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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■10月の結果と11月の予定■

芝居は月間本数歴代3位となる36本を観て早くも年間累計300本を超え、映画もほぼ平均的な14本を観たが、LIVEと読書は先月と同じ2本、2冊にとどまる

 【じべ 2008.11.11】

(10月の結果)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日(水)S 『ラフカット2008』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
堤泰之作品1編に手のこんだ装置を使用したもの1編、装置を全く使わないもの2編という構成。中ではラフカット初登場の羽原大介が持ち味全開で、キャラクター設定や出演者たちの「集団芸」披露など新宿芸能社を観慣れている身として面白い

2日(木)M 『北枕動物園へようこそ』K.B.S.Project@小劇場GEKIBA
思いの外コメディタッチの前半、園長の娘に「(動物たちを)もっと早く皆殺しにしちゃえば良かったのに」なんて残酷なことを言わせるなど反戦色が濃くなる後半、予想外の落とし方をするエピローグと3段階に変化し、「一粒で二度半から三度オイしい」かも

2日(木)S 『Glitch! 〜君から君へ〜』SORAism company@ウエストエンドスタジオ
バーチャルリアリティ系のゲーム界に入るというのは類似作品もあり、既視感があることは免れないが、“一見”落着したかに見えた後にゲームキャラクターの叛乱という真相が明らかにされる以降の後半で二段ロケットの如く再び加速するのが特色

3日(金)M 『ゴッホのピストル』劇団毒漫画@劇場MOMO
劇中の小説内と現実の話を交差させた物語。終盤でサイコサスペンスになる小説内の出来事だけでも十分面白いのに、その内容が作者の経験・心境などを色濃く反映したものであるのが明かされる二重構造にしてしかも約100分に収めた手腕は見事

3日(金)S 『動転』コマツ企画@シアターモリエール
通常のバックステージもののように襲い来るトラブルをかわしつつ乗り切るのではなく、いきなり修復不可能な事態となり、取り繕おうとしながらも全く繕えていないというのが可笑しい。また、本編終了後にフェイクのアフタートークがあるものユニーク

4日(土)M 『二本足のケモノたち』Neo Mask@シアターグリーン BIG TREE THEATER
得意のアクションだけでなく、ユーモラスな前半と3つの勢力が共通の敵である「鬼」を倒すために結束するクライマックスという対比がいいし、「鬼」は人の恨みや嫉妬がそれを作り出す、という理屈や「鬼斬りの刀」に関するレトリックも面白い

4日(土)S 『インセクターズ』color child@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
装置を使わない「想像力刺激演劇」、冒頭のカブトムシが捕まるシーンとジャコウアゲハが蜘蛛の巣にかかる場面でツカミはオッケー、以降は虫たちが人間のもとから脱出するまでを笑いも交えつつ描いていて、『トイ・ストーリー』なども連想しつつ楽しく鑑賞

5日(日)M 『Desrt Moon 〜砂の海であなたと〜』ネオ・ゼネレイター・プロジェクト@「劇」小劇場
劇中でも使われる言葉の通りまさにハイブリッドで、幼い頃に観た「コワい映画」の感覚をベースに、平家物語やキマイラ伝説などちょっと知的なものからチャック・ノリスや8マンネタなども絡めて、程良いユーモアまでまぶした、そのブレンド具合が絶妙

5日(日)S 『ひらかなくてもよい 〜泉鏡花作「天守物語」より』COLLOL@アサヒ・アートスクエア
新旧様々な実験的手法を盛り込む一方、原典に忠実で衣装が現代風でもちゃんと作品の世界観を表現していたり、天守夫人・豊姫を男性が演じていても歌舞伎的感覚で違和感がなかったり、と比較的ベーシックな演出もあり、これもまた面白い

9日(木)M 『VERSUS』BB団@ウッディシアター中目黒
「天使と悪魔の最終戦争」「高校オカルト研究会」「陰陽道」の三題噺をジュヴナイルテイストでうまくまとめていて、序盤は笑いも多いが謎が解明されるにつれてシリアスになる(それでもアクセントとして笑いはほど良くまぶされている)構成も○

9日(木)S 『寸劇役者に花束を』LIVES@笹塚ファクトリー
舞台下手にあるCDラジカセから流れるラジオ番組に寄せられたリクエスト曲が何らかのカタチで劇中に登場するスタイルの4編オムニバス。内容はそれぞれ面白く、2編目のミュージカル場面と4編目の現在の場面と回想シーンのクロスのさせ方がイイ

