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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)
■10月の結果と11月の予定■
中旬に咳がしつこい風邪をひいて静養に努めたため、映画・LIVE・読書が本年の月間最少記録(タイを含む)、芝居がブービータイだったが、累計ではLIVE以外の3つが11月中に昨年の本数(芝居・映画は新記録)を抜きそうなイキオイ
【じべ 2006.11.4】
(10月の結果)
【芝居】
5日(木)M 『ああ、まつむら』帰ってきたゑびす@「劇」小劇場 小説に喩えれば“純文学”のようで、“大衆文学”たる娯楽系を観慣れている身にはちょいとハードルが高めか? が、悪夢を見続けているようなムードが独特
5日(木)S 『双魚』七里ガ浜オールスターズ@OFF・OFFシアター 前川知大脚本ながら、日常からどんどん不安が広がるイキウメとは真逆に、不安定な状況から温かさというか救いというか、そういう方向に転じて行くのが面白い
7日(土)M 『キズ絆 KIZU−BAN Special Edition』劇団ノーティーボーイズ@ザ・ポケット 凡そ次の展開が読めるような定番的なストーリーだが、笑いを交えながらテンポ良く進み、厭きさせない。また、冒頭での伏線を活かしたエピローグも巧い
7日(土)S・9日(月)M 『剣狼 −KENROH−』X−QUEST@東京芸術劇場 小ホール1 シンプルかつストレートな作風に戸惑いつつも、反語的な非戦メッセージはしっかと受け取る。残った者たちのその後を想像させて終わるというのもイイ
8日(日)M 『九回表、晴れ。』TEAM「JAPAN Spec.」@ブディストホール プロ野球の二軍選手を描いた作品。内容もさることながら、野球でキモになるシーンをキッチリ見せることを可能ならしめた舞台装置のアイデアがイイ
8日(日)S 『じゅわっと』円谷劇団@博品館劇場 コテコテの浪花人情噺にウルトラマンの「怪獣殿下」をリンクさせたツクリが巧い。また、小椋あずき演ずるお好み焼き屋のおかんが絶品!
13日(金)M 『ヒマラヤ頭巾団』ひげ太夫@ザムザ阿佐ヶ谷 動物・装置・背景などもすべて肉体で表現する手法、組体操の技術、ストーリーの面白さに加えて、最後にNG集(!)まで見せるというアイデアに大満足(10月の特選芝居)
14日(土)M 『マジヨ』TEAM 発砲・B・ZIN@SPACE ZERO 決して面白くないことはないのだけれど、全盛期に比べてイキオイがないというかピリリと締まっていないというか、「フツーに面白い」レベルに留まってしまうのがカナシイ
15日(日)M 『遭難、』劇団、本谷有希子@青山円形劇場 「いい人」と「悪い人」がハッキリ2面に分かれるのではなくメビウスの環のようにシームレスでつながっている、な脚本と、それを具現化した出演陣が見事
17日(火)S 『ATT LIVE2』ATT@アイピット目白 芝居としてはまだ粗削りで時として間が悪かったりテンポが鈍かったりするものの、オフビートな笑いというか、びみょ〜なオカしさが随所に漂っていて、フシギな感覚
21日(土)M 『イヌノハナシ』RIGOLO@千本桜ホール 小劇場系のちょいヌル、ちょいユルのシュールなコメディかと思いきや、終盤で宇宙規模のSFになるのは面白い。また生ギターによるBGM&SEが特徴的
21日(土)S 『33(さんじゅうさん)』劇団芝居屋@ウッディシアター中目黒 故人を偲ぶ思い出話の中から故人の人となりがクッキリ浮かび上がり、娘を想う父の気持ちがクローズアップされる終盤に涙を誘われる
22日(日)M 『UNIVERSE IS MINE』0 BEAMS@ウエストエンドシアター オープニング映像のセンスの良さ、ほど良く入る笑いのアイデア、前半は出し惜しみしておいて後半で全開になるアクションなどで時の経つのを忘れる
22日(日)S 『本能G』やぶさめハンサムボーイズ@麻布 die platze メインのプロット自体ではなく、連想ゲーム式に派生したギャグで膨らませる手法がユニーク。地口やアナグラムなど言葉遊びと「死の帳面」関連にウケる
26日(木)M 『さらば、愛しのプレミア・ホテル』Premier☆Million☆Carats@シアターグリーン BOX in BOX THEATER 三谷幸喜のコメディにも似て、どっかんどっかん笑えて楽しいばかりでなく、音楽の使い方(とその設定)および2つのシーンでの影の使い方など、小ワザも効果的で、かなり満足
29日(日)M 『来夢来人』Team DON@中板橋新生館スタジオ オープニング映像のアソビに感心して以降、コメディの基本的な手法を上手く組み合わせたり、舞台ならではの表現を巧みに駆使したり、ツボを突かれることしばしば
【LIVE】
14日(土) 東京交響楽団@東京オペラシティ コンサートホール オール・シベリウス・プログラム。目当てであったカレリア組曲以外の初めて聴く2曲でも「ああ、この管の使い方!」などとピンときてしまうのが面白い
20日(金) 相馬裕子@Shibuya DUO セルフカバーアルバムのレコーディング・メンバーがサポートなので、今年前半の「相馬図鑑」(全曲LIVE)と同じ曲でも別の味わいがあって良かった
29日(日) 篠原美也子@Shibuya O−West 「いつもよりも短めか?」と思ったものの、3回目のアンコールが終わって時計を見れば丸々3時間も経っていたというあたりはさすが(10月の特選LIVE)
【CD】
アルバム (購入せず)
シングル 「ぱれっと/世界は僕らを待っている」
※ 「10月の特選シングル」は該当作なし
【映画】
