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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■11月の結果と12月の予定■

芝居は予定外も含めて延べ20本観て年間最多本数記録を更新、読書も昨年実績を上回り年間冊数歴代3位に、映画は伸び悩み記録更新には至らぬも肉迫…

 【じべ 2006.12.7】

(11月の結果)

【芝居】

3日(金)M 『doubt!』シアタードリームズ・カンパニー@ウッディシアター中目黒
3億円強奪事件の犯人グループを描いた作品。2時間15分もある上に、結末も暗いというか重いというかでスッキリしなかったが、7年前の回想シーンの演出とアルパの生演奏は良かった

3日(金)S 『人生大爆走』MK−Box@アートボックスホール
クライマックスにやや甘さがあったが、1時間40分のコンパクトサイズにまとめることを考えるとやむなしか。アイドル系の鈴木あきえ(主演)の好演は嬉しい誤算?

5日(土)S 『呼吸する島』One on One@アイピット目白
劇場規模、上演時間がコンパクトではあるがほぼ本格ミュージカルというのはいつもながらお見事。今回は生バンドだし、擬闘もあるし、とグレード・アップしたのもヨイ

10日(金)S・11日(土)S 『流れ去るものはいずれ流れて』/『Long Long Time Ago』劇団離風霊船×椿組@ザ・ポケット
基本に忠実な「月組」、アソビの多い「星組」と、それぞれ特色があって面白かった。また、『流れ去る…』から『Long…』へメドレーのようにシームレスで繋ぐ演出も○

11日(土)M 『海猫街』劇団桟敷童子@ベニサン・ピット
今まで観てきた中で一番タッパのある小屋なので、装置がよりダイナミックで、それを活かしたクライマックスのスペクタクル・シーンが圧巻!

12日(日)M 『ジンクス』ZIPANG Stage@シアターサンモール
基本設定に無理があるがそこさえ“芝居のウソ”を割り切れば、次々に起こるトラブルを何とか機転で切り抜けるホテルマンたちが愉快で、そのアイデアに感心

12日(日)S 『お笑いワークショップ発表会』オフィス★怪人社@新宿Fu−
タイトルからワークショップ参加者による「若手公演」的なものかと思ったら、怪人社メンバーも多数出演しておりビックリ。「意外と短かったな」と思っていたらしっかり2時間経っていたのにもビックリ

13日(月)S・14日(火)S 『大師匠』@浅草東洋館
両日とも古典4本に新作1本という構成で3時間半を超える長丁場ではあったが、さすがにベテラン揃いでそれぞれ強烈な個性を持っていて全く長さを感じず

17日(金)S 『丘の上3番地〜宙屋(そらや)〜あれから』劇団ヒラガナ( )@ウッディシアター中目黒
連作3話ずつ三部作の第2部。第1部を観ていなくても当日パンフなどであらましを知ることができたのは良いが、モロに第3部に続く…な終わり方がもどかしい

18日(土)M 『みどりのおばさん現る!』グワィニャオン@東京芸術劇場 小ホール1
交通規則違反をベースにしながらも決して説教臭くならず、他に類を見ない独自の発想と表現方法によってあくまでエンタテインメントとして仕上げる手腕はさすが(11月の特選芝居)

20日(月)S 『かりすま』劇団6番シード@シアターVアカサカ
ピカレスク系大江戸トラブルシューターのようで痛快に展開するのだが、後半のある場面で重くなり、それが後をひいて結末もスッキリしないのは残念

23日(木)M 『INVADER GAME』炭酸ズノウプロジェクト@萬スタジオ
ストーリーを多少犠牲にしてまで(笑)笑わせることに徹した作品。有名アニメのパロディ満載な上に、自虐的なものも含めてギャグのセンスも良くて大いに笑う

23日(木)S 『POSTMAN IN THE SKY』炭酸ズノウプロジェクト@萬スタジオ
パイロットと飛行機をモーフィングのように無段階で変容させて見せたり、宙返りを側転で表現したり、そのアイデアと美しさに涙ぐみそうになる

24日(金)S 『ブレーメンの音楽隊 in love』DEAD STOCK UNION@ウッディシアター中目黒
バックステージものコメディに親子の情もからませたのは良いが、さらに他のエピソードも盛り込んだのはちょっと欲張りすぎかも?

25日(土)M 『SYU−RA 煉 生キルカ死ヌカ』ヘロヘロQカムパニー@前進座劇場
ほど良くギャグを取り混ぜながらも「必殺シリーズ」のノリをここまで舞台で表現(一部映像も含む)するとはお見事。今まで観た中では一番ドラマ性が高く、客演陣も豪華だし、か〜なり満足

25日(土)S 『メイカ』DMF@ザ・ポケット
高杉晋作らを主人公に据えた幕末ものだが、その裏には人形遣いの魔法を操る少女や魔女などが暗躍していたという発想が楽しい。その頃の歴史に詳しければもっと楽しめただろうと思うとちょっとクヤシイ

26日(日)M 『ラフカット2006』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
毎年のお楽しみ企画、4人の作家による短篇4本。今回は太田善也による第4話「笑う恐竜」が特に楽しく、今後は散歩道楽の芝居も観てみようかと思う

26日(日)S 『新宿クレイジーナイト』@歌舞伎町クラブハイツ
全部で10組以上が出演するお笑いのライブ。ナマならではのヤバいネタなどもあった中で、毛根や食道など人体の一部を擬人化した中村有志のマイムが特に印象的

【LIVE】

19日(日) ユンナ@SHIBUYA BOXX
楽曲・歌唱・演奏はもとより巧みな日本語によるMCも決して悪くないのだが「フツーに上手い」のレベルに感じられてしまうのはσ(^-^) がゼイタクになったためか?(笑)

※ 「11月の特選LIVE」は該当なし


【CD】

アルバム
「絢香/First Message」「ELLEGARDEN/ELEVEN FIRE CRACKERS」(11月の特選アルバム)「玉置成実/Graduation 〜Singles〜」を購入

シングル
「高橋瞳/コ・モ・レ・ビ」「HIGH and MIGHTY COLOR/遠雷 〜遠くにある明かり〜」「MAO/d/VERY LOVE −0.5℃」(11月の特選シングル)を購入

【映画】

1日(水) 『ただ、君を愛してる』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン5
前半はユーモラスで微笑ましく終盤はしっとりとする構成が上手いし、恋愛以外のパートでホロリとしたし、思いもよらず小林愛が出演しているし…などで満足度高し

1日(水) 『地下鉄に乗って』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン7
観終えてから以前読んで内容をほぼ忘れていた原作を確認したら、かなり忠実なのにビックリ。が、親子の関係に特化した連動企画のオリジナル・ドラマに比べて冗長に感じてしまう

1日(水) 『涙そうそう』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン7
長澤まさみを見に行ったのだから良いとはいえ、内容的には結末がやり過ぎというか行き過ぎというかでイマイチ共感できず。台風のシーンあたりまでは良かったのに、残念

1日(水) 『虹の女神 Rainbow Song』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン2
内容も良かったが、岩井俊二プロデュースだけにいかにも岩井チックな画質、いかにも岩井チックな音楽、さらに岩井人脈?なキャストも少なくない、なんてあたりにウケてしまう

1日(水) 『16ブロック』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン6
多少のツッコミどころはあるものの、酒びたりで自堕落だった主人公が立ち直って行く姿と、息詰まるようなサスペンス・緊張感で見ごたえアリ(11月の特選外国映画)

21日(火) 『7月24日通りのクリスマス』@T・ジョイ大泉 シアター5
本筋は原作通りながら『電車男』のスタッフによりその2番煎じのようなタッチに仕上げてあり、受ける印象が全く異なることにビックリ

21日(火) 『DEATH NOTE the Last name』@T・ジョイ大泉 シアター5
前編が基本形でこちらは応用編という構造が巧い。キラが複数になり周辺の思惑も錯綜、キラとLの頭脳合戦もより白熱して息もつかせぬ面白さ(11月の特選日本映画)

22日(水) 『幸福のスイッチ』@テアトル新宿
一言で言えば“忘れてしまったものを思い出した”みたいな感覚? 終盤での家々に点る灯の画に象徴されるようなじんわりとあたたかい感じがイイ。おかげで観終わってからの余韻がホカホカ

22日(水) 『PETBOX 一億の猫』@テアトル新宿
キャイ〜ンの天野ひろゆき初監督作品。60分にまとめようとしたためか、ちょっと唐突に感じられる展開があったり、説明不足な感が否めなかったりで、消化不良感アリ

25日(土) 『銀河鉄道の夜 〜I carry a ticket of eternity〜』@CINEMA CITY シティ6
舞台を現代に設定したのは賛否両論あろうが(σ(^-^) は上手いアレンジだと思う)乗車後は原作のイメージ通りで、さらにミラー効果を使ったり、白鳥や鳥の羽のイラストを実写映像に重ねたりして幻想的な雰囲気を出すアイデアも○

【展覧会】

(な し)


【読書】

「プールサイド」佐倉真呼@講談社F文庫
水泳部マネージャーとなった女子高校生の恋愛譚。「女学生の友」連載の小説(あくまでイメージ)のような甘さもありつつ、オトメの日記を盗み読みしているような感覚を楽しむ

「バッテリーV」あさのあつこ@角川文庫
シリーズも終盤となり、各キャラクターそれぞれが個性を持って動いているのがイイ。執筆しながらどんどん膨らんできたんだろうなぁ…(11月の特選小説)

「7月24日通り」吉田修一@新潮社
映画を観た時の「これが吉田修一原作?」という疑問が氷解。原作は落ち着いた雰囲気で、諸設定も映画ほど華やかでないのに大いに納得

「帰ってきたアルバイト探偵」大沢在昌@講談社文庫
かつてのシリーズ(短編集2冊、長編3冊)のノリのままでの復活は嬉しいが、雑誌連載であったためもあるのか、シリーズ最長(約600ページ)で若干冗長な感があるのは否めない

【その他】

「シャンティ 南大塚店」(インド料理)
8種類+日替わりのカレーセット(650円〜750円)にミニサラダとソフトドリンクが付くランチサービスを土日祝も17時までやっているのは嬉しい。また、焼きたてのナンもふんわり&もちもちで、しかもかなり大きいのが○

(12月の予定)

【芝居】

2日M 『URASHIMA』ACファクトリー@シアターサンモール
2日S 『KAGEFUMI』AchiTION!@サンモールスタジオ
3日M 『ズビズビ。』劇団M.O.P.@紀伊國屋ホール
4日S 『HOME SWEET HOME』劇団K助@ウッディシアター中目黒
5日S 『ATT LIVE3』ATT@アイピット目白
9日M 『Rush』劇団S.W.A.T!@シアターグリーン BIG TREE THEATER
9日S 『海賊BOOGIE★WOOGIE 〜海賊は目を開けながら夢を見る〜』劇団BOOGIE★WOOGIE@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
10日S 『サクラソウ』SPIRAL MOON@ザムザ阿佐ヶ谷
12日S 『聖なる夜 〜あなたの為に戦います〜』ATT@アイピット目白
13日S・15日M 『悪鬼の如く −BENKEI−』Z団@六行会ホール
16日M 『少年ラヂオ』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
16日S 『ナイス・エイジ』ナイロン100℃@世田谷パブリックシアター
17日M 『ロープ』NODA・MAP@シアターコクーン
19日S 『アトランティス』少年社中+阪本麻美@お台場フジテレビ内 マルチシアター
23日M 『男たちよ、懺悔しなさい! 〜ぐち〜3』劇団方南ぐみ@恵比寿エコー劇場
24日M 『僕が出逢った7人のサンタ』YANKEE STADIUM 20XX@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
29日S 『明解 日本語アクセント事変(チーム幸)』tsutsumizo teatro@ウッディシアター中目黒
30日M 『ニルバウナ』はえぎわ+水崎綾女@お台場フジテレビ内 マルチシアター
30日S 『朧の森に棲む鬼』Inouekabuki Shochiku−mix@新橋演舞場

【LIVE】

26日 アンジェラ・アキ@日本武道館

【CD】

「NANA starring MIKA NAKASHIMA/THE END」 など

【映画】

『椿山課長の七日間』
『手紙』
『トンマッコルへようこそ』
『暗いところで待ち合わせ』
『イヌゴエ 幸せの肉球』
『エコエコアザラク R-page』
『LOVE MY LIFE』
『酒井家のしあわせ』
『パプリカ』
『NANA2』
『犬神家の一族』
『気球クラブ、その後』
『シルバー假面』など

【展覧会】

スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡@Bunkamura ザ・ミュージアム

【読書】

「夏のこどもたち」川島誠、「博士の異常な発明」清水義範、「自転車少年記 あの風の中へ」竹内真、「日曜日たち」吉田修一 など