10日(金)M 『ベントラー・ベントラー・ベントラー』Piper@SPACE ZERO
初舞台になるハズだった平山あやが急性咽頭炎のために降板してしまったのが非常に残念な上に、『スプーキー・ハウス』(04年)、『ひーはー』(07年)と同工異曲ではあるが、「お約束」的な面白さがあるし、一定のレベルをクリアしているのはさすが大王

10日(金)S 『悪っぱれ』ATT@北とぴあ つつじホール
アクションとショートコント&ミニドラマを組み合わせたいつもの「LIVE」ではなく、2年ぶりの芝居公演。変身ヒーローものの悪役側を描いたストーリーに通常のLIVEでも光っている笑いのセンスと得意の「実戦系アクション」を盛り込んだ楽しい舞台

11日(土)M 『幸福/眠る男』RAKUENOH plus@Gallery LE DECO 3
長堀博士の書き下ろし短篇「眠る男」、「生きている小平次」で知られる鈴木泉三郎の「幸福」とも純文学チックでRAKUENOHテイスト満載。「幸福」でのゲームをしながらの演技が、トランプが撒き散らされた「幸福」と世界が繋がっているような効果もあり

12日(日)M 『そまりえ 〜或る模倣画家の苦悩〜』黒色奇譚カナリア派@ザムザ阿佐ヶ谷
タイトルの通り模倣画家を中心とした物語、絵画に対する画家の情念・執念ってコワいなぁ、などと思わせておき、キモになる部分は藪の中で、最後に「全部狂言さ」とまで言ってのけるとは…見事にダマされた感じ?

14日(火)S 『難民X』tsumazuki no ishi@ザ・スズナリ
舞台がいつもより明るく、内容的にも笑いが多くその意味でも明るいのでちょっとビックリ。が、後半は諸星大二郎などの世界と通ずるものがあり、結局それが夢なのか幻想なのか現実なのか明かされないまま結末を迎えることで残る余韻も独特

15日(水)S 『黒船だぁ!』劇団離風霊船@横浜みなとみらいテント劇場
時代の流れに取り残された日本…と言うよりは幕末の日本が丸ごと現代にタイムスリップしたというオモムキでの離風霊船流幕末グラフィティ。三味線、尺八、太鼓の生演奏にテント小屋ならではの演出も加わり、休憩込み2時間半の長さもさほど感じず

16日(木)M 『BUS STOP』演劇ユニットsmokers@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
路線バスの車内を舞台にその日が最後の勤務となる運転手と乗り合わせた客たちを描いたライトコメディ。舞台に据えられたバスを、乗客の動きと窓外を時折走る並木の枝の影やパトカーの赤色灯の照明効果でいかにも走っているように見せるのが見事

17日(金)S 『走れ!クラシックタイム』劇屋いっぷく堂@シアターモリエール
キャラ紹介を兼ねたエピソードを積み重ね、人物が出揃ったところでタイトルになっている馬の出自を示して終盤への伏線とし、さらに各人物のドラマを見せてからすべてを束ねてメインレースにつなぐという構成とキャラクター設定が巧みで満足度高し

18日(土)M 『二葉さんの樹』天然工房@ザ・ポケット
ある女性が“兄”と共謀して(むしろ兄主導で)元カレにいささかやりすぎ気味の復讐をしようとする90分程度の作品。劇中でその女性も気にしていたように、やり口があんまりな上に「バレるだろ、それは」満載なリアリティの無さゆえ作品世界に入り込めず

18日(土)S 『おわりのいろは』ホチキス@シアターグリーン BIG TREE THEATER
基本的なストーリーや個々のパーツは典型的ま「家族再生モノ」でありながら、それを一旦分解し新たな要素も加えて組み立て直した、いわば古着を仕立て直して最先端のファッションにしたような感覚。前作とはガラリと異なるシュールな作風にビックリ

19日(日)M・S 『へなちょこヴィーナス』“STRAYDOG”Seedling@ウッディシアター中目黒
スプリント競技シーンの表現はショーマ手法まんまで一同が一斉に驚くところはモロに森岡利行演出と、父親と母親の両方に似た子供を見るようで愉快。高橋いさをが学園青春モノとは珍しいと思っていたら、以前高校生と創り上げた作品とのことで納得

