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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■9月の結果と10月の予定■

芝居・映画とも、史上最多であった昨年の鑑賞本数を9月半ばで上回る。さて、今後どこまで記録が伸びることやら?

 【じべ 2005.10.3】

(9月の結果)

【芝居】

2日(金)M 『風まかせ けやき十四』BQMAP@シアターサンモール
BQMAPは3回目になるが、今までで一番面白かった…って、外部の作・演出によるものが一番だったというのは皮肉なハナシ

3日(土)M 『スケッチブック・ボイジャー(ジェミニキャスト)』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
アポロキャストに比べて劇中マンガの登場人物に若手が多い分、ニュー・バージョン的な印象

3日(土)S 『なみだくじ』クレネリゼロファクトリー@ザ・スズナリ
5人の役者による演技合戦は見応えがあったが、“純文学チック”でよく意味が判らない部分もあったのはちょっと残念

4日(日)S 『ナクモ、ワラウモ。』and Me... @スタジオAR
生々しくリアルな会話の中から次第に登場人物それぞれのキャラクターが浮き彫りになってくるのが見事

8日(木)M 『ドギーバッグ』激弾BKYU@SPACE107
少年犯罪とマスコミの暴走をとり上げているが、描き方が類型的であまり共感できない上に、焦点が定まらず中途半端

10日(土)S 『エドモンド』シス・カンパニー@青山円形劇場
上演時間の割に長く感じたのはテンポが今ひとつよろしくないということ? その一方で、眠くなったりはしなかったのでそれなりに興味は引かれたらしい…

11日(日)M 『ウィンズロウ・ボーイ』自転車キンクリートSTORE@俳優座劇場
事前に想像していたほどには堅苦しくない…どころか、時々笑える部分などもあったりして、休憩込み約3時間の上演時間もほとんど長く感じなかった

13日(火)S 『ぴえろ』東京セレソンDX@ザ・ポケット
いくつかの映画や芝居を連想させるのは良いとしても、主人公たちの罪をうやむやにしたままの結末にはひっかかるモノがある

17日(土)M 『横丁のデカプリオ』新宿芸能プロデュース@THEATERBRATS
ちょっとモタつく感じはあるが、終盤の夏祭りシーンでの演物が圧倒的に楽しく、この場面だけでも観に来た甲斐があったというもの

18日(日)M 『あかね空を越えて 〜夏への扉2005』劇団ioH@駅前劇場
従来のリアルなタッチで家族を描くスタイルとは違い、彼岸と此岸の分岐点を描いていた(ホント、今年はこの系統が多いこと!)のはちょっと意外

20日(火)S 『吉原御免状』劇団☆新感線@青山劇場
原作とその続編を読んだ身としては、登場人物やエピソードの裏(というか奥?)まで見通すことができて大変面白かった

24日(土)M 『ソーイング』ストレンジガーデン@アイピット目白
「なワケねーだろ!」とツッコミながらも笑わされてしまうスラップスティック・コメディ風に進みながらも、終盤では喪の気持ちを前面に押し出してシットリ

25日(日)M 『赤坂見附 〜俺はやってねぇ』アーバンフォレスト@SPACE107
サスペンス・コメディとしてフツーの出来ではあったが、終盤の意表をつく展開とラストの落とし方が上手い

25日(日)S 『ぶっちゃけコントです!』アーバンフォレスト@SPACE107
ナンセンス系ショート・コントのつるべ打ちで、残るものは何もないが(!)観ている間はとにかく楽しい

【映画】

1日(木) 『霊 リョン』@新宿ジョイシネマ3
ヒロインの失われた記憶が戻るにつれて明らかになってゆく過去と、ラストのドンデン返しにかなりワクワクドキドキ

1日(木) 『さよなら みどりちゃん』@新宿トーア
ヒロイン寄りの視点で観てしまうので相手の男をヒドいヤツと思うのだが、考えてみるとヒロインもだらしないワケで、ある意味自業自得かな?と…

5日(月) 『青空のゆくえ』@よみうりホール
「あ〜、あったなぁ、そんな感覚」みたいにとても懐かしい気分になれる作品。また、16〜18歳の若手女優5人がそれぞれ個性を発揮していて魅力的!