1日(日) 『フラガール』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン4 みんなで1つのものを創り上げる、という王道系のストーリーではあるものの、それに指導する側の再生(再起?)も絡ませたところが上手い
1日(日) 『夜のピクニック』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン7 原作を削りすぎず、脚色しすぎず、絶妙のバランスで2時間程度にまとめた脚本には原作への愛情とリスペクトが感じられ、原作のイメージそのまんまのキャスティングも見事で、何度嬉し涙を流しそうになったことか(10月の特選日本映画)
3日(火) 『マイアミ・バイス』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン6 全体の雰囲気はいかにもマイケル・マン作品だが、潜入捜査官を描いているので予想以上に地味だし、結末も「あれでイイのか?」だし、消化不良気味
3日(火) 『UDON』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン2 ストーリーもさることながら、カメオも含めて出演者が多彩で、それを見ているだけでも楽しい
5日(木) 『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』@新宿グランドオデヲン 良くも悪くも「話の種」になることは確か。ただ、映画館で観るより、仲間と一緒に酒など呑みつつ「なワケねーだろっっ!!!」とツッ込みながら観る方が楽しそう
20日(金) 『紀子の食卓』@K’s cinema 『自殺サークル』とリンクさせつつ「家族って何?」というテーマを前面に押し出した佳作。かなりの時間、モノローグが流れているというスタイルも独特で面白い
22日(日) 『ザ・センチネル −陰謀の星条旗−』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン1 多少のツッコミどころはあれ、それなりによく出来たサスペンス。それにしてもキム・ベイシンガーがファーストレディー役というのにはビックリ
24日(火) 『いちばんきれいな水』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン6 多少ひっかかる点はあるが、30ページ余の原作を上手く活かして90分の映画に膨らませた脚本が上手。また、菅野莉央、加藤ローサの表情がなかなかヨロシイ
※ 「10月の特選外国映画」は該当作なし
【展覧会】
特別展「仏像」@東京国立博物館 平成館 一木彫のものだけで構成された展覧会。精緻な彫刻に感心したり、円空仏・木喰仏のユーモラスな表情に自然と笑みがこぼれたり、で大いに満足
【読書】
「1985年の奇跡」五十嵐貴久@双葉文庫 一部ハナシがうますぎる展開もあるものの、終盤では不意討ちで泣かされたし、85年当時の流行りネタが随所に散りばめられていて身近に感じられて○(10月の特選小説)
「天体議会 −プラネット・ブルー−」長野まゆみ@河出文庫 たとえば手塚治虫が描いた未来のような「レトロフューチャー」という言葉がピッタリの世界観と、宮沢賢治チックな雰囲気が独特
【その他】
「Wsamarus2001」古屋兎丸@イーストプレス(コミックス) エログロ、ホラー、パロディ、ハートウォーミングと、幅広いラインナップの短篇を収録。PCソフトのインストールを模した全体の構成(装丁?)が面白い
(11月の予定)
【芝居】
3日M 『doubt!』シアタードリームズ・カンパニー@ウッディシアター中目黒
3日S 『人生大爆走』MK−Box@アートボックスホール
5日S 『呼吸する島』One on One@アイピット目白
10日S・11日S 『Long Long Time Ago』/『流れ去るものはいずれ流れて』劇団離風霊船@ザ・ポケット
11日M 『海猫街』劇団桟敷童子@ベニサン・ピット
12日M 『ジンクス』ZIPANG Stage@シアターサンモール
17日S 『丘の上3番地〜宙屋(そらや)〜あれから』劇団ヒラガナ( )@ウッディシアター中目黒
18日M 『みどりのおばさん現る!』グワィニャオン@東京芸術劇場 小ホール1
20日S 『かりすま』劇団6番シード@シアターVアカサカ
23日M 『INVADER GAME』炭酸ズノウプロジェクト@萬スタジオ
23日S 『POSTMAN IN THE SKY』炭酸ズノウプロジェクト@萬スタジオ
24日S 『ブレーメンの音楽隊 in love』DEAD STOCK UNION@ウッディシアター中目黒
25日M 『SYU−RA 煉 生キルカ死ヌカ』ヘロヘロQカムパニー@前進座劇場
25日S 『メイカ』DMF@ザ・ポケット
26日M 『ラフカット2006』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
【LIVE】
19日 ユンナ@SHIBUYA BOXX
【CD】
アルバム(購入せず)
シングル「ぱれっと/世界は僕らを待っている」
【映画】
『ただ、君を愛してる』
『地下鉄に乗って』
『涙そうそう』
『虹の女神 Rainbow Song』
『16ブロック』
『幸福のスイッチ』
『天使の卵』
『キャッチボール屋』
『デスノート the Last name』
『7月24日通りのクリスマス』
『手紙』
『椿山課長の七日間』 など
【展覧会】
特別展「仏像」(後期展)@東京国立博物館 平成館
【読書】
「プールサイド」佐倉真呼、「バッテリーV」あさのあつこ、「帰ってきたアルバイト探偵」大沢在昌、「夏のこどもたち」川島誠 など
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