20日(月)M 『エヴリデイ・エヴリナイト』丸顔プレゼンツ@深川江戸資料館 小劇場
演芸場の囃子兼前座の「三味線ガールズ」を主人公に、演芸場の出し物である落語や漫談、漫才なども劇中に取り入れ、三味線ガールズの生演奏もアリというハイブリッド系。が、ストーリーがデジャブ気味で、ラストも蛇尾気味なのはちょっと残念

20日(月)S 『あなたと私のやわらかな棘』ジェットラグプロデュース@THEATER/TOPS
被疑者は本当に殺人を犯したのか?でなければ真犯人は誰か?という狭義のサスペンスから、被疑者のみならず複数の人物が(被害者以外に対するものも含む)殺意を持っていることが示され、広義のサスペンスに転ずるあたりが巧い

21日(火)S 『ファミリア 客席一方向プロセミアムスタイルバージョン』30−DELUX@東京芸術劇場 小ホール2
内容は居合道場の後継者問題で、腕の立つ師範代と師範のダメ息子という基本設定はほとんどお約束ながら、題材が題材だけにスピード感あふれる殺陣満載。また、師範役が沢木順だけに冒頭など歌いながらの殺陣で、もうそれだけでも観た甲斐アリ

22日(水)S 『SHOUT!!』S×Sプロデュース 臣太朗組@新宿村LIVE(10月の特選芝居)
核燃料再処理場の本稼働反対運動を扱った「社会派エンタテインメント」。題材が題材だけにカタくなったり小難しくなったりしそうなところ、全くそんなことはなくワクワクするほどの昂揚感や原子力発電に依存しなくても済む方法の示唆まであり大満足

23日(木)M 『Go!Go!ハロウィン』G‐Rockets@SPACE ZERO
今まで個々のメンバーの技を見て「スゲぇ!」と思ったのは氷山の一角、次々に繰り出される大技の数々は圧巻!跳ぶわ跳ねるわ壁面歩行(!)するわで、エアリアルも従来タイプに加えて立方体のフレームを使うものがあり、ただ目を瞠るばかり

23日(木)S 『笑うフレゴリ』電動夏子安置システム@シアターグリーン BASE THEATER
夢野久作の「ドグラ マグラ」は、作中小説がそのまま作中現実と合致するというスタイルだったが、こちらは作中小説と作中現実がクロスして干渉し合う分、より複雑で、クロスする別世界を見ることができる人物とできない人物がいるのも面白い

25日(土)S 『LAST SMILE』PRISMATIC プロデュース@ウッディシアター中目黒
あるアイテムによって時間を遡ることができ、知りえた流れをもとにより良い方向へ進むべくやり直すプロットは時々あるものの、伝説上の空中陸地に行きたいという「夢」が人々の心を動かして長い戦を終結に導くという終盤の流れが何ともロマンティック

26日(日)M・S 『1K 〜部屋とYシャツと、時々、ワタシ〜(道玄坂編・宮益坂編)』劇団ギリギリエリンギ@Gallery LE DECO 5
6人の作家によるワンルームをテーマにした短編オムニバス。不条理系の「ラチカン」、ジワジワとコワさが浮き出てくる「あなたに似た人」、愛人に関する母と娘の想いが交差する「夫のトイレ」が特に面白く、また「裏切りのカード」の仕掛けには脱帽

30日(木)M 『Fuunji 風雲児・坂本龍馬』One on One@シアター風姿花伝
坂本龍馬に「みにくいアヒルの子」や戦隊もの(!)を組み合わせ、さらにメタフィクションの要素やパラレルワールドネタも盛り込み、歴史改編系SFではお馴染みのパターンまでありと好みの要素がてんこ盛りな上に、それらをもう一ひねりしてサービス満点

30日(木)S 『斜塔 〜シャトウ〜』デジタルハリウッド・エンタテインメント@新国立劇場 小劇場
ごく近い未来の大規模災害パニック・サスペンス。エゴを剥き出しにする者あり、肉親愛や夫婦愛を確認する者あり、実は自分(の家族)を犠牲にするほど職務に忠実なことが判明する者ありと展開される人間ドラマに引きつけられる

31日(金)M 『ワスレモノ』DEAD STOCK UNION@ウッディシアター中目黒
諸事情により職に就けない人々を世話する自立支援施設を舞台にした物語。登場人物紹介を兼ねた新規入所者にまつわるエピソードと犯罪絡みという2段階の構成で、開演の押しを考慮しても130分くらいあり、前半にややモタついた感なきにしも非ず

