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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■5月の結果と6月の予定■

芝居はダブルキャストの両バージョンを観たのが2組もあったりして相変わらずハイペースの延べ18本だが、映画は少なめの5本

 【じべ 2005.6.7】

(5月の結果)

【芝居】

1日(日)M 『魁!!女塾』オフィス★怪人社@ザ・ポケット
客のいじり方や思いもよらぬパロディなどアイデアが良く、今まで3回の中で一番笑いの比率が高くて大笑い。某有名アニメの一場面を実演したのには大ウケ

2日(月)M 『THE LINE 〜GOOD BYE HUMAN BEINGS〜』印度華麗@萬スタジオ
近未来SF風ミステリーを装いつつも、「生きることと死ぬこと」「幸福とは何か」のような哲学的テーマが盛り込まれており、考えさせられる

5日(木)M 『砂の上の植物群』KERA・MAP@シアターアプル
いかにもケラ作品という不条理さ・ブラックな笑いと、豪華な出演陣には魅力があったが、ストーリー自体は今ひとつ判らず、はぐらかされたような感じ

7日(土)M 『陽の訪れのように』東京ジェットアッパー@萬スタジオ
新撰組外伝のようなおハナシ。基本的にはシリアス系なのだが、半端にギャグが入ったりするために焦点が絞りきれていない印象アリ

8日(日)M 『まぼろし新撰組2005』劇団OPA@シアターVアカサカ
物語的にはすんなり先へ進みすぎるきらいはあるが、ダンスシーンやカーテンコールでミュージカルの楽しさを感じることができたので、ま、いっか

13日(金)M 『連想ゲーム』THE SCAR−FACE@東京芸術劇場 小ホール1
“隠された真実”は想像がついてしまうが、クライマックスでは夫婦愛・兄妹愛・友人愛などがクローズアップされて“優しさ”や“あたたかさ”を強く感じる

14日(土)M 『夢を見る。まどろむために』エレファントムーン@ウエストエンドスタジオ
すべてを語るのではなく観客の想像に委ねる部分が少なくないために、観ている側として想像力をたくましくしなくてはならないが、それがある種の快感

15日(日)M 『un_titled』bird’s−eye view@こまばアゴラ劇場
いつものことながら、思いもよらない状況設定から生み出される笑いが独特で楽しい。いったいどこからああいう発想ができるのやら?

21日(土)M 『グレートエスケープ』鬼海浩巳事務所@銀座小劇場
劇中に時々現れる戦闘シーンが現実のものなのか何かのメタファーなのか、というかそもそも何を表現したいのか判りにくくイマイチ

22日(日)M 『シンデレラストーリー』日本テレビ・パルコ・東宝芸能@ルテアトル銀座
とにかくひたすら楽しくて3時間(休憩20分を含む)の上演時間が瞬く間に過ぎ去る。こんなに楽しいのなら初演も観ておくんだった、とちょっぴり後悔

24日(火)S・29日(日)M 『君の瞳に花束を 〜病院物語〜』森川正太プロデュース@武蔵野芸能劇場
オーソドックスなツクリの人情喜劇で展開が読めてしまうが、何度も聴いた人情噺でも泣けるのと同様で、先を予測してウルウルしてしまう

25日(水)S 『しゅーまつの過ごし方 〜温泉旅館騒動記〜』演劇集団池田塾@萬スタジオ
終末が近づいていても温泉旅館で穏やかに過ごす人々が、本当に大切なものは何か気付くという物語に心が安らぐ

26日(木)S・27日(金)M 『Yell 〜たとえ君に届かなくても〜(Bキャスト・Aキャスト)』劇団Peek−a−Boo@東京芸術劇場 小ホール2
’97年の劇団第三反抗期時代に観て思い入れが強い作品だけに不安もあったが、改悪もなく、両キャストそれぞれに特色があって大変満足

28日(土)M 『クレイジー・フライデー』魔女の巣@しもきた空間リバティ
舞台初日の開演直前と終演後の楽屋を描いたコメディ。若干デフォルメされてはいるが、妙にリアルで生々しい(笑)

30日(月)S 『マイン '05』ストレンジガーデン@アイピット目白
センスの良い笑いを随所に散りばめながら、自殺サイトによる集団自殺に対するメッセージ性も併せ持っており、なかなかの佳作

31日(火)S 『見つかりにくい温室』Orange PunPKing@ウエストエンドスタジオ
夢(それもコワい夢)を見ているような幻想的な雰囲気が印象的。がしかし、ラストシーンの意味が理解できなかったのはちょっとクヤしい

【映画】

11日(水) 『female』@スペースFS汐留
映像だけでは判りにくいところがあり、原作も読みたくなってしまうのは見事なコラボレーション(笑)だが、“まさしく短編小説集”な全体の雰囲気は悪くない

18日(水) 『オッパイ星人』@渋谷シネ・ラ・セット
ひたすらバカバカしくて下らないショート・ギャグのオンパレードなのだが、独特の可笑しさがありテンポも良いので大いに笑わせられる

