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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■8月の結果と9月の予定■

芝居は33本と3ヶ月連続で日数以上の本数をこなし、映画も13本、LIVEは前月と同数の7本と勢いが衰えないまま夏を乗り切る。9月は映画を除いてやや沈静化傾向か?

 【じべ 2008.9.8】

(8月の結果)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日(金)S 『九龍にジェットセッター』演劇作戦楽天Z號@アートスペースリビーナ
8年ぶりに遠距離恋愛の相手に会う主人公の姿を4人の出演者で描いた作品。プロローグの後、16年間の軌跡を描き、再び冒頭のシーンになりその後の展開を見せるという構成で、ここまで付き合ってきたのにあわや…から大逆転する結末がさわやか

2日(土)M・4日(月)M 『僕らの声の届かない場所』空想組曲@王子小劇場
あるアトリエを舞台に、画にこめられているストーリーも時折挟まれながら進行し、それまでに紡がれてきた現実と画の中の物語がそれぞれ「しあわせな」結末を迎える終盤が美しく、ブラックライトを使った演出も効果的

2日(土)S 『旧歌』熱帯倶楽部@シアターモリエール
夏祭りの夕方から夜にかけて繰り広げられる人間模様。祭りの前の昂揚した気分や祭りの後の寂寥感が物語の進行にうまく取り入れられ、また、いかにも「関東近郊の田舎の家族・親戚とその周辺の人たち」という感じの会話がリアルで引き込まれる

3日(日)M 『なんせんす』あんぽんたん組合@赤坂RED/THEATER
終盤の「暴力によって何かを変えることができたのか?」という問いかけは良いが、樫田正剛らしい笑いも少なからずあり、緊張感をフッと抜く良さがある一方、焦点がボケて全体が中途半端に感じられてしまう欠点もあり「両刃の剣」か

3日(日)S 『Father Christmas,Don’t Cry 〜2008下北Ver.〜』しゅうくりー夢@下北沢・駅前劇場
タイトルとチラシの情報から弱点であり大好きでもある親子ものなのは予想通りだったが、さらにやはり大好きなタイムスリップ系でもあり、文字通り「盆と正月が一緒に来たような」状態にドップリとハマる

6日(水)S 『アノセイシュンノウタ』クレイジーパワーロマンチスト@シアターサンモール
12年前の撮影中の事故と現在をカットバックでつなぎ…的なチラシの惹句で好きなタイプの作品だろうと期待したのが裏目に出たか、あちこちピンと来ないところだらけで、ただ舞台上で起こる出来事を眺めるだけの140分(!)というのはキツかった

7日(木)S 『阿片と拳銃』劇団M.O.P.@紀伊國屋ホール
第一幕で20年ずつ間を空けた3つの時代の物語の概要を見せ、第二幕冒頭で「ある事実」を明かして40年の歳月を一気に埋めるばかりでなく第一幕で隠されていた部分を見せる構成と、終盤でのキムラ緑子・小市慢太郎の会話シーンが素晴らしい

8日(金)S 『幸せの支度』and so on@ウッディシアター中目黒(8月の特選芝居)
地方で旅館を経営している大人数家族系のコメディで、前半の「二十歳の儀式」に関する謎と「ウチの常識はヨソの非常識」的なネタによる笑いのパートと後半の特殊(特異?)な状況を通じて「家族って何?」と問いかけるパートの切り返しが実に鮮やか

10日(日)M 『嵐になるまで待って』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
初演をTV放映、再演(97年)・再々演(02年)をナマで観てつごう4度目でストーリーはかなり覚えているものの、一部を除いてキャスト一新なので新鮮な感覚。…でありながら、終盤でユーリが声を取り戻すシーンは前回同様ホロリ

10日(日)S 『Symphony#09 罪と罰 マジで大迷惑!』劇団再生@阿佐ヶ谷ロフトA
野田秀樹の『贋作・罪と罰』が原典のアレンジであるのに対して、こちらは大胆に再構築。多分に前衛的で斬新で、「罪と罰」を執筆中のドストエフスキーからこの舞台の作家(を演ずる人物)まで登場するというメタフィクション的な構造は好み