31日(金)S 『プラスチックレモン』ひょっとこ乱舞@吉祥寺シアター
前半で4次元に関する理論物理学(!)を語り、SF系の中盤を経て終盤は哲学に至るという構成がスゴい。また、1万年という尺度を示して「悠久の時の流れ」を実感させ生き永らえることの孤独がひしひしと迫ってくる終盤の舞台表現が非常に美しい

【LIVE】

7日(火) 読売日本交響楽団@東京芸術劇場 大ホール(10月の特選LIVE)
24歳の指揮者ヴィクトーア・エマニュエル・フォン・モンテトンは長身痩躯、ハリウッドの若手映画スタアのようなルックスで貴公子然としており(伯爵家の出だそうで)その指揮は一言で表現すれば「華麗」、千秋真一が実在したらかくや、な感じ?(笑)

11日(土) flower voice scene.41(Mill Face、フジモトタカコ、辻香織、SHUUBI)@FAB 表参道
ミドルテンポやスローテンポでは巧いがアップテンポだとありがちなポップロックになってしまうMill Face、ごくありふれたガールポップのフジモトタカコと活動歴の長い辻香織、SHUUBIのコントラストが如実に出たLIVE

【CD】

アルバム
「CHERRYBLOSSOM/Riskygirl」(2007年作品)「ダンカンズ・ディーヴァズ/スティックス・アップ・ガールズ」(2007年作品)(10月の特選アルバム)を購入

シングル
「AKB48/大声ダイヤモンド」(10月の特選シングル)「岡本玲/恋愛方程式」「Sonic Megaphone/華恋 〜KAREN〜」「HIGH and MIGHTY COLOR/Remember」を購入

【映画】

1日(水)『フライング☆ラビッツ』@新宿バルト9 シアター1(10月の特選日本映画)
やや甘く、できすぎな部分もあるが、新人3人が結束を強めて行くところは好きだし、ドラマ「ウォーキン☆バタフライ」とのリンクもあるし、意外な出演者もいるし、練習試合シーンの躍動的なカメラワークも良かったし、結果的にはかなり満足

1日(水)『デトロイト・メタル・シティ』新宿バルト9 シアター6
主人公の「演りたい音楽」と「演らされている音楽」とのギャップが楽しい。ただ、結末はちょっと呆気ないというか、アッサリしすぎな感なきにしも非ず。とはいえ、伝説のロッカー役にジーン・シモンズまで起用されては文句は言えまい。(笑)

10日(金) 『地球でたったふたり』@K’s cinema
今までに観た内田監督作品(ユーモラスな青春ものあるいはラブコメ系)と比べてヘヴィーでハードでダークな上にツッ込みどころや不道徳な部分はあるわ、結末も問題山積みだわということで、理屈で考えれば困った映画なのに、妙に引き込まれる

12日(日) 『ウォンテッド』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン9
1,000人を救うために「運命」の名目の下に明白な根拠もなく1人を暗殺するというのは倫理に反するが、モロにアメリカ的正義の振りかざし方なのが面白い。また、コミックス原作だけに「んなアホなっっ!!!」満載(笑)なれど映像的には大変素晴らしい

13日(月) 『僕らの方程式』@シネマート新宿 スクリーン2
前半は予想通りコメディタッチではありながら、中盤以降は若干のホロ苦さも漂い、「騒動」を通して主人公とヒロインがちょっとだけ成長する結末はほのかに感動的。他に「ちょっとイイ感じ」な部分もあり、若干トーンがチグハグではあるがまずまず満足

13日(月) 『フレフレ少女』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン7
伏線どころか、そのシーンがあるばかりに後の展開が読めてしまうほどベタな部分もあるが、それはこのテの作品ではほとんどお約束だし、「最初はダメダメだった面々が努力して成果をあげる」という大好きなパターンなので評価は当然甘くなり…(爆)

14日(火) 『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』@新宿バルト9 シアター8
劇場版として観てフツーに面白いが、どうせ良太郎の孫を出す(ってかそちらが今回の主役)ならドラえもんを引き合いに出すまでもなくもっと時間モノ的なタイムパラドックスの面白さや家系にまつわるネタも盛り込んで欲しかった気もする