25日(水) 『メールで届いた物語』@テアトル池袋
4編のオムニバスで、2編ずつがリンクするというシカケは面白いが、4編目がハッピー・エンドではないので後味が今ひとつスッキリしないのが難点

26日(木) 『ザ・インタープリター』@ユナイテッド・シネマとしまえん シネマ7
複数の陰謀が錯綜することで事態を複雑化させているのは判るが、そのために1度観ただけでは理解しにくいというのはちょっと困ったモンだ

29日(日) 『ヘアスタイル』@テアトル新宿
1人の女優で3人の監督が撮るという企画と3編の構成は良いが、個人的には1編目が一番面白く感じたため、全体としては尻すぼみのような印象

DVDにて『エネミー・ライン』『フォーン・ブース』も鑑賞


【LIVE】

6日(金) PERCUSSIVE MOVEMENT Vol.7@青山円形劇場
’97年のVol.3から聴き始めて通算5回目になるが、毎回趣向を凝らしており、今回もアイデア満載のオリジナル楽器や演奏を堪能

7日(土) ZABADAK@CLUB CITTA’
この夏に上演されるミュージカルへの書き下ろし曲から、ごく初期の作品まで網羅した選曲に「初めて聴いてからもう15年も経つのかぁ」という感慨を抱く

8日(日) チック・コリア・エレクトリック・バンド@日比谷野外大音楽堂
馴染みの曲はほとんどなかったが、随所にいかにもこの人なフレーズがあってニンマリ。しかも、アンコールでは「スペイン」を演奏してくれて涙チョチョギレ

17日(火) フランクフルト国立管弦楽団@東京芸術劇場 大ホール
「未完成」「皇帝」「田園」というオーソドックスなプログラム…と思っていたが、「未完成」を聴くのは実に30年ぶり以上なのに気付いて愕然

20日(金) 中島美嘉@府中の森芸術劇場 どりーむホール
音楽面のみならず、ステンドグラスをモチーフにした装置やバレリーナとダンサー2人ずつの起用など視覚的にも充実していて満足

27日(金)・28日(土)・29日(日) 上々颱風@世田谷パブリックシアター
久々に聴く曲から最新アルバム収録曲まで集大成のような選曲で楽しかったが、欲を言えば例年のシアターライブのように編曲や演出で遊ぶ部分も欲しかった

【CD】

アルバム
「小倉優子/フルーchuタルト」「梶浦由記/FICTION」「加藤いづみ/Slow」「上々颱風/Shang Shang A Go Go!」「玉置成実/Make Progress」「矢野真紀/いい風」

シングル
「奥田美和子/雨と夢のあとに」「Gackt/Metamorphoze」

【展覧会】

5日(木) 厳島神社国宝展@東京藝術大学大学美術館
武具が奉納されていたのはまだ判るけれど、密教法具や法華経まで奉納されていたとはオドロキ(寺院じゃないんだから…)

26日(木) 百寺巡礼展 〜滋賀・東海、関東・信州、関西編〜@西武ギャラリー
昨年の奈良・北陸・京都編に続く企画。写真やレプリカによる展示が大半ではあるが、各地に参詣したような気分にひたる

【読書】

「彼等」長野まゆみ@集英社文庫
少年愛系シリーズの第3作。2作目まで読んでいるので引き続き(全4部作)…という消極的な読み方ではイカンなぁと反省しつつ読む

「最悪」奥田英朗@講談社文庫
3人の主人公がそれぞれ不幸の坂を転がり落ちる話なので重めだが、独立したエピソードが並行して語られる(終盤ではひとつにまとまる)スタイルなので比較的読みやすい

「female」小池真理子 唯川恵 室井佑月 姫野カオルコ 乃南アサ@新潮文庫
映画では説明不足で判りにくかった部分が判るかと期待して読んだら、そこは映画のオリジナルで結局判らず肩透かしを喰らう

「四月ばーか」松久淳+田中渉@講談社文庫
「天国の本屋」シリーズのようなファンタジー性は一切ないが、メインの物語とサイドストーリー2編という構成が面白い

【その他】

「あたしンち」(TVアニメ)
ごくありふれた日常を描いていて毎週楽しみにしていたが、5/7放送分(7歳のみかんが迷子になるエピソード)でまさか泣かされようとは…

「小倉優子/POPO−PORN」(DVD)
イメージ・ビデオではなくPV+LIVEの全13曲。歌ってもあのキャラが前面に出て上手下手なんて基準を超越しているのがスゴいところかも?(笑)

(6月の予定)

【芝居】

4日M 『Deep Forest』G−up@SPACE107
4日S 『ジェスチャーゲーム』ハラホロシャングリラ@紀伊國屋サザンシアター
5日M 『僕のポケットは星でいっぱい』演劇集団キャラメルボックス@シアターアプル
5日M 『広くてすてきな宇宙じゃないか』演劇集団キャラメルボックス@シアターアプル
9日S 『タクラマカン2005』OFