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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)
■2月の結果と3月の予定■
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日数は少ないのに、芝居、映画、ＬＩＶＥとも１月を上回る本数を鑑賞。３月は芝居がさらに増えそう（どころか月間本数記録更新の可能性アリ）で、徐々に加速しつつあるのか？(爆)
【じべ 2007.3.5】
（２月の結果）
【芝居】
４日（日）Ｓ 『月面半魚人 〜２０６９年、宇宙服を着て人魚と海水浴〜』宇宙食堂＠東京芸術劇場 小ホール１
後半はスピーディーな展開でイイが、前半で提示される複数のエピソードの関連性がなかなか見えずにもどかしく冗長な感があるのは否めない。 また、個人が犠牲となって全体を救うというパターンは苦手
８日（木）Ｓ 『燃えよ映画魂！』/『燃えてヒーローショー！』カプセル兵団＠笹塚ファクトリー
共通の主人公を持つ連作ながら、アクション編コメディ仕立てとコメディ編アクション仕立てという対比が巧く、また映画やドラマのパロディ満載で大いに笑う
９日（金）Ｍ 『沼田宏の場合。』ソラトビヨリ＠Ｇａｌｌａｒｙ ＬＥ ＤＥＣＯ５
霊界版『１２人の…』。真相究明の論争劇のスリルに笑いと感動を絶妙のバランスで配した脚本、個性ある登場人物たちをきっちりキャラを立てて演じた出演者、ともに非常に見事（２月の特選芝居）
９日（金）Ｓ 『地獄八景・・浮世百景』北九州芸術劇場プロデュース＠世田谷パブリックシアター
落語のネタを大から小までまぶしてよく練ったストーリーが上出来で、終盤の展開からオチまでも巧み。時々入る落語調の語りも含めてまさに芝居と落語の融合という感じ
１０日（土）Ｍ 『煙が目にしみる』鈴置洋孝プロデュース＠シアターサンモール
他劇団での上演も含めて通算９回目になるのでヘーキかと油断していたら、逆に先の場面がわかっているために泣けたり、ごく普通の台詞に泣けたりする。やっぱりイイわぁ
１０日（土）Ｓ 『チャンドラ・ワークス』少年社中＠ザ・ポケット
お得意のレトロ・フューチャー系で、軍のテスト・パイロットと航空機の開発工房の面々が織り成すストーリー。ある「夢」に向けて邁進するイキオイと、挫折のホロ苦さの対照が巧み
１１日（日）Ｍ 『バレンタイン☆キッス』Ｐｕｒｅｓ＠シアターアプル
「ちょっとテレ臭いアノ頃の思い出」をベースに某劇場アニメを想起させる「パラレルワールドで永遠に続く同じ時間」を中心に据え、ベタでしょーもないギャグでコーティングして２時間半余をダレさせないのは流石
１１日（日）Ｓ 『Ｒ・Ｐ・Ｇ！』ＵＮＩＴレンカノ＠ウエストエンドスタジオ
体感型ゲーム内での冒険にゲームの原作者とプログラマーの思惑が加わり、プログラマーの暴走をバーチャル世界内で止めるという二重構造の物語とラストのドンデン返しが巧い
１２日（月）Ｍ 『ｄａｎｄｅｌｉｏｎ ダン・デ・ライオン』Ｏｎｅ ｏｎ Ｏｎｅ＠早稲田どらま館
４０分程度の小品とはいえ、わずか４日間で仕上げたというのがスゴい。さらに、１２人で１つのタンポポの花を表現する手法や、ミツバチ、モンシロチョウの表現も独特でイイ
１２日（月）Ｍ 『止められないのはわかっているけど、止めたいモノがそこにあるから』劇団ハコビヤ＠シアターグリーン ＢＡＳＥ ＴＨＥＡＴＥＲ
「特定表現者偽証取締法」なる法律が施行された近未来、理不尽な国の方針に対して信念を貫こうとする演劇人の心意気、忍び寄る戦争の不気味さ、空虚に響く政府首脳の演説などがズシリと心に響く
１３日（月）Ｍ 『コオル』ｓｔｒａｎｇｅ ＧＡＲＤＥＮ＠萬スタジオ
最初はその世界観にちょっと戸惑ったが、サスペンス、コメディ、ヒューマンドラマそれぞれの要素をうまくブレンドしたストーリーにすぐ引きこまれて結果も満足
１５日（木）Ｓ 『キリンの夢』/『コタツのある風景』劇団桟敷童子＠西新宿成子坂劇場
登場人物が２人だけの静かな会話劇とコメディ編という、本公演とは毛色の違った短篇２本立てだが、それぞれ意表をついたギミックが装置に仕込んであるところはいかにも桟敷童子？(笑)
１６日（金）Ｓ 『月の子供』コローレ＠本多劇場
有名人(笑)が多数出演していること、劇場サイズが大きくなったことに加えて内容も２年前の「劇」小劇場で上演された版からかなり改訂されており、グレード・アップ版として新鮮な感覚で鑑賞
１７日（土）Ｍ 『ドカチン 〜下北沢死闘編〜』新宿芸能社＠ＴＨＥＡＴＥＲ ＢＲＡＴＳ
いくつか問題提起もあり、単なる人情喜劇にとどまらないのは意欲的で良いが、物語の軸が複数あるために連続ドラマの総集編のような感覚になってしまったのは惜しい
２４日（土）Ｍ 『巌流島ＧＡＮＧ』ナノスクエア＠シアターグリーン ＢＯＸ ｉｎ ＢＯＸ ＴＨＥＡＴＥＲ
既視感のあるストーリーではあるが、ストレートな勧善懲悪系にコミカルな風味を加えて楽しめる。欲を言えばダンス系の華麗なアクションがもう少しあればなぁ
２５日（日）Ｍ 『空想科学防衛軍 ダイナミクロン』ｃｏｌｏｒ ｃｈｉｌｄ＠阿佐ヶ谷アルシェ
音楽も含めて、往年のアニメ等へのリスペクトネタが満載。ピスタチオ系の肉体表現も良いが、時としてＢＧＭが大きすぎて台詞が聞き取りにくいのと、台詞のトチリがあるのが玉に瑕
２５日（日）Ｓ 『５／５（ｇｏｂｕｎ ｎｏ ｇｏ）』ＡｃｈｉＴＩＯＮ！＠スタジオあくとれ
単なる５編オムニバスではなく、それらをつなぐエピソードがあり、５編目がそのエピソードにつながるという構造が巧い。また、笑いあり、ハートウォーミングありという各話の構成も良い
２７日（火）Ｍ 『大正探偵怪奇譚 〜第参夜〜 縁』しゅうくりー夢＠シアターＶアカサカ
化生と人間の共存を願う鬼が結局は化生（しかも肉親）と闘わざるを得なくなるという内容やオープニングの見せ方などがアニメ作品の舞台化のようでワクワク。エピローグの「現代編」にもニヤリ
【ＬＩＶＥ】
３日（土） ｓａｃｒａ＠ＬＩＱＵＩＤＲＯＯＭ
４・５曲目あたりのミディアムテンポの２曲がちょっと切ないメロディラインを持っており、かなり心に響く。サポートの２人（ｄｓ，ｋｅｙｂ）も含めて息が合っていて、楽しそうな表情を湛えて演奏していたのも高得点
４日（日） 新交響楽団＠東京芸術劇場 大ホール
伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」を目当てに聴きに行ったら、アンコールでは思いがけずに「ＳＦ交響ファンタジー」まで聴くことができて大変満足（２月の特選ＬＩＶＥ）
１２日（月） ｂｉｒｄ＠Ｃ．Ｃ．Ｌｅｍｏｎ ホール
一昨年夏の日比谷野外大音楽堂に次いで２度目で、曲もほとんど知らないのだが、歌もＭＣも完成度が高くて安心して聴くことのできるオトナの音楽という感じ
１８日（日） 東京都交響楽団＠東京芸術劇場 大ホール
ベートーベン作品のみ３曲のプログラム。生で聴くのは初めての交響曲第７番のみならず、「レオノーレ」序曲のソデから響くトランペットと「皇帝」のきらびやかなピアノ、どれも良い
【ＣＤ】
アルバム
「ＡＮＮＡ ＴＳＵＣＨＩＹＡ ｉｎｓｐｉ' ＮＡＮＡ（ＢＬＡＣＫ ＳＴＯＮＥＳ）/ＡＮＮＡ ＴＳＵＣＨＩＹＡ ｉｎｓｐｉ' ＮＡＮＡ（ＢＬＡＣＫ ＳＴＯＮＥＳ）」「ＨＩＧＨ ａｎｄ ＭＩＧＨＴＹ ＣＯＬＯＲ/参」（２月の特選アルバム）
【映画】
１日（木） 『幸福な食卓』＠ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン７
半壊状態（？）の４人家族の物語だが、硬かったり重かったりすることはなく、微笑ましいシーンも交えつつ描き、悪いヒトは１人として出てこないので味わいはさわやか（２月の特選日本映画）
１日（木） 『僕は妹に恋をする』＠ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン６
モロに少女漫画の世界で、近親相姦的な“間違った恋愛”(笑)にまったく共感できず（直前に『幸福な食卓』の“さわやかで好ましい恋愛”を観ただけになおさら）