12日(火)S 『不毛会議』1970PROJECT@「劇」小劇場
事前情報からカタめなのかと思いきや、前半は予想外にコメディタッチ。が、後半で「戦争で一番怖いのは武器や破壊ではなく、人の心がむしばまれること」(大意)という台詞の後に様々なむしばまれた心を示すのは上手い

13日(水)S・16日(土)S 『沼田宏の場合。(地獄チーム・天国チーム)』モノツクリズム ソラトビヨリ。@劇場MOMO
初演時は少なからずアテ書きであったであろう各キャラクターなのに、演出・演技によって全く違和感なくハマっているのが見事。自殺説が有力となったところで一旦スピードが緩み、その後、真相究明に向けてテンポ・アップするというリズム も巧み

14日(木)M 『服部!(A面・B面)』ぷろじぇくと服部@シアターシャイン
ユニコーンの曲をタイトルにして、30代の人物を描いた作品という共通の「縛り」で4人の作家が書き下ろした短編を2編ずつA面とB面に分けての上演。それぞれ特色があるがどちらかと言えばA面の方が好み

15日(金)S 『マーチ!』世界名作小劇場@サンモールスタジオ
掛け合い漫才のようにテンポ良い会話や、自分の関心の有無によって態度がガラリと変わる外国人が楽しく、また、状況が昨今あっても決しておかしくはないものなので引きつけられるが、ブラックな結末には若干の抵抗を憶える

16日(土)M 『えっと、おいらは誰だっけ? 〜Cash On Delivery〜』rorian55?@ザ・ポケット
苦し紛れの嘘によって主人公がどんどん窮地に追い込まれる状況は父親であるレイ・クーニー譲り…どころか生き写しで大笑い。また、 室内ではあるのに上方は外装だという舞台装置や、前と後ろで別色・別デザインの衣装など美術関連のセンスも○

17日(日)M 『ボクコネ 〜ボクはテクノカットよりコネチカット〜』タカハ劇団@下北沢・駅前劇場
リアルな下宿な下宿の装置を使いつつ途中から突飛な設定が加わるその取り合わせ、基本的にはコミカルながら正体不明なブキミさが見え隠れするブレンド具合、後味が悪くなりかねない結末をメルヘンチックなシーンで緩和する手法などがナイス

17日(日)S 『レストラン SEVEN STAR へようこそ』らちゃかん@萬劇場
3話連作のオムニバス・コメディ。若干類型的で既視感があるのは否めないが、細かいくすぐりなどの小技が利いている上に第3話のゲストキャラ(複数)のほとんど飛び道具級な濃さもあって楽しく観る

18日(月)S 『立体文学 うさぎ×うさぎ』ストーリーテラーズ@ドーモ・アラベスカ
オトナのための「おはなしのじかん」で、幼稚園時代にこんな風に目の前で語られる「おはなし」をワクワクしながら聴いたよなぁ、とトオイメ気分。また、個人宅のホールという特殊なスペースなので、まるでホームパーティーに招かれているようにくつろぐ

20日(水)M 『こい!「ここぞ」というとき』ポップンマッシュルームチキン野郎@新宿ゴールデン街劇場
事前情報から下ネタ系のナンセンスコメディかと思いきや、意外にもロードムーヴィー系ハートウォーミング・ウェルメイド・コメディ。しかし「急に逝った者がこの世に遺した想い」「親子の情」というσ(^-^) の弱点を2つも盛り込むとは、ちょっと卑怯?(笑)

21日(木)M 『ペダルをめっちゃ漕ぐ』Theatre 劇団子@赤坂RED/THEATER
2時間20分(休憩なし)もの長尺でありながら、短篇連作風に要所要所を描くことでテンポ良く見せてクライマックスのレースシーンに持ち込むので実時間ほどは長く感じず。またこのレースシーンの見せ方が画期的で、そのアイデアに脱帽

21日(木)S 『闇に咲く花』こまつ座@紀伊國屋サザンシアター
今までに観た井上ひさし作品の中でも1、2を争うほど好きな作品で、観るのは7年ぶり5度目。今回は冒頭のギターの優しい音色からすでに眼が潤み、先を知っていることによって、相当泣けた99年、01年に輪をかけて泣ける