15日(水) 『20世紀少年』@アミューズCQN シアター2
まさにキャッチコピーの「空想科学冒険映画」通りで、どこか懐かしい感覚にワクワク、「ともだち」は誰なのか?とか「よげんの書」が現実になってしまうのは何故か?などの謎でひっぱりつつ144分を一気に突っ走る、な感じで、第2章が早くも楽しみ

21日(火) 『イーグル・アイ』@新宿バルト9 シアター6(10月の特選外国映画)
出だしからいきなりジェットコースター状態で、事態の全容が判明するゆるやかな部分を経て、追う者と追われる者が真相に近づき、“敵”の企てを阻止できるのか?というドキドキハラハラで再びスピードアップするという構成が基本に忠実ながらやはり見事

22日(水) 『コドモのコドモ』@シネ・アミューズWEST
小学5年生の女の子が身籠って出産までしてしまう物語、生命讃歌的な部分あり、学芸会関連などコドモたちの群像劇な部分ありとあれこれ少しずつ盛り込んだために、結局焦点が定まらずどれも踏み込み不足になった感なきにしも非ず

24日(金) 『天才馬鹿インテグラル』@BABACHOPシアター
良い意味でのユルさやヌルさ、脱力感満載で、広い大浴場のぬるま湯に「たゆたっている」ような心地良さアリ。また、発明家のセンセイがその発明品とともになんともヘンテコで愉快。さらにPSE法反対デモに合わせて撮影したというフットワークにも感心

29日(水) 『イキガミ』@アミューズCQN シアター2
確実な死が目前となった時、残りの時間をどう過ごすかという好みのテーマながら「国家繁栄維持法」に納得しがたいモノを感ずる分、今ひとつのめり込めず。が、原作では独立しているエピソードを連作オムニバスにせず同時併行的にした構成は巧い

29日(水) 『パコと魔法の絵本』@シネ・アミューズ EAST
『嫌われ松子の一生』では“やりすぎ”感はあれ「アクセント」の範囲内にどうにかとどまっていた中島演出は“暴走”の域に達していた(笑)が、予告その他の事前情報によって知り、承知して観たので「舞台と差別化するにはこういうのもアリか…」な感じ?

29日(水) 『蛇にピアス』@シネ・リーブル池袋2
「気持ちはわかるが共感できない」程度のレベルではなく、登場人物の気持ちや考え方そのものが理解できず、ARATAのなりきりぶりと吉高由里子の美しさで何とか興味はつないだが、中盤の中だるみ気味のところは記憶が途切れる

【展覧会】

(な し)


【読書】

「夜叉ケ池/天守物語」泉鏡花@岩波文庫
COLLOLの『ひらかなくてもよい』の予習として読んだが、文語調の文体に慣れていないために一文一文を読むことに気をとられてしまい、まさに「木を見て森を見ざる」状態となり全体像がつかめず

「FINE DAYS」本多孝好@祥伝社文庫(10月の特選小説)
超自然的な力・現象が絡んだ4編の短篇集。それぞれパターンが違って面白いが同名映画「イエスタデイズ」の原作は思いのほか小品で、これをどう2時間の作品に仕立て上げるのか若干の不安が沸いたりもする

【その他】

魚介混ぜそば(外食)
渋谷の「北海道らーめん 味源」の秋限定メニュー。まずそのまま混ぜて食べ、途中でポットに入ったスープを注いでキムチを投入すると汁そばになるというスタイルで、さらにサービスライスももらって残ったスープに入れれば3段階の変化が楽しめる逸品

