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■4月の結果と5月の予定■

芝居は奇しくも1・2月と同数の延べ17本で、やはり年間200本ペース? 映画が少なめ(とはいえ2ケタ本数は維持)だった一方で、LIVEは当日券で行ったものもあって久々の2ケタを記録

 【じべ 2006.5.6】

(4月の結果)

【芝居】

1日(土)M 『Call me Call you』劇団6番シード@東京芸術劇場 小ホール2
生活安全課の老婦警(!)が見事な交渉術を見せる前半、コトの真相が徐々に明らかになる後半、そして人間味のある結末という構成で休憩なし2時間半の長丁場を一気に見せてしまうのは巧い

2日(日)S 『テングメン』TEAM 発砲・B・ZIN@本多劇場
全盛期のイキオイはなくなったが、仮面を付けての活躍云々のあたりはいかにもきだ作品(というか『ゴメンバー』のヴァリエーション?)な感じでニヤリ

2日(日)S 『ぼくらの時代』蓮エンターティメント@「劇」小劇場
チラシから勝手に想像していたものよりもずっとコメディ色が濃く、若干アテ外れの感あるも、タイムスリップ系コメディとして一応及第点か?

14日(金)M 『SLeeVe』Dear My Friend@萬スタジオ
人間と妖怪がペアを組んで“バトルロワイアル”を行うというストーリーとアクションはもとより、演技・音響・照明が見事な三位一体ぶりを見せるシーンがあったり、衣裳のアイデアも良かったりで満足度高し

15日(土)M 『あした あなた あいたい』/『ミス・ダンデライオン』演劇集団キャラメルボックス@シアターアプル
梶尾真治の遺伝子とキャラメルボックスの遺伝子を受け継いだ子供の如く、両者のイイトコ取りで、原作がかなり好きな身にとっても全く文句ナシ!

16日(日)S 『タバコの煙とコーヒーの湯気』ペテカン@THEATER/TOPS
オムニバスとはいえ、ほとんど会話のみの二人芝居だけで約2時間の上演時間をダレさせないというのは名人芸か? 何編かでは最後の一言の鮮やかさに感心

20日(木)S 『サムリーマン弐の巻 −際立つ哉 窓際の山田さん−』劇団虎のこ@東京芸術劇場 小ホール1
もしも廃刀令がなかったら…という“もうひとつの日本”を描いた第2弾。前半では笑いのネタに使い、終盤では見事な殺陣も見せるという刀の活かし方が上手い

21日(金)M 『アタックNo.5』ZONE@SPACE107
当初の構想が途中で変更されたらしく、半端になってしまった部分があるのは残念だが、アクションならびにオープニングとエンディングが大変カッコ良くて○

22日(土)M 『カラフルメリィでオハヨ 〜いつもの軽い致命傷の朝〜』ナイロン100℃@本多劇場
辛口のホームドラマにケラお得意のシュールさやナンセンス・ギャグを散りばめて楽しい。また、オープニングでの、装置と一体化した(?)映像のアイデアには脱帽

23日(日)S 『愛染桜』SOUL PROJECT@西荻窪遊空間がざびい
台詞もナレーションもなしにダンスのみでストーリーを綴る1時間余。あらすじは事前に示されるが、+αがあって観る側も想像力を駆使しなくてはならないというのは巧い

27日(木)M 『靴を探して』椿組@シアターグリーン メインホール
終盤の展開は感動的なのだが、そのキッカケがちょっと弱いような気がする。それはさておき女優陣のリアリティあふれる演技が非常に魅力的

27日(木)S 『アルケミスト』カプセル兵団@萬スタジオ
「生物兵器」「暴走」というキーワードに「届かなかった想い」という恋愛要素を加味したSFアクション。終盤、人間から生物兵器に変容して行く姿を表現する手法が見事

28日(金)M 『あの頃、君は若かった』Premier☆Million☆Carats@シアターグリーン エリア171
かなり笑えるものの、実はシビアな話という構造が独特。「不運のデパート」のような副主人公に同情しつつ、ちょっぴり共感も憶える

29日(土)M 『Dear...私様』グワィニャオン@東京芸術劇場 小ホール1
妻の出奔をキッカケに記憶障害となった主人公の「私をたどる物語」。笑いにアクションを交えた前半から涙ナミダの終盤という構成が巧み。ただし泣かせの最初の部分は反則気味?(笑)

30日(日)M 『楽園』One on One@アトリエフォンテーヌ
生まれ来る子供に対する母親の想いを「銀河鉄道の夜」的構成に組み込んだミュージカル。子供も楽しめるが大人には深い意味も感じさせる寓話的なところが秀逸(4月の特選芝居)

30日(日)S 『劇団BOOGIE★WOOGIE殺人事件 〜Revolver II〜』劇団BOOGIE★WOOGIE@麻布 die platze
法廷モノ風ディベートへのギャグの絡ませ方が絶妙。また、観客投票による犯人確定後のスリリングかつ衝撃的な展開(=2パターンある)も見事