22日(金)M 『ルドンの黙示』劇団アロッタファジャイナ@新国立劇場 小劇場
トーンはやや重めながら、重いと言うよりはむしろ重厚な感じ? 「予言」に逆らおうとしながら結局予言通りになってしまうという流れはギリシア悲劇を思わせるし、救世主的な存在がいて最後に奇蹟が起こるなど聖書を想起させるのでなおさら

22日(金)S 『PAIN』秦組@「劇」小劇場
以前と比べて注目度の減ったカメラマンの話とその母の若い頃の話を交差させながら描き、終盤ではいろいろなものを「喪失する痛み」がひしひしと伝わって切ないが、 バッドエンドではなく、優しい感じ? また、副主人公的な役どころを工藤里紗が好演

23日(土)M 『ターャジス 〜そうだ、コントをやろう〜』アフリカ座@LIVE CAFE 弁天
既存の劇団・ユニットの座長や主宰を含めて役者たちが演ずるコント集、内容のみならず、何人か観たことのある、あるいはよく観ている方々も出演しており、普段と違う顔を観ることができたり普段通り(?)だったりなのも面白い

24日(日)M 『ペガモ星人の襲来』G−up@下北沢・駅前劇場
いかにも駅前劇場な劇団・ユニットのメンバーを中心にウルトラマンから子泣き爺(笑)までいるというプロデュース公演ならではの豪華キャストに加えて現在と過去を交差させつつ描いて思いもよらないオチををつけるストーリーも楽しい

24日(日)S 『愛される覚えはない』劇団宝船@THEATER/TOPS
前作『最愛』よりも戯画化されてラブコメディ風になったものの、恋愛の不条理をクッキリ描き出すところは同様で、共感したり古傷が疼いたり…(自爆) また、女性作家だけに恋愛における女性のコワさやカワイさが生々しいほどに描かれていて、リアル

25日(月)M 『地獄のKiosk』spandrel/range@王子小劇場
地下で穴を掘り続ける男達と、地下にあるキヨスクをやっている一家のハナシ。状況設定や「エンペラ様」が何のメタファーであるかなど、深読みしようと思えばいくらでもできそうで、逆に言えば思わせぶりで「もっとヒントをくれよぉ!」なもどかしさもアリ

28日(木)M 『真説・多い日も安心』柿喰う客@吉祥寺シアター
題材が題材だけに、ここしばらくは封印していたおバカやえっちネタ満載で、本領発揮? その一方、専制君主による殺戮、その君主を蔭で操るあるいは利用する人物、謀反の構造など、歴史の動きをシンプルかつわかりやすく描いてもいるのは巧い

29日(金)M 『ハートのレシピ』円盤ライダー@アイディアヒューマンサポートサービス 東京校
現実のセミナールームがそのまま劇中のもので、観客も受講者役を演ずる(?)という観客準参加型。客電が落ちることもなく明るい中で芝居は進行し、出演者も大半が受講者役で観客のすぐ隣の席に座ったり観客の間近で演技したりするのは画期的

31日(日)M 『BURRRN!! 〜無稽・本能寺 〜』劇団BOOGIE★WOOGIE@東京芸術劇場 小ホール1
複数団体共同によるプロデュース公演だった初演から4年、客演も多いとは言え、単独でこれを上演できるほどに劇団としての力をつけたというのが嬉しく、今回は音楽が生バンドで時代ものだけに和太鼓もフィーチャーされているのもイイ

【LIVE】

9日(土) flower voice scene.40(SeanNorth、sinkirow、拝郷メイコ、SHUUBI)@FAB 表参道
映画やドラマに使われていそうなSeanNorth、稲田光穂が組んだユニットsinkirow、ソロの拝郷メイコとステージ上の人数が3→2→1人と減ってゆき、トリのSHUUBIがバンド編成で4人という「サイクル編成」で、それぞれに特色アリ

