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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■2009年6月の結果と7月の予定■

歴代4位となる39本の芝居を観た上に映画も10本観たが、LIVEは約5年ぶりに1本も行かず、読書も1冊と低迷

 【じべ 2009.7.11】

(6月の結果)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

2日(火)S 『ロング・ミニッツ −The Long−Wrong Minutes−』DART’S@エビス駅前バー
時間ものでは定番の同じ時間を繰り返すスタイルだが、各「イニング」をリアルタイムで見せるという縛りのために、徐々にスピードアップするとか、ある回はアッという間に終わるとかの変化をつけることができず、単調になってしまう弱点が無きにしも非ず

3日(水)S 『マイハマ・バイス』ATTENTION PLEASE!@Duo STAGE BBs
人気海外ドラマをもじったタイトルとは裏腹にパロディ系のコメディではなく、かなりシッカリしたサスペンスもの&人間ドラマに有名テーマパークのトリビアもふんだんにまぶして、その完成度はかなり高く、凝らされたアイデアも含めてかなり満足

4日(木)M 『炭酸の空』津田記念日プロデュース@王子小劇場
いかにも王子小劇場的かついかにも冨士原作品(笑)。核戦争後にシェルターで暮らす5人の男女(+α)を描いており娯楽性は無きに等しく圧迫感・閉塞感さえあるのに不思議と眼を逸らさせない求心力のようなものによってグイグイ引き付けられる

4日(木)S 『ウマいよ!地球防衛ランチ 〜残さず食べてね〜』ヘロヘロQカムパニー@SPACE ZERO
きだつよしを作・演出に迎えており、かつてTEAM発砲・B・ZINをよく観ていた身として「きだテイスト」と「ヘロQテイスト」がうまく融合した仕上がりにニヤリ…どころか発砲だったらアノ人、などと考えながら楽しく観る

5日(金)M 『押入れのちよ』神道寺こしお商店街@「劇」小劇場
山田太一の「異人たちとの夏」などと同系統の優しさと切なさに彩られた怪異譚(でありながらユーモラスでもある)、原作は未読なのであくまで推測の域を出ないが、原作の良さと脚色・演出による面白さがうまく噛み合っている感じで、満足度高し

5日(金)S 『高き霧の壁』理想現実@ザ・ポケット
出だしからテンポ良くサスペンスフルにストーリーを進め、各国家のエゴなども描き、何度かのドンデン返しを経て最後は個人と個人の信頼によって締めくくるという、娯楽性、テーマ性ともたっぷりでスケールも大きいSFサスペンス、観た甲斐アリ

6日(土)M 『流れ星』東京セレソンデラックス@シアターサンモール
一種「逆バック・トゥ・ザ・フューチャー」な物語、06年5月のザ・ポケットにおける初演時は夏子の身勝手さが気になったのに今回そうでもなかったのは一度観ていたからか、そういう事例も少なからずありそうな現実を知ったからか?

6日(土)S 『パイレーツ・オブ・トレビアン 〜世界の終わり?〜』ノーコンタクツ@萬劇場
従来の「想像力刺激演劇」的手法は控え目に、装置もキッチリ建て込んで、表現手法としてはオーソドックス寄りでパロディも少なめという、得意ワザを封印気味にしての挑戦作。その分キャラクター勝負でもあり、「こんな芝居も打てるんですよ」な感じ?

7日(日)M 『当選確率0%』TEAM JAPAN SPEC.@恵比寿エコー劇場
前回公演『カイシャ』に引き続き「身近であるのに堅苦しそう」に思われる市長選挙という題材を取り上げながらもたとえばスポーツもののようにドラマチックに見せてしまうのが見事で、多彩かつ個性的なキャラクターと演者がピタリとハマっているのも◎

7日(日)S 『ハナウタ日和』IOH@シアター711
清掃業を自営する父と息子2人・娘1人の4人家族を中心としたある1日を描いたホームコメディ系、ドタバタ気味に始まりながらも家族の秘められた部分が明かされるあたりからは優しさや温もりが漂い、100分程度の上演時間が短く感じられる