【映画】

2日(日) 『放郷物語』@ユーロスペース2
全体的に優しさが感じられること、いくつか見事なシーンがあること、クライマックスで矢野真紀の「夜曲」が流れることなどで、かなり印象に残る(4月の特選日本映画)

4日(火) 『ファイヤーウォール』@T・ジョイ大泉 シネマ8
ハイテク犯罪もここまできたか!という部分もありつつ、基本はオーソドックスなサスペンスもので、ちょっと期待外れ気味

4日(火) 『ちゃんこ』@T・ジョイ大泉 シネマ6
原因を省略しているために登場人物の行動が唐突に見える箇所が少なからずあるのはいただけないが、クライマックスの試合からラストまではまずまず

11日(火) 『寝ずの番』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ4
艶笑噺系なのは冒頭部分のみで基本的には人情噺。いかにも落語界、な陽気な通夜(!)3つを描いていて楽しい。それにしても終わり近くの大春歌大会には目がテン(笑)

11日(火) 『君はまだ、無名だった。』@シネマ・ロサ1
ビデオ画質も最近は少なくないので慣れていたつもりだったけれど、これは論外、走査線のような横線が目立つ上にピントも甘い。そのせいで集中できなかったのか、それが気にならないほどは内容に引き込まれなかったのか…?

13日(木) 『かもめ食堂』@シネスイッチ銀座2
日本人出演者は3名のみでオール・スウェーデン・ロケなのにもかかわらず、日本の人情噺的な物語が成立してしまうのはちょっと不思議な感覚

19日(水) 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』@テアトル新宿
本題に入るまでがやや冗長なのと、銃創などの表現がリアル、というよりグロ気味なので少々退くが、その後の展開を観客の想像に委ねる結末はなかなか

25日(火) 『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』@T・ジョイ大泉 シネマ6
SF系ホラーサスペンスにおバカギャグ、そして映画版では定番の感動要素も加えてなかなかの出来。かつての『オトナ帝国』『戦国大合戦』のように「名作」とまでは行かないまでも、大人も楽しめる「娯楽作」であることは確か

26日(水) 『チェケラッチョ!!』@アミューズCQN シアター1
痒いところに手が届かないような若干の食い足りなさは残るが、概ね良好。ミュージカル風のシーン(2曲)が楽しいのでもう1〜2曲分欲しかったなぁ

26日(水) 『ナイスの森 The First Contact』@Q−AXシネマ1
「ワケが判らないけれど何だか面白い」から「ちっとも面白くない」まで玉石混淆のショートフィルム集。顔見せ程度も含めて出演者たちが多彩かつ豪華

26日(水) 『闇打つ心臓』@シネ・アミューズEAST
23年前の8mm作品のセルフ・リメイクだが、単なるリメイクではなく、オリジナル版といろいろな形でクロスさせる構造がユニークで映画的に面白い

※「4月の特選外国映画」は該当作なし


【LIVE】

1日(土) 高橋瞳@CLUB QUATTRO
楽曲はもちろんのこと、“16歳にしてはエラくシッカリしている”部分と“いかにもイマドキのじょしこーせー”な部分が同居するMCが楽しく、かなり満足

7日(金) 橘いずみ@Shibuya O−Crest
中期以降の曲に新曲を加えた構成ながら、聴いているうちになぜか過去14年の折々のLIVEが思い出されて涙ぐみそうになってしまう

8日(土) ニュー・トロルス@CLUB CITTA’
バンドのみの前半、オケを加えた後半、合わせて正味2時間40分がアッという間で、まさに夢のよう。特に生で聴く「コンチェルト・グロッソ」は涙モノ(4月の特選LIVE)

14日(金) 松任谷由実@横浜アリーナ
5年前に観た時と比べておとなしいか?と思っていたら、次第にハデになってゆき、やがては「豪華絢爛」そのものの“ショウ”へと変化。やっぱりスゴいや

16日(日) 北区民オーケストラ@北とぴあ さくらホール
一部パートに「やはりアマチュアだなぁ」な感があるのは否めないが、全席自由1,000円ということであれば、文句も言えまい

21日(金) 上々颱風@品川教会グローリア・チャペル
よりによって教会の礼拝堂でのLIVEとは…。場所柄、アコースティックなサウンドで、パイプオルガンを使ったりもしたが、欲を言えばゴスペル風のアレンジも施して欲しかった

22日(土) 篠原美也子@Shibuya O−East
本編が全曲インディーズになって以降の作品ということに歳月を感じるとともに、いつもながらの“開けっ広げ”なMCが楽しく、約3時間という長丁場も全く気にならず

23日(日) 東京都交響楽団@サントリーホール 大ホール
アンコールの「フィガロの結婚」序曲において、コンダクターは棒を振らず、アタマのキュー出しだけだったのに見事に揃ったアンサンブルを示したのにはビックリ

28日(金) SHUUBI@Shibuya O−West
気だての良さがにじみ出ているようなMCに非常に好感。また、バンドとの息の合った演奏もステキ!さらに後半では岡村未央(vln.)の参加もあり、大いに満足