19日(火)・26日(火) RYOKO@赤坂「橋の下」
今回は演奏曲をストーリー仕立てに並べて、曲間のMCは歌詞の和訳以外極力排除して…というスタイル。新たなレパートリーが半数くらいあって「おぉ、この曲も!」や、ちょっと懐かしい日本の曲も含め、厨房内の音や香りとともに、ほろ酔い気分で楽しむ

23日(土) 高橋瞳(他2組)@Shibuya O−West
ワンマンでの中間部にあるアコースティック系あるいはスローな曲のパートを省いたような構成で終始スピード感があってアッと言う間だった高橋瞳はもちろん、女性ツインヴォーカルに3管のホーンセクションを擁したmidnightPumpkinも良かった

27日(水) しばのまり子、志村バンド@鈴ん小屋(8月の特選LIVE)
生で聴くのが2年ぶり2度目となるしばのまり子はややハスキーで音域の広いヴォーカルと特徴的なギターにワクワク。後半の志村バンドはジミ・ヘンドリックスのカバーが中心の60年代後期〜70年代のシンプルでストレートなロックで懐メロ気分にひたる

30日(土) 玉置成実@SHIBUYA−AX
半ば予想していた通りバックトラック使用なのはちょっと不満ではあれ、4人のダンサーを従えてキレのいいダンスも見せながら歌うのはステキだし、MCも悪くないし…などとついつい評価が甘くなってしまうのは、このコもタレ目だからか?(爆)

31日(日) 瞬間的弦楽四重奏団@鈴ん小屋
もともと弦楽四重奏曲のように聞こえるドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、特徴的なスネアドラムのフレーズを上手く弦で表現した「大脱走マーチ」の他、「これをストリングス・カルテットで演りますか!?」な曲も含めてその編曲が冴えており見事

【CD】

アルバム
「島みやえい子/ひかりなでしこ」「day after tomorrow/Selection Best Album」(2006年作品)「misono/生 −Say−」(8月の特選アルバム)を購入

シングル
「岡本玲/teenage days」「岡本玲/Railroad Star」「しばのまり子/どこにいてもどんなときも」「CHERRYBLOSSOM/CYCLE」「中川翔子/Shiny GATE」「May'n、中島愛/ライオン」(8月の特選シングル)を購入

【映画】

1日(金) 『ネコナデ』@Q−AXシネマ1
亀井亨監督によるドラマ版が好きだったので期待と不安が半々で観たら、結果はまずまず。ただ、ドラマに登場していたペットショップ店員が出ないのと、大杉漣はコミカルな味も持っているのでドラマの小木茂光に比べて意外性が少ないの がちょっと残念

1日(金) 『愛流通センター』@Q−AXシネマ2
ジュヴナイル系小説のような雰囲気が懐かしく、切ない幕切れか?と思わせた後の結末が「ちょっとイイ感じ」なのは巧い。映画初出演 の足立梨花は台詞回しにはまだぎこちなさがあるものの、時折見せる表情などに原石の輝きがあり、今後に期待

1日(金) 『憐 −Ren−』@Q−AXシネマ1
タイムスリップ系が好きな身として、勝手に“逆「時かけ」”?などと期待していたのだが、終盤での鍵となる部分はほとんど会話だけで処理されて、原作小説(未読)を「映画化した」のではなく「映画にした」的な?

6日(水) 『赤んぼ少女』@シアターN渋谷 シアター2
肝心のタマミの造形が醜悪ではあれ貞子、加耶子、ミミコなど先達のコワさには到底及ばず、むしろ精神を病んでいてほとんど無表情な浅野温子か、このテの作品には定番的なキャラを演じた生田悦子の方がよほどコワい、みたいな。(笑)

6日(水) 『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪』@シアターN渋谷 シアター1
CGなど最近の技術を駆使した「VFX」に慣れている世代にはどうかわからないが、このテの「特撮」を観て育った世代としてはチープな感じがいかにも「怪獣映画」で大ウケ。 傾いたまま飛ぶミサイルなど定番的で「よくぞここまで再現してくれた!」な喝采モノ