11日(木)M 『チキュウノミカタ』劇団勇壮?淑女@ウッディシアター中目黒
ヒーローもののパロディのフリをした王道コメディな前半に「非戦」がテーマの後半と好みのパターン2点盛り。一部ツッコミを憶えないでもないが、棒遣い人形を使ったシーンや「無理という言葉で自分を縛ってはいけない」なんて名台詞で満足度かなり高し

11日(木)S 『ナナシ −NANASHI−』30−DELUX@SPACE ZERO
アクションクラブとのコラボによりさらに磨きがかかったアクションに彩られた娯楽時代劇。一枚岩ではない「四神無双」や「ナナシ」の正体とか意外性もたっぷりの服部半蔵秘話、少年社中とはかなり異なった毛利亘宏の作・演出も含めて見事

12日(金)M 『逆鱗に唇を』地球割project@ タイニイアリス
かなり未来、『猿の惑星』なども想起させる荒廃した地球を舞台にしたSF系物語。映画やアニメへのオマージュや前作を観た観客への目くばせなどもありつつ、実は人斬り以蔵がモチーフというハナシを終演後に高橋主宰から伺い、それにも納得

12日(金)S 『Dress Omnibus Theater #6』四方八方、バナナ学園純情乙女組、劇団再生@DRESS AKIBA HALL
劇団再生の『雨の起源 〜天皇ごっこ〜』は人数的にも時間的にもコンパクトサイズながら持ち味を十分に発揮しており大いに堪能。バナナ学園純情乙女組のパフォーマンスにはそのテンションに「なるほど中屋敷法仁脚本の芝居を演る面々だ」と納得

13日(土)M 『ココロコロガシ』カプセル兵団@ラゾーナ川崎プラザソル
雨宮慶太書き下ろしのオリジナル脚本作。中盤以降はほとんど心の中で展開され、心の強さがキーポイントになったりするが、現実界でのゲーマーが想像力によって力の使い方にすぐ慣れるとか、性同一性障害の人物がいたりとかするのは上手い

13日(土)S 『ありふれた惑星』演劇ユニットてがみ座@王子小劇場
静的な二人芝居「カシオペア」と動的な通常の芝居「鉄屑の空」の2編連作で、その対照的な組み合わせによって通常のオムニバスよりおトク感がある感じ? また、2編の合間のに壁が展開したり一部が裏返ったり階段が出てきたりの転換も見モノ

14日(日)M 『裁かれません 三途手前の小さな部屋で』劇団カリフォルニアバカンス@ アイピット目白
ナンセンスコメディをベースに「裁くことの重み・責任」や「どんな理由があろうと犯した罪は償わなければならない」などにも触れ、最終的には人情系の大岡裁きで締める、と様々な要素をバランス良く取り入れて完成度高し。かつブッ跳んだ発想に脱帽

15日(月)M 『ハニーハント、プーさんの』鹿と猿のシステム@劇場バイタス
ブラック、シュール、ベタ気味、時間ものショートストーリー、などバラエティに富んで面白く、異なった状況においても展開がほぼ同じもの、脚本担当者が違うのに連作になっているもの、他の話と共通点があるものなどアイデアも凝らされているのがミソ

17日(水)S 『LUXSOR』SPIRAL MOON@「劇」小劇場
一言で言えば「新感覚SFホラーミステリー」、論理パズルをヒントを与えられながら解く感覚の前半、「異人たちとの夏」的世界を理系の作家が書くとこうなりますよ、な終盤ともに従来はなかったようなツクリなのに全体に流れるやわらかな空気は変わらず

18日(木)M 『芍?(シャックリ)』乞局@下北沢・駅前劇場
名を捨て身分を捨てて自分たちの理想郷を「建国」して暮らす人々を描いた物語、シュールさとオフビート感覚のブレンド具合が絶妙。屋外なのに上手奥には襖、中央と下手奥には金色の額縁があるという美術もシュールレアリスムの絵画を思わせる

18日(木)S 『読後感』SPIRAL MOON@「劇」小劇場
理系丸出しな『LUXSOR』に対してこちらはいかにも文系な理屈っぽさ満載(笑)、内容的にも「ココロの故障」を片や科学的に内面から、片や言葉によって外面から治そうとするハナシだし、装置も基調となる色が白と黒など何から何まで逆なのが面白い

19日(金)M 『ホーンテッド・アパート』スワンキー・ライダー@ザ・ポケット
「逝った者が遺した想い」がテーマなハートウォーミングストーリー。インチキ霊媒師に「声」が聞こえてしまうのが楽しく、「わがままの受け止め方がわからず受け流していた」なんて台詞は上手く、ラストでの主人公の姉・兄の思いやりがあたたかく後味も◎

19日(金)S 『鯖男にイカの目女』リボルブ方式@シアター711
シュールさは想定の範囲内にとどまっており、むしろすっトボけた会話のズレ具合や壮大なホラ話に発展するあたりにケラリーノ・サンドロヴィッチを連想していたら終演後に降りてきた主宰がナイロン100℃のTシャツを着ていて「あ、やっぱり!」(笑)

20日(土)M 『アンジェラ 〜Princess of Pirates〜』BB団@ウッディシアター中目黒
Z団による初演(05年11月)をコンパクトに刈り込んで、ポップで若々しく(!?)生まれ変わった感じ。なお、今回のアンジェラ役の森林永理奈も決して悪くはないが、初演時にストーリーをグイグイ引っ張っていた柳沢ななの力量に今さらながら気付く

20日(土)S 『ふうふうの神様』劇団桟敷童子@ザ・スズナリ(6月の特選芝居)
民間伝承、民俗信仰、土着宗教的な「神隠し」をベースにしながら神隠しならぬ「人隠し」(戦争、犯罪、失踪などによる人為的な人間消失)のコワさにも触れ、「胡蝶の夢」的要素まで絡ませ、子を喪った親の哀しみをもクローズアップして描いて見事

21日(日)M 『タバコの煙とコーヒーの湯気』オムプロモーション@シアターグリーン BIG TREE THEATER
06年4月のペテカンによる初演に新たなエピソードを附加した作品で会話の巧みさは健在。家族ネタに弱い身として「父と娘と」で娘の妊娠を知りさり気なく娘の煙草を隠す父と、「梅雨兄妹」で「母が死ぬワケがない」と力説する兄に涙腺を刺激される

21日(日)S 『ダーリン ダーリン』color child@赤坂グラフィティ
ストーリー自体は既視感があったり強引だったりするものの、実際のステージを公開録音会場に見立てたシーンがあったり、70年代末〜80年代初頭のアイドルポップスを歌って踊ったり、客に振ったりと、ライブハウスの特質を活かしているのが楽しい

22日(月)S 『知新笑新・噺二題』劇團旅藝人+イエロー・ドロップス@シアターグリーン BASE THEATER
2月に観た『噺劇と落語の会』の噺劇と近い趣向だがアレンジの違いから「下げでスパンと終わる落語の潔さが失われた」という憾みはほとんど感じず。また、吉村雄之輔氏の立居振舞に「技術」ではなく「芸」というのはこういうモノなんだ、な印象を受ける

23日(火)S 『ATT Live 〜Live,too Death,too〜』ATT@アイピット目白
ほぼ新作の久々の舞台。中では一般的な芝居では観たことがある“全く関連のない2つの状況での会話がリンクする”手法を使った「一方その頃」と馴染みのCMをATT流にアレンジした「CMごっこ」にウケ、「ラピュタリング上の戦い」のアイデアに感心

24日(水)M 『センチメンタルヤスコ』劇団CORNFLAKES@笹塚ファクトリー
男たちの証言によってヤスコの「人となり」がクッキリ浮き上がる…ハズの構造ながら、最終的に紗がかかったままのようだったのは惜しい。一方、劇中の現在と証言内容である過去、あるいは過去同士をクロスさせる見せ方は舞台ならではで面白い

24日(水)S 『クラウド・エンド』激団リジョロ@シアターシャイン
ヘヴィーでビターな結末だが、その分「決して復讐などしてはイケナイ」というテーマが強く印象に残る。また、出ハケは客席入口から舞台に向け設置した花道を使うプランやほぼ素の舞台に椅子だけ設置してバスの輪郭を照明で表現するアイデアも◎