(11月の予定)■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日M 『Believe』進戯団夢命クラシックス@アトリエフォンテーヌ
1日S 『TEN COUNT 〜秋の章〜』カートプロモーション@俳優座劇場
2日M 『魔王転生 〜maoutensyou〜』R:MIX@シアターサンモール
2日S 『図書館的人生 Vol.2 盾と矛 〜攻めるものと守るもの、武器についての短篇集〜』イキウメ@三鷹市芸術文化センター 星のホール
6日M 『熱風ジャワ五郎』ひげ太夫@シアター風姿花伝
6日S 『ベッドマン・スリーパー 〜ホラー作家の望むこと〜』劇団カリフォルニアバカンス@アイピット目白
7日M 『キャンパスライフカップ』QUEENS’ LEAGUE@LIVEーBAR The DOORS
7日S 『波しぶき』バッカスカッパ@スタジオあくとれ
8日M 『ファミリア 客席四方囲みアリーナスタイルバージョン』30−DELUX@新国立劇場 小劇場
9日M 『幸せ最高ありがとうマジで!』PARCOプロデュース@PARCO劇場
9日S 『愛の4部作 〜笑ってはいけない。どれも真剣な愛の形〜』u−you.company@小劇場GEKIBA
12日M 『歌の翼にキミを乗せ』新宿芸能社@赤坂RED/THEATER
12日S 『ブラックM』《RELAX》@六行会ホール
13日M 『まんまるレールウェイ』演劇ユニット春の日ボタン@劇場MOMO
13日S 『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』デス電所@青山円形劇場
14日S 『炎の三銃士』ノーコンタクツ@ウエストエンドスタジオ
15日M 『夜叉狩斬十郎 〜鬼哭逢魔ヶ淵ノ章〜』梵天ギルド<FU−TEN GUILD>@アドリブ小劇場
15日S 『機械と音楽』風琴工房@王子小劇場
16日S 『賊』劇団6番シード@東京芸術劇場 小ホール1
18日S 『SAMURAI7』ネルケプランニング@新宿コマ劇場
19日S 『いきなりベッドシーン』柿喰う客@王子小劇場
20日S 『誘拐 家族のピース・犯人のゲーム』七色空間@シアター風姿花伝
21日M 『ブレス』東京イボンヌ@新宿村LIVE
22日M 『黄金の猿』劇団桟敷童子@ベニサン・ピット
22日S 『夕暮れ放課後ひみつきち』ペテカン@赤坂RED/THEATER
23日M 『ARK』SHAFT@シアターモリエール
23日S 『MAKOTO』演劇ユニット SUPER COMPLEX@THEATER BRATS
24日M 『軍艦島 〜負けないみんなの鎮魂歌〜』村松みさきプロデュース@ザムザ阿佐ヶ谷
26日S 『ナリスマス』劇団K助@ウッディシアター中目黒
27日M 『猫目倶楽部』空間ゼリー@シアターグリーン BIG TREE THEATER
27日S 『風待雑歌 (ノワールキャスト)』O−MATSURI企画merrymaker@シアター風姿花伝
28日M 『マクベスがいっぱい!』CAPTAIN CHIMPANZEE@ザ・ポケット
28日S 『約三十の嘘』演劇ユニット ぶるどっぐ☆けちゃっぷ@阿佐ヶ谷アルシェ
29日M 『風待雑歌 (ルージュキャスト)』O−MATSURI企画merrymaker@シアター風姿花伝
29日S 『SOLITUDE』SPIRAL MOON@「劇」小劇場
30日M 『フライパンと拳銃』フジテレビジョン@東京グローブ座
12月4日S 『アキストゼネコ』チェリーブロッサムハイスクール@ウエストエンドスタジオ
12月5日M 『レモンスター』散歩道楽@シアタートラム
12月5日S・9日M 『鈴木家のはなし』and Me@SPACE雑遊
12月7日M 『冬の朗読まつり』代読屋@遊庵ねこじゃらし
12月7日S 『スーザンナ・マルガレータ・ブラント』劇団再生@阿佐ヶ谷ロフトA
12月10日S 『今日も、ふつう。』アロッタファジャイナ@シアターモリエール

【LIVE】

8日 東京交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
11日 CHERRYBLOSSOM@Shibuya O−West
16日 読売日本交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
21日 読売日本交響楽団@サントリーホール 大ホール
25日 瞬間的弦楽四重奏団@鈴ん小屋
12月2日 空感(他4組)@morph−tokyo

【CD】

アルバム(購入予定なし)
シングル(購入予定なし)

【映画】

『容疑者Xの献身』
『ゲット・スマート』
『真木栗ノ穴』
『ICHI』
『ヒトリマケ』
『ブリュレ』
『ボディ・ジャック』
『イエスタデイズ』
『その日のまえに』
『ハンサム★スーツ』
『小森生活向上クラブ』
『櫻の園 −さくらのその−』
『天国はまだ遠く』
『Happyダーツ』
『GSワンダーランド』
『ハッピーフライト』
『ラブファイト』
『俺たちに明日はないッス』 など

【展覧会】

(予定なし)

【読書】

「その日のまえに」重松清、「ジャンピング☆ベイビー」野中柊 など