6日(火) 『あそこの席』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ4
あれこれヒントが散りばめられているので真相についてはある程度想像がついてしまうが、一件落着したかに見えた後、後日譚で締めくくるのが上手い

9日(金) 『リンダ リンダ リンダ』@シネセゾン渋谷
高校文化祭の昂揚した気分や、ちょっと「たりぃ」ような雰囲気が見事なまでに画面に焼き付けられていて懐かしさにどっぷり浸る

9日(金) 『サヨナラ COLOR』@ユーロスペース2
音楽界・演劇界から多彩な顔ぶれが出演しているのは楽しいが、映画自体は唐突に展開したり変なモノが無意味に登場したりで「血迷ったか、竹中直人!」な感じ…

9日(金) 『ジーナ・K』@シアター イメージフォーラム シアター2
劇的というよりは劇画的な物語で、虚構丸出しのようではあるが、博多が舞台なので妙に説得力を感じる…というのは偏見?(笑)

12日(月) 『@ベイビーメール』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ4
ストーリー関連ではイマイチだが、『NAGISA』の松田まどかの成長した姿をじっくり観ることができたし、岡元夕紀子も出ていたのでよしとしよう…

15日(木) 『奥さまは魔女』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ1
TVドラマの単なるリメイクではなく、一ひねりしてある設定によって、前半は非常に好調な上出来コメディなのだが、次第に失速してしまうのが残念

16日(金) 『魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁』/『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』@T・ジョイ大泉 シアター2
『魔法』:TVシリーズの1エピソードのように世界観を同じくしながらも、劇場版としての“デラックス感”をシッカリ漂わせるというのは流石!
『仮面』:さり気なく豪華なキャストと時代劇という設定は良いのだが、戦国時代パートに外来語を出しちゃイカンだろ!

16日(金) 『タッチ』@T・ジョイ大泉 シアター7
某料理バラエティ番組の評風に言えば“「タッチ」ではないけれど悪くない”といったところ?

22日(木) 『サマータイムマシンブルース』@T・ジョイ大泉 シアター8
原作である舞台版を先に観た身としては冒頭でモタつく印象があるのは否めないが“コーラを倒す”シーン以降は文句なし!

22日(木) 『NANA』@T・ジョイ大泉 シアター8
実はかなりベタなストーリーなのだが、語り口の巧みさと各キャラクターの魅力でグイグイと惹きつけられる。また、LIVE場面の臨場感・昂揚感も素晴らしい

22日(木) 『忍 SHINOBI』@T・ジョイ大泉 シアター9
対戦型コンピュータ・ゲームを観ているかのように、登場人物たちに“人間”が感じられず、ただ殺伐とした殺し合いを見せられた感じ

22日(木) 『容疑者 室井慎次』@T・ジョイ大泉 シアター4
事前に酷評を目にしていたのが良かったのか、『忍 SHINOBI』の直後に観たのが幸いしたのか(笑)、思っていたよりは出来が良かったかも

28日(水) 『深紅』@シネ・アミューズEAST
後半で、過去の事件のいきさつが描かれるのにつれてドラマの奥行きが深まってゆく展開が見事。また、演技力は未熟ながら独特の存在感を示した堀北真希に感心

28日(水) 『せかいのおわり』@シネ・アミューズWEST
主人公のワガママ女をどこか憎めなく思えてしまうのは中村麻美が演じているためか?(笑) また、長塚圭史が出番は少ないが要となる役でイイ味

28日(水) 『まいっちんぐマチコ!ビギンズ』@渋谷シネ・ラ・セット
脱力&おバカ系アイドル映画として全体的にはまずまずの出来だが、オチの意外性は秀逸!(かと言って決して他人には薦められないか?(笑))

30日(金) 『ライフ・オン・ザ・ロングボード』@シアター イメージフォーラム シアター2
サーフィンの上達度合いとか、主人公と娘の関係とか、今ひとつ甘くてユルい部分があるのが残念だが、全体としては悪くない

30日(金) 『STOMPの愛しの掃除機』@シアター イメージフォーラムシアター1
STOMPのリズム・パフォーマンス満載かと思いきや、予告でも観た5場面くらいだったのに加えて、ストーリー自体もイマイチで期待ハズレ

【LIVE】

2日(金) FLOW@Shibuya O−East
ラップ系かと思っていたら大半がストレートなロック・ナンバーだったのはちょっと意外。また、ON AIR EAST時代よりも格段に改善された音響に感心

10日(土) 東京都交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
オール・ベートーヴェン・プログラム。ピアノ協奏曲第1番は、聴き慣れた第5番「皇帝」に比べると、今ひとつ魅力に欠けるかな?

11日(日) 中山ラビ@銕仙会能楽研修所
初めて聴いてから30年余の歳月を経て生で聴くことができただけでなく、滅多に機会のない能舞台でのLIVEということで感激もひとしお

16日(金) ヴェニス・バロック・オーケストラ@東京芸術劇場 大ホール
オール・ヴィヴァルディ・プログラム。前半の5曲はすべて初めて聴くものだったが“ヴィヴァルディ節”炸裂(笑)で、初めてとは思えないほど親近感を憶える

17日(土) 東京交響楽団@サントリーホール 大ホール
バック・ステージ席にてホルストの「惑星」他を鑑賞。指揮者の表情はよく見えるし、音響的にも問題はないし、おまけに安価だし、非常におトク!