8日(金) 『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』@シアターN渋谷 シアター2
ゲームのやりすぎで人を傷つけたり殺したりしても「リセット」すれば大丈夫だと思っている子供が増えているのではないか、的な記事がかつてあったが、それに対する警鐘的な部分もあり、女優陣の魅力も加わって、けっこう引きこまれつつ観る

11日(月) 『THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間』@Q−AXシネマ1
先の展開が簡単に読めるほどベタで、なおかつツッコミどころ満載ではあれ、言い方を変えればこのテの作品の「お約束」をキッチリ守っているワケで、それはそれで楽しいし、主人公が突然能力を得た戸惑いなどもキッチリ描いているところはお見事

11日(月) 『ハード・リベンジ、MILLY』@Q−AXシネマ1
主人公が身内を殺され自分も半死半生にされた復讐に刀を使うプロットはまさに和製『キル・ビル』。シブい大口広司、年齢不相応にオトナっぽい紗綾、特技である各種格闘技を活かして水野美紀との迫力ある一騎打ちを見せる虎牙光揮など配役が的確

13日(水) 『きみの友だち』@シネ・アミューズEAST(8月の特選日本映画)
連作短編ながら時系列的には前後している原作のエピソードを取捨選択して、原作では最終エピソードになる現在のパートによって各エピソードをつなぐ(そのエピソードへの導入も巧い)スタイルに再構築して125分にまとめていて非常に見事

13日(水) 『ホット・ファズ −俺たちスーパーポリスメン!−』@シネ・アミューズEAST(8月の特選外国映画)
序盤はコメディ、中盤がサスペンス、終盤は過激なまでの大アクション(格闘、銃撃戦、カーチェイスと何でもアリ)と三段階に変化して一粒で「三度」オイしい上に、警察・刑事もの系映画の引用もあり、元ネタを知っているとより楽しい

20日(水) 『トワイライトシンドローム デッドゴーランド』@シアターN渋谷 シアター2
表現上と内容上でそれぞれ1つ大いなるツッコミどころはあるが、ストーリーの収束のさせ方は上手く、この一件を通じて友だちのいなかった主人公に「初めての」友だちができるもののゲーム界から現実に戻るとまた離れ離れという切ない結末もイイ

29日(金) 『R246 STORY』@Q−AXシネマ1
4人の俳優と2人のミュージシャンが監督した6本のオムニバス短編集。中では須藤元気監督作品「ありふれた帰郷」、ILMARI(RIP SLYME)監督作品「CLUB246」、ユースケ・サンタマリア監督作品「弁当夫婦」の3本が気に入る

29日(金) 『片腕マシンガール』@シネマ・ロサ2
『ハード・リベンジ、MILLY』と同系列かと思いきや、実はスプラッタ系アクションを装ったギャグ映画。おバカ度数、ご都合主義度数、ベタ度数などこちらがはるかに上回っており、あまりのバカバカしさ、ベタさについつい笑ってしまう

【展覧会】

(な し)


【読書】

「きみの友だち」重松清@新潮文庫(8月の特選小説)
姉と弟、そしてその友だちを主人公にした連作短編集。各エピソードは必ずしも時系列的に配置されていないが、その構成によって全体に奥行きが出たようにも思う。また、やや時を経た最終エピソードも全体をまとめる形になっており見事

「陰日向に咲く」劇団ひとり@幻冬舎文庫
各編がリレーのようにリンクする短編集。各エピソードのリンクのしかたにしても語り口にしても実に巧みで、まるで本職の作家(笑)の如し。さらに映画では割愛されたエピソードもあり、また、映画のキャストを思い出しながら読む

「春のオルガン」湯本香樹実@新潮文庫
かつて読んだ「西日の町」よりは読みやすかったが、それ以前の「夏の庭 The Friends」や「ポプラの秋」に比べて今ひとつのめり込めなかったのは、主人公が女子小学生(と中学生の間)で性別、世代ともギャップがあるからか?

「刑事 雪平夏見 アンフェアな月」秦建日子@河出文庫
前作「推理小説」の直後から始まる新たな事件。スピード感のある展開で意表を突いた真犯人の隠された狙いが判明するまで一気に読ませる筆力がスゴい。また、雪平の口癖がドラマから“逆輸入”されていてニヤリ

【その他】

メモリーオーディオ
数年使ったポータブルMDプレーヤーが壊れたため、遅まきながら導入。4GBモデルにつき通常レートで転送しても1000曲以上持ち運べると油断していたら1ヵ月も経たないうちに容量の9割ほどを使ってしまい、我ながらビックリ

(9月の予定)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【芝居】

1日M 『GET my SOUL』ASSH@萬劇場
2日M 『真剣恋愛』劇団競泳水着@王子小劇場
2日S 『アジミちゃん』味わい堂々@ギャラリー La Grotte
3日M 『ミス・サイゴン』東宝@帝国劇場
3日S・4日S 『PRISON (ManVer.・Woman Ver.)』劇団伍季風 〜MONSOON〜@劇場MOMO
4日M 『茶番劇』TEAM 6g@シアター代官山
5日S・7日S 『森の風子』X-QUEST@シアターアプル
6日M 『タイツ羅武(LOVE)』劇団スーパー・エキセントリック・シアター@シアターサンモール
10日S 『泥棒綿棒』劇団カリフォルニアバカンス@カフェ・MODeLT
11日M 『空飛ぶ隣人』ミノタケプラン@「劇」小劇場
11日S 『舞台版 ドラえもん のび太とアニマル惑星』サードステージ@東京芸術劇場 中ホール
12日S・15日M 『コスモス (Aキャスト・Bキャスト)』劇団Peek-a-Boo@東京芸術劇場 小ホール2
13日M 『ラーバルメモリ 〜larval memory〜』DMF@SPACE 107
13日S 『吉田ミサイル一人芝居』吉田ミサイル@タナトス6
18日S 『FABRiCA [11.0.1] LOST GARDEN』FABRiCA@赤坂RED/THEATER
19日M 『繰り返す波』ナナハチ@ウエストエンドスタジオ
19日S 『約束』劇団ヨロタミ@シアターグリーン BIG TREE THEATER
20日M 『言葉の消えゆく街で』Last Brand@アイピット目白
20日S 『ノッキング オン ヘヴンズ ドア!?』PADETRE@Studio twl
27日M 『STAR MAN』KAKUTA@青山円形劇場
27日S 『リメイク』ZIPANGU Stage@シアターサンモール
30日S 『SHAMAN−BOY』SUPER★GRAPPLER@東京芸術劇場 小ホール1
10月1日S 『ラフカット2008』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
10月2日M 『北枕動物園へようこそ』K.B.S.Project@池袋GEKIBA
10月2日S 『Glitch! 〜君から君へ〜』SORAism company@ウエストエンドスタジオ
10月3日M 『ゴッホのピストル』劇団毒漫画@劇場MOMO
10月3日S 『動転』コマツ企画@シアターモリエール
10月4日M 『二本足のケモノたち』Neo Mask@シアターグリーン BIG TREE THEATER
10月4日S 『インセクターズ』color child@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
10月5日M 『Desrt Moon 〜砂の海であなたと〜』ネオ・ゼネレイター・プロジェクト@「劇」小劇場
10月5日S 『ひらかなくてもよい 〜泉鏡花作「天守物語」より』COLLOL@アサヒ・アートスクエア

【LIVE】

6日 ザ☆女子会(tokage、MUSIQUA、しばのまり子)
29日 瞬間的弦楽四重奏団@鈴ん小屋
10月7日 読売日本交響楽団@東京芸術劇場 大ホール

【CD】

アルバム「CHERRYBLOSSOM/GO!」など
シングル「中川翔子/続く世界」など

【映画】

『ハンコック』
『デトロイト・メタル・シティ』
『同窓会』
『死にぞこないの青』
『20世紀少年 第1章』
『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!/ 劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』
『スコーピオン&スネーク』
『グーグーだって猫である』
『パコと魔法の絵本』
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
『おくりびと』
『ダークナイト』
『落語娘』
『百万円と苦虫女』
『フライング☆ラビッツ』 など

【展覧会】

(予定なし)

【読書】

「下北サンデーズ」石田衣良、「よろづ春夏冬中」長野まゆみ など