25日(木)S 『不完全版「幸福論」』tea for two@「劇」小劇場
3編オムニバスで2編目が1編目と併行しており3編目は1・2編目のかなり後という構成が面白いのみならず、3編がそれぞれ趣きを異にしており、単品としての個性も持ち合わせているのが巧み。また、3編目に幸福論っぽいものが出てくるのも上手い

26日(金)M 『Benkei −静恋の涙−』K.B.S.Project@ブディストホール
能の「舟弁慶」に歌舞伎「義経千本櫻」の要素も加えて殺陣あり舞ありギャグありミスマガジン出身のアイドル出演までありという「何でもあり」状態で親しみやすく、大胆な設定(笑)も盛り込んでの娯楽作、元ネタを知っていても知らなくても楽しめる

26日(金)S 『LADY BAT 〜陰陽のエトランゼ〜』大路組企画@六行会ホール
同じく川島芳子が題材の月蝕歌劇団の『怪盗ルパン・満洲奇岩城篇』とは対照的にケレン味とは無縁、歴史再現ドラマのように落ち着いた見せ方なのが面白い。また、芳子の最後の言葉は伝えられている姿が虚像では?と思わせ盲点をつかれたよう

27日(土)M 『ナンノチカラ?』AchiTION!@シアターモリエール
2本の軸を交互に描き、次第に接近・交差して1つにまとまる構成が巧みで、毎度ながら映像の使い方も上手い。ただ、必ずしもハッピーではない終わり方がややひっかかる。とはいえ「マイルドなバッドエンド」レベルなのであくまで「やや」なのだが…

27日(土)S 『薔薇ばらバラな天使たち』花鳥犬@アートスペースプロット
週に3日間は探偵事務所にもなる(!)ゲイバーを舞台にしたママの恋の顛末…的な物語。若干類型的で先が容易に読める部分やツッコミどころなどもありつつ、堅苦しいことは考えずに気軽に楽しむハートウォーミングコメディとしてはなかなかの出来

28日(日)M・S 『ショートストーリーズ Aコース・Bコース』劇団6番シード@劇団6番シード 稽古場
新稽古場お披露目の「蔵出し作品集」。ライトな謎解き系、前回公演の原案、ラジオドラマを元にイベント上演用にリライトしたハートウォーミング系の3本から成るAコース、ショートコントに連作短編集を組み合わせたBコースとも短編ならではのキレ味アリ

30日(火)M 『Tepes』劇団海賊ハイジャック@ザムザ阿佐ヶ谷
全4幕のうち、多くを説明せずにそのシーンを観客に悟らせる工夫によって主人公の誕生前をテンポ良く描いた序章的な第1幕と、極めてアングラっぽい内容を木目が特徴的なこの劇場でストレートプレイまんまな演出で見せた第3幕が特に印象的

【LIVE】

(な し)


【CD】

アルバム
「新垣結衣/hug」「ステレオポニー/ハイド.ランジアが咲いている」「矢野まき/本音とは愛よ」(6月の特選アルバム)を購入

シングル
「AKB48/涙サプライズ!」(6月の特選シングル)「倖田來未×misono/It’s all Love!」「武田梨奈/ハイキックガール」「misono/end=START」「May’n/キミシニタモウコトナカレ」「山田優/MY All」「山田優/free」「平野綾・茅原実里・後藤邑子/ハレ晴レユカイ」(2006年作品)を購入

【映画】

1日(月) 『グラン・トリノ』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン5(6月の特選外国映画)
憎まれ屋の老人ということでスクルージ、少年との心の交流にノーマン・セイヤー、戦争の生き残りという設定に吉岡司令補を連想。さらに指鉄砲にポール・カージーも? エピローグは予想通り…というより当然の帰結だが、その言葉がウォルトらしくてイイ

