猫好きなイラストレーターの日常スケッチ的な100分。大きな事件は怒らず、中〜小程度の出来事が2つある程度ながら、ほのぼのとした雰囲気が心地好く時間が経つのを忘れてしまう

27日(月) 『時空警察ハイペリオン』@シネマート新宿 スクリーン2
「時空警察ヴェッカー」シリーズのスピンアウト的作品。シグナの後日譚的位置づけであり、時空犯罪捜査よりも変身ヒーロー系に近いノリなのは残念。また、パラレルワールド系のストーリーはそれなりに面白いものの、120分はやや長く、中だるみ気味

【展覧会】

(な し)


【読書】

「モップガール」加藤実秋@小学館文庫
ドラマ化を前提に書き下ろされた連作短編集。事件の被害者の1つの感覚を感じ取りそれをキッカケに真相にたどり着く主人公という設定は面白いが、そこはもとよりごく一部を除いて設定がドラマとは異なりほとんど別モノなのである意味期待ハズレ

「超・ハーモニー」魚住直子@講談社文庫
「非・バランス」同様、コドモのイジメとオトナのジェンダー問題を絡めて描いているが、全体的にトーンが重い上に主人公もいじめる側であるためにほとんど共感できず、ページ数の割に長く感じる

「温室デイズ」瀬尾まいこ@新潮文庫(7月の特選小説)
イジメに対し立ち向かう女子中学生の物語で、コミック原作のドラマ「LIFE」や重松清作品を想起。意図したわけでなくイジメに関する作品を続けて読むことになったが、こちらの方は共感できたのは単に被害者側であるからということだけではあるまい

「雨の日も、晴れ男」水野敬也@文春文庫
小さな神のイタズラによって次から次へと不幸に見舞われながらもポジティブに考える主人公の物語。内容はともかく、11ページにおよぶ主人公が交際した相手の名前のリストが2回も出てくるのには度肝を抜かれる…というかむしろ呆れる

【その他】

ATOLL(音楽)
主に70年代後半に活動し「フランスのYES」とも呼ばれたロックバンド。ベルベット・パウに続き温故知新的に聞き直したがこちらも時の隔たりを感じない。また、89年の来日ライブ音源には渋谷Egg−Manに聴きに行った時のことなど懐かしく思い出す

(8月の予定)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

2日M 『肩の上で踊るロマンシングガール』「佐藤の、」@新宿眼科画廊スペース0
3日M 『/.Jp 〜幕末月光傳〜』しゅうくりー夢@笹塚ファクトリー
7日M 『FAKE』劇団伍季風@アイピット目白
7日S 『バッシュとコルガの森』劇団やったるDAY!@TACCS1179
8日M 『来来来来来』劇団、本谷有希子@本多劇場
8日S 『カスパー彷徨』Unite d’Habitation@Gallery LE DECO 4
9日M 『線 線 線』プルドルリアン、北岡恵里香、上岡雄貴、福島彩子、コロブチカ、P企画@RAFT
12日S 『立体文学 むらさき 源氏物語』ストーリーテラーズ@ドーモ・アラベスカ
13日S 『リカ』ウエストエンドスタジオプロデュース@ウエストエンドスタジオ
14日M 『幕末のドリ府』演劇配合サプリメンツ@ザ・ポケット
15日S 『Sea Man 〜Who’s That Boy〜』スプーキーズ@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
16日M 『雨の一瞬前』ユニークポイント@ザ・スズナリ
16日S 『マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人』DULL−COLORED POP@シアターモリエール
19日M 『Restaurant LE DECO』elePHANTMoon、犬と串、角角ストロガのフ@Gallery LE DECO 5
19日S 『斬(きらず)』こちらKGB@相鉄本多劇場
20日M 『BLACK COMEDY』SAME∞LINEプロジェクト@d−倉庫
21日M 『ロミオとジュリエット』少年社中@あうるすぽっと
21日S 『天皇ごっこ 〜調律の帝国〜』劇団再生@阿佐ヶ谷ロフトA
22日S 『山茶花 〜さざんか〜』DMF@ザ・ポケット
24日M 『名曲サンドウィッチ2 〜バブル崩壊!?〜』タムチック@ウエストエンドスタジオ
25日S 『エル・スール 〜わが心の博多、そして西鉄ライオンズ〜』トム・プロジェクト@本多劇場
27日M 『バッド・ブッキング グッド・バッティング』劇団絵生/放映新社/Neo Mask@博品館劇場
27日S 『暗ポップ』空間ゼリー@赤坂RED/THEATER
28日M 『聴こえるのは、あの歌だけ』plAy/diE@d−倉庫
28日S 『新訳 ヴェニスの呆人2009』コマツ企画@こまばアゴラ劇場
29日S 『アジミ祭』味わい堂々@アトリエ・センティオ
30日M 『双界の高き神座』project MISSLING@THEATER BRATS
30日S 『もののけがたり '09』こかげかずひろプロデュース@谷中ボッサ
9月3日M 『サラマンドラの虹』ジャングルベル・シアター@シアターグリーン BIG TREE THEATER
9月3日S 『11月15日の夜空に(Bキャスト)』劇団Peek−a−Boo@東京芸術劇場 小ホール2
9月4日M 『もう嫌んなるくらいハピネス』ポップンマッシュルームチキン野郎@吉祥寺シアター
9月4日S 『悪趣味』柿喰う客@シアタートラム
9月5日M 『長ぐつのロミオ』昭和芸能舎@SPACE107
9月5日S 『THE DEEP 〜深き淵にて〜』ネオゼネレイター・プロジェクト@「劇」小劇場
9月6日M 『11月15日の夜空に(Aキャスト)』劇団Peek−a−Boo@東京芸術劇場 小ホール2
9月6日S 『アマガエル』発条ロールシアター@タイニイアリス
9月10日M 『悪趣味(乱痴気)』柿喰う客@シアタートラム
9月10日S 『神様はいない』MU@シアターモリエール

【LIVE】

(予定なし)

【CD】

アルバム「アイドリング!!!/Petit-Petit」 など
シングル「AKB48/言い訳Maybe」「SKE48/強き者よ」「島みやえい子/誓い」「島みやえい子/Super scription of data」「島みやえい子/Paranoia」 など

【映画】

『アマルフィ 女神の報酬』
『ROOKIES −卒業−』
『サムライプリンセス 外道姫』
『山形スクリーム』
『G.I.ジョー』
『銀幕版 侍戦隊シンケンジャー 天下分け目の戦/劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
『さそり』
『縞模様のパジャマの少年』
『吸血少女対少女フランケン』
『色即ぜねれいしょん』
『トランスポーター3 アンリミテッド』 など

【展覧会】

「奇想の王国 だまし絵展」@Bunkamura ザ・ミュージアム
「伊勢神宮と神々の美術」@東京国立博物館・平成館

【読書】

「十一月の扉」高楼方子、「サンネンイチゴ」笹生陽子、「町長選挙」奥田英朗 など