24日(土) 東京交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
目当てであったブラームスの交響曲第1番が期待通り面白く、今後ブラームスの交響曲にもハマりそうな予感

27日(火) ぴあデビューレビュー@SHIBUYA O−West
絢香、SisterQ、アンジェラ・アキ、奥田美和子というラインナップ。特に後半の2人が表現力たっぷりの歌い方で見事

30日(金) 読売日本交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
メイン・プログラムであるニールセンの交響曲第5番はいかにも現代交響曲という感じで興味深かったが、もう1度聴いてみたいかと問われると、う〜ん…(笑)

【CD】

アルバム
「HIGH and MIGHTY COLOR/GOOVER」「ヴィヴァルディ/19のシンフォニアと協奏曲集」「ブラームス/交響曲全集」

シングル
「奥田美和子/ぼくが生きていたこと」「FictionJunction YUUKA/焔の扉」

【展覧会】

8日(木) 遣唐使と唐の美術@東京国立博物館 平成館
すっかり忘れ去っていた遣唐使の歴史に触れることができたのは良かったが、展示品自体はあまり印象に残らず

8日(木) 模写・模造と日本美術−うつす・まなぶ・つたえる@東京国立博物館 平成館
金銅仏や塑像を木彫で模造した作品が複数あり、そうと知らなければとても木彫とは思えないほどに塗料の剥落具合や損傷程度まで忠実に再現されていてビックリ

【読書】

「かくれさと苦界行」隆慶一郎@新潮文庫
「吉原御免状」の続編。前作よりも歴史を語る部分とのバランスが良くなり、読みやすくなった感じ。それにつけても4部作の半ばで作者逝去というのは残念

「空中庭園」角田光代@文春文庫
主要人物6人がそれぞれ語り手となる連作。冒頭から映画の予告で流れるセリフの元ネタが出てきてニンマリ

「鳶がクルリと」ヒキタクニオ@新潮文庫
鳶の世界に飛び込んだ元・総合職OLを主人公に、娯楽性と異文化交流論を両立させているのが巧い。また、途中で近代芸術論まで入るのにはビックリ

(10月の予定)

【芝居】

2日M 『魔界の都』R:MIX@シアターサンモール
5日M 『ZION −目覚めよと呼ぶ声が聞こえ−』Innocent Sphere@シアターVアカサカ
7日S 『愛とフェティシズムの日々』Premier☆Million☆Carats@劇場MOMO
8日M・10日M 『イヌのチカラ』X QUEST@東京芸術劇場 小ホール1
8日S 『劇場ジャック』劇団FUTURE THEATER MOVE@アイピット目白
9日M 『リドル』少年社中@青山円形劇場
9日S 『お〜い!竜馬』グワィニャオン@シアターサンモール
12日S 『炎の戦士 バーニンガイ』/『魔法プリンセス プリティーモモ』カプセル兵団@シアターグリーン 小劇場
15日M 『Night Bird』回転OZORA@「劇」小劇場
16日M 『SYNCHRONICITY LULLABY』AND ENDLESS@SPACE ZERO
23日M 『フェイス イン フェイス』PLAYMATE@THEATER/TOPS
23日S 『第十七ホモ収容所』劇団方南ぐみ@駅前劇場
27日M 『全面改訂版 知らざあ言ってきかせやしょう』魔女の巣@アドリブ小劇場
29日M 『烈風剣 〜The demon’s sword〜』楽天舞隊@萬スタジオ
29日S 『もう秋なのね☆ぼんやり劇場』KUSARE芸道R@ジェルスホール
30日S 『風来坊雷神屋敷』劇団桟敷童子@飛鳥山公園内特設天幕劇場

【映画】

『殴者 −NAGURIMONO』
『メゾン・ド・ヒミコ』
『8月のクリスマス』
『鳶がクルリと』
『ステルス』
『この胸いっぱいの愛を』
『スクラップ・ヘブン』
『鍵がない』
『空中庭園』
『真昼の花』
『誰がために』など

【LIVE】

6日 東京ニューシティ管弦楽団@東京芸術劇場 大ホール
13日 矢野真紀@PARCO劇場
14日・20日 キース・ジャレット@東京芸術劇場 大ホール
16日 キース・エマーソン@東京厚生年金会館大ホール
21日 東京都交響楽団@東京文化会館 大ホール
22日 SHUUBI@CLUB QUATTRO
28日 木村カエラ@SHIBUYA−AX

【展覧会】

巨匠 デ・キリコ展@大丸ミュージアム・東京

【読書】

「ぶつぞう入門」柴門ふみ、「猛スピードで母は」長嶋有、「阿修羅ガール」舞城王太郎、「電子の星 池袋ウエストゲートパークIV」石田衣良 など