1日(月) 『非女子図鑑』@シアターTSUTAYA シアター1
各編とも個性派監督が個性的なキャストで撮っていてそれぞれ面白いが、特にラスト2編が「死んじゃだめだよ、生きてなくちゃだめだよ」派として高評価。が、1〜2編を除いてあの程度で「非女子」呼ばわりでは女性の大半が非女子になるのでは?(笑)

1日(月) 『ハイキック ガール』@シアターTSUTAYA シアター2(6月の特選日本映画)
主演の武田梨奈、師匠役の中達也はもちろん、敵役の「壊し屋」たちも空手家やその他格闘家が大半という布陣でのフルコンタクト空手系アクション。迫力やスピード感はもちろん、中心となる面々は芝居がキチンとできているのも見事

1日(月) 『ケータイ小説家の愛』@シアターTSUTAYA シアター1
いかにもケータイ小説的なお約束満載(笑)の前半とケータイ小説の内幕も絡めてシニカルかつ怒涛の展開になる後半の組み合わせが良く、この原作自体がケータイ小説であることも考えると二重三重に面白い

10日(水) 『天使と悪魔』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン9
中心となる部分にタイムリミットがあるということで、緊張感とスピード感にあふれ、ジックリ考える余裕もないままその展開にグイグイ引きずられてしまう文字通りの「ジェットコースター・ムービー」、あまりにテンポが速すぎて印象が希薄なのが珠に瑕?(爆)

14日(日) 『ラスト・ブラッド』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン6
原作はアニメ、ゲーム、小説、コミックスとも観たりプレイしたり読んだりしていないが漠然と内容は知っていたので、日本刀を持ったセーラー服の少女が吸血系のバケモノと戦う基本設定のみならずベトナムや米軍絡みな部分にも「なるほどぉ」と納得

17日(水) 『インスタント沼』@テアトル新宿
前作『図鑑に載ってない虫』は個人的にイマイチだったが今回は挽回。得意の脱力系コメディが終盤で壮大なホラ話になる構成や、若手とベテランが両輪となって話を進め、それに個性派バイプレーヤーが彩りを添えるキャスティングがステキ

17日(水) 『ひとりかくれんぼ 劇場版』@シアターN渋谷 シアター2
ネットで情報を交換しながら禁断のひとり遊びをしている若者たちを見せる序盤の展開はまずまずながら、中盤以降中だるみ感が生じることは否めず、最後まで観ても言わんとするところのモノはわかるが、靴を隔てて痒いところ掻く感アリ

29日(月) 『重力ピエロ』@ヒューマントラストシネマ文化村通り シアター2
伊坂幸太郎原作(未読)なだけによくできてはいるが結末には不服アリ。一方、連続放火とグラフィティアートの関連や謎解き、過去とのつながりなどは伊坂作品っぽく、兄弟の少年時代を演ずる子役がメインの役者とどことなく似ている配役には感心

29日(月) 『真夏のオリオン』@キネカ大森2
若干美談気味ではあるものの、戦下でも紳士的で人命を尊重する2人の艦長のキャラクターは従来の戦争ものにはあまりなかったもので心地好く、終戦を迎えた直後に2人が洋上で顔を合わせるのもイイ。また、『眼下の敵』や「沈黙の艦隊」を連想

【展覧会】

(な し)


【読書】

「修学旅行は終わらない」村崎友@ダ・ヴィンチ文庫(6月の特選小説)
連作短編…というか、映画『運命じゃない人』のようにほぼ同じ時間内の出来事を6人の視点で描いた6編とそれらを統括するエピローグという構成が巧みな上に、いかにも高校時代な甘酸っぱい淡い想いをも複数描いて郷愁をそそられる

【その他】

「アイシテル 〜海容〜」(TVドラマ)
少年事件の加害者・被害者双方の家族と家裁調査官母子、3組を中心に真摯に描いており、その気持ちが痛いほど伝わって来る。特に時とともに少しずつそれぞれの心境に変化が生じてゆく後半が素晴らしかった

ベルベット・パウ(音楽)
89〜95年に活動していたレディース・バンド(正式表記は「VELVET PΛW」)。改めて4枚のアルバムを聞き直してみたが、時折使われる変拍子のフレーズも斬新で、今聴いても古さを微塵も感じないのはかつて聴きこんでいたからだけではあるまい