１日（木） 『硫黄島からの手紙』＠ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン２
今までの戦争映画で度々描かれてきたような典型的な帝国軍人も出てくるけれど、大宮のパン屋や理知的な軍人を中心に据えたところが上手い
１日（木） 『どろろ』＠ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン３
序盤のカラス（？）のＣＧがかなり浮いていることで興を殺がれて、それ以降も半端なＣＧが多用されてすっかり白けてしまう…（とほほ）
１４日（水） 『あなたを忘れない』＠ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン３
ベタでいかにも作り話っぽい部分もあるので手放しで褒めるワケにはいかないが、親子ネタもあったし、金券屋価格 750円で観る分にはまぁ合格？ また、終盤の Zepp Tokyo でのライブシーンの音響もイイ
２０日（火） 『天国は待ってくれる』＠ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン２
ストーリーの進行上、２箇所あまりにもベタなところがあるが、そこに片目をつぶればまずまずの出来。ただ、比較的予想通りというか、淡々としたままというか、大きな山場の無いままに終わってしまうのが欠点か？
２１日（水） 『ピンチクリフ・グランプリ』＠シアターＮ渋谷 シアター２
３０年以上前の人形アニメながら、滑らかな動きや豊かな表情など、今のものに劣らない、どころかむしろ勝っているというのがスゴい。また、吹き替えが初公開時のものらしくオールスター状態なのも嬉しい（２月の特選外国映画）
２１日（水） 『おばちゃんチップス』＠シアターＮ渋谷 シアター１
大阪の人情を中心に「おばちゃんパワー」やロマンスも併せて描いた佳作。船越英一郎が２時間サスペンスとはまた違ったカッコ良さを見せるシーンの見せ方が巧く、エピローグもイイ感じで気持ちよく映画館を後にする
２１日（水） 『フリージア』＠アミューズＣＱＮ シアター３
暴力描写がリアルかつ過激ではあったが、強烈な存在感を示したすまけい、大口広司や、ベテランに劣らぬ個性を発揮していた柄本佑、三浦誠己など、役者が良かったので満足度高し
２２日（木） 『Ｄｅａｒ Ｆｒｉｅｎｄｓ −ディア・フレンズ−』＠新宿バルト９ シアター２
良くも悪くもモロにＹｏｓｈｉ原作の東映青春映画という感じ。かなりベタな部分もあるのでそれを受容できるかによって評価は真っ二つだと思うが、σ(^-^) は肯定派
２２日（木） 『となり町戦争』＠新宿ガーデンシネマ１
２時間のワクに収めるべく省略したり人物の役割分担を変更したり創作人物を登場させたりと脚色したのは分かるが、結果的には一長一短…いや、一長五短（！）くらいか？
２３日（金） 『キャプテントキオ』＠シネ・リーブル池袋２
渡辺一志監督、『スペースポリス』に続いて近未来のトンでるヤツらを描いているが、本作の方がハードというか人死にが多く、おバカ＆ナンセンス系に徹した前作に比べてややオチる
２３日（金） 『リトル・ミス・サンシャイン』＠シネ・リーブル池袋１
それぞれ問題を抱えてギクシャクしていた６人が悲喜こもごもの旅をしているうちにまとまって行くという定番的な物語なので、意外性はほとんどないが、全体的にユーモラスで程よく楽しめた
２３日（金） 『ユメ十夜』＠シネ・リーブル池袋１
各監督の個性が強調されたバラバラな取り合わせではありつつ、いずれも夢を見ている時特有の雰囲気が漂っていたのはさすがだが、捻りすぎのものが多くて期待ハズレの感があるのは否めない
２７日（火） 『官能小説』＠キネカ大森１
タイトルおよびＰＧ−１２指定の割には全くおとなしく、至極普通の恋愛物語。過去の恋愛が元で心を閉ざし気味の「小局」ＯＬ（主人公）を演じた大久保麻梨子がなかなか良い
【展覧会】
（な し）
【読書】
「となり町戦争」三崎亜紀＠集英社文庫
戦争そのものはほとんど描かず、それによって影響を受ける人物のみを描く（映画『大怪獣東京に現わる』を想起）ことで戦争の理不尽さ、不気味さ、恐ろしさを印象付けるという手法が効果的
「消滅飛行機雲」鈴木清剛＠新潮文庫
文芸誌にまとめて掲載された５編の短篇に２篇の掌篇書き下ろしを加えた作品集。終わり方が半端な純文学系のものもあり、個人的には「アタリとハズレが半々」といったところ
※ 「２月の特選小説」は該当なし
【その他】
ＬＩＱＵＩＤＲＯＯＭ（ライブハウス）
ステージ、客席は１階だが、開場待ちのためのロビー（ソファやコインロッカーがあり、売店やカフェも併設）が２階にあり、夏や冬、あるいは雨天でも開場まで快適に過ごせるというのが有難い
（３月の予定）
【芝居】
２日Ｓ 『ヨロタミステリー オムニ間ス』劇団ヨロタミ＠シアターグリーン ＢＡＳＥ ＴＨＥＡＴＥＲ
３日Ｍ 『ないでこ』グワィニャオン＠「劇」小劇場
４日Ｍ 『うなさかのうた』演劇ユニット金の蜥蜴＠ブディストホール
８日Ｍ 『ａｇａｉｎ』ＴＥＡＭ ＪＡＰＡＮ ＳＰＥＣ．＠シアターグリーン ＢＩＧ ＴＲＥＥ ＴＨＥＡＴＥＲ
９日Ｓ 『Ｒ＋ ＵＮＰＬＵＧＧＥＤ Ｖｏｌ．１』ＲＡＫＵＥＮＯＨ ｐｌｕｓ＠ミュージアム東京
１０日Ｍ 『橋を渡ったら泣け』Ｂｕｎｋａｍｕｒａ＠シアターコクーン
１６日Ｓ 『煙が目にしみる』ファルスシアター＠シアター風姿花伝
１７日Ｍ 『狂想のユニオン』イキウメ＠吉祥寺シアター
１７日Ｓ 『ＢＬＵＥ』３０−ＤＥＬＵＸ＠シアターサンモール
１８日Ｍ 『サボテンの花』演劇集団キャラメルボックス＠シアターアプル
１８日Ｓ 『ＣＡＳＥ ０１【取調室】』Ｕ１ＧＰ＠ＴＨＥＡＴＥＲ/ＴＯＰＳ
２１日Ｓ オフィス★怪人社ＬＩＶＥ！２６＠新宿Ｆｕ−
２２日Ｓ 『口だけの女』柿喰う客＠王子小劇場
２３日Ｍ 『リュケイオン』Ｉｎｎｏｃｅｎｔ Ｓｐｈｅｒｅ＠青山円形劇場
２３日Ｓ 『他人の不幸』柿喰う客＠王子小劇場
２４日Ｍ 『おたのしみ』ラックシステム＠ザ・スズナリ
２５日Ｍ 『ＴＯＭＭＹ』＠日生劇場
２５日Ｓ 『千歳月』＠シアターグリーン ＢＩＧ ＴＲＥＥ ＴＨＥＡＴＥＲ
２６日Ｍ 『雲丈郭』ひげ太夫＠麻布 ｄｉｅ ｐｌａｔｚｅ
２６日Ｓ 『青春荘の人々』ペテカン＠ＴＨＥＡＴＥＲ/ＴＯＰＳ
２７日Ｍ 『サバンナの掟』柿喰う客＠王子小劇場
２７日Ｓ 『妻の家族』ラッパ屋＠紀伊國屋ホール
２８日Ｍ 『ラーメン物語』カートプロモーション＠ブディストホール
２８日Ｓ 『なつのしま、はるのうた』椿組＠「劇」小劇場
２９日Ｍ 『ＳＯＵＬ ＦＬＯＷＥＲ』ＡＳＳＨ＠ザ・ポケット
３０日Ｓ 『カバディー！！！』劇団Ｐｅｅｋ−ａ−Ｂｏｏ＠東京芸術劇場 小ホール２
３１日Ｍ 『はなと５つの願い』劇団やったるＤＡＹ！＠ウエストエンドスタジオ
【ＬＩＶＥ】
８日 サディスティック・ミカ・バンド＠ＮＨＫホール
２０日 読売日本交響楽団＠東京芸術劇場 大ホール
２４日 榊いずみ＠下北沢４４０
２９日 高橋瞳＠Ｓｈｉｂｕｙａ Ｏ−Ｗｅｓｔ
３１日 玉置成実＠中野サンプラザ
【ＣＤ】
アルバム「上戸彩/Ｌｉｃｅｎｃｅ」
シングル「高橋瞳/キャンディ・ライン」「玉置成実/ＣＲＯＳＳ ＳＥＡＳＯＮ」
【映画】
『僕の彼女とその彼氏（ゆうれい） Ｄｒｏｐ ｉｎ Ｇｈｏｓｔ』
『叫』
『エクステ』
『素敵な夜、ボクにください』
『バブルへＧＯ！！ タイムマシンはドラム式』
『聴かれた女』
『エンマ ｅｎｍａ』
『渋谷円山町』
『バッテリー』
『ケータイ刑事 ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ２ 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘！ゴルゴダの森』
『アンフェア ｔｈｅ ｍｏｖｉｅ』 など
【展覧会】
（予定なし）
【読書】
「黄色い目の魚」佐藤多佳子、「檸檬のころ」豊島ミホ、「きよしこ」重松清など
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