29日(土) 相馬裕子@月見ル君想フ
今までにリリースしたアルバムを順に1枚ずつフィーチャーしたマンスリーの4回目。意外にも記憶に薄い曲が多く、今更ながら4thアルバムはあまり聴き込んでいなかったことに気付く

【CD】

アルバム
「幸田來未/BEST 〜second session〜」
「ZONE/ura E 〜Complete B side Melodies〜」
「ナナムジカ/ユバナ」
「HIGH and MIGHTY COLOR/傲音プログレッシヴ」
「YUME/Dream Star」
「渡邊奈央/sachi」
「深田恭子/moon」
「深田恭子/Universe」
「ヴィエッリ・ボッタツィーニ/四季」
「エンダー姉妹/四季」
「スティーヴン・スタッブス/テアトロ・リリコ」
「ニコラス・メイヤー/四季」(4月の特選アルバム)
「ミカーラ・ペトリ/四季」
「レッド・プリースト/四季」
「V.A./四季」
「O.S.T./Call me Call you」 を購入


シングル
「綾瀬はるか/ピリオド」
「Mi/ギヴ・ミー・アップ」
「大塚愛/フレンジャー」
「竹仲絵里/サヨナラ サヨナラ」
「ハレンチ☆パンチ/急上昇JUMP↑」(4月の特選シングル)
「ほしのあき/にゃぁあ!」 を購入


【展覧会】

5日(水) 最澄と天台の国宝@東京国立博物館 平成館
思いのほか仏像の展示も多く嬉しい誤算ではあったが、前月の清水寺展の仏像群があまりに素晴らしかったために霞んでしまったのはちょっと残念?

【読書】

「ハル」瀬名秀明@文春文庫
もはやロボットものはSFでなくほとんど日常? 現在(半過去?)からホンのちょっと未来までを舞台にしたやや哲学的な短編集。一部かすかにリンクさせているのが上手い

「寝ずの番」中島らも@角川文庫
先に映画を観ていたので、かなり忠実な映画化であったことを知ってビックリ。また、マキノ雅彦監督による映画制作裏話も併録されていて、とても楽しい

「真昼の花」角田光代@新潮文庫
かつて観た映画の原作(他1編)。かなり忠実な映画化ではあったのだが、南の島を舞台にした映画に比べて、原作は東南アジアを舞台にしているために印象が180度異なるというのは不思議と言うか面白いと言うか…

【その他】

「CAPSULE」(TVドラマ)
かつて放映されたバラエティ「ファントム」のスタッフによるドラマだけに、疑心暗鬼・駆け引きなどの描き方が見事な心理サスペンスだったが、結末はイマイチか?

「ちびまる子ちゃん」(TVドラマ)
メイクの技術も相俟って、各キャラになりきった役者陣が見事な上に、内容的にも“いかにもホームドラマ”な感じが懐かしく、2・3編目のエピソードにはホロリ

(5月の予定)

【芝居】

4日M 『メジャー・フォー・メジャー(尺には尺を)』アカデミック・シェイクスピア・カンパニー@みゆき館劇場
4日S 『終わらない僕たちの夜 〜The spring time of life〜』Pures@シアターモリエール
5日M 『密室彼女』劇団、本谷有希子@ザ・スズナリ
5日S 『まとまったお金の唄』大人計画@本多劇場
11日M 『中沢の沢は難しい方の澤』ミノタケプラン@「劇」小劇場
11日S 『まかろに/誘う魚』劇団桟敷童子@西新宿成子坂劇場
12日S 『GO WEST外伝 花果山 〜KAKAZAN〜』ACファクトリー@萬スタジオ
13日M 『アンラッキーパンプキンズ』SETプロデュース@シアターサンモール
13日S 『エンディングノート』SHOW−GO produce@THEATER/TOPS
14日S 『STAY ‘GOLDEN WEEK’』K’sプロデュース@東京芸術劇場 小ホール2
15日S 『流れ星』東京セレソンDX@ザ・ポケット
18日S 『日の出ポリスのW杯』ZIPANG Stage@萬スタジオ
20日M 『みちかける』SPIRAL MOON@愛知県芸術劇場 小ホール
27日M 『オレノカタワレ』30−DELUX@シアターサンモール

【映画】

『トム・ヤム・クン!』
『小さき勇者たち 〜GAMERA〜』
『ロンゲスト・ヤード』
『キャッチ・ア・ウェーブ』
『LIMIT OF LOVE 海猿』
『明日の記憶』
『まだ楽園』
『陽気なギャングが地球を回す』
『テニスの王子様』
『ディバイド』
『青いうた 〜のど自慢 青春編〜』
『間宮兄弟』
『デス・トランス』
『雪に願うこと』など

【LIVE】

1日 千住明 個展コンサート2006@東京芸術劇場 大ホール
6日 コブクロ@日本武道館
9日 アンジェラ・アキ@SHIBUYA−AX
14日 読売日本交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
21日 ZABADAK@CLUB CITTA’
27日 相馬裕子@月見ル君想フ

【CD】

「玉置成実/Result」

【展覧会】

(予定なし)

【読書】

「親指さがし」山田悠介、「ささらさや」加納朋子、「ビート・キッズ」風野潮、「都立水商!」室積光 など