(7月の予定)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日S 『7の椅子 5』7の椅子@メガバックスシアター
2日M 『UNO:R』アップフロントワークス@シアターグリーン BIG TREE THEATER
2日S 『天才バカボンのパパなのだ』mass%@神楽坂 die platze
3日M 『SMILE』S×Sプロデュース 臣太朗組@新宿村LIVE
4日M 『スケープゴート』Neo Mask@萬劇場
5日M 『ELECTRIC GARDEN [ツァラトゥストラは何を語ったのか?]』楽園王+@シアター・バビロンの流れのほとりにて
5日S 『スメル』キリンバズウカ@王子小劇場
6日M 『騎士(KNIGHT)ウォーカー』無頼組合@シアター・ミラクル
8日M 『向日葵と夕凪』七里ガ浜オールスターズ@Gallery LE DECO
9日S 『ひみつのアッコちゃん』劇団ガソリーナ@江古田ストアハウス
10日M 『Deep Sea Fish』GOKAN。@シアター風姿花伝
10日S 『マンガ大戦 GREAT』YANKEE STADIUM 20XX@シアターサンモール
11日M 『ショートストーリーズ Cコース』劇団6番シード@劇団6番シード 稽古場
11日S 『Dear My Hero』LIVES@東京芸術劇場 小ホール2
12日M 『ジプシー』劇団コーヒー牛乳@シアターモリエール
12日S 『新宿ジャカジャカ その日、ギターは武器になったのか』椿組@花園神社境内特設ステージ
16日M 『73&88』カニクラ@アトリエヘリコプター
17日M 『喫茶シャコンヌ』東京イボンヌ@王子小劇場
18日M 『緑の方舟 〜ノアの祈り〜』劇団TIME LIMITS@相鉄本多劇場
18日S 『…初恋』世界名作小劇場@シアター711
19日S 『荒野のようしんぼー』劇団阿佐ヶ谷南南京小僧@明石スタジオ
20日M 『明けない夜』JACROW@サンモールスタジオ
21日M 『旅がはてしない』ひょっとこ乱舞@東京芸術劇場 小ホール1
21日S 『cover』ペンギンプルペイルパイルズ@本多劇場
22日M 『風を継ぐ者』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
22日S 『猫目倶楽部2 −夏だ!海だ!バカンスだ!−』アップフロントエージェンシー/オデッセー@シアターグリーン BIG TREE THEATER
23日M 『TOWER OF SUGER』DHE@stage@SPACE ZERO
23日S 『いってきますの、あと』空晴@OFF・OFFシアター
24日M 『蚊取線香』バッカスカッパ@スタジオあくとれ
24日S 『盗聴されてるッ』グワィニャオン@萬劇場
26日M・S 『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ(白夜・紅蓮)』ASSH@アイピット目白
27日M 『溺れる家族』アロッタファジャイナ@タイニイアリス
30日S 『リボルバー』劇団M.O.P.@紀伊國屋ホール
31日S 『聖者の行進/reprise』劇団820製作所@シアター・バビロンの流れのほとりにて
8月1日M 『あちらのお客様から』喜劇工房@下北沢・駅前劇場
8月1日S 『/.Jp 〜幕末月光伝〜』しゅうくりー夢@笹塚ファクトリー
8月6日S 『バッシュとコルガの森』劇団やったるDAY!@TACCS1179
8月8日M 『来来来来来』劇団、本谷有希子@本多劇場

【LIVE】

(予定なし)

【CD】

アルバム(購入予定なし)
シングル(購入予定なし)

【映画】

『ROOKIES −卒業−』
『ターミネーター4』
『トランスフォーマー リベンジ』
『おと な り』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
『MW −ムウ−』
『いけちゃんとぼく』
『守護天使』
『ノウイング』
『ごくせん THE MOVIE』 など

【展覧会】

「奇想の王国 だまし絵展」@Bunkamura ザ・ミュージアム

【読書】

「モップガール」加藤実秋、「超・ハーモニー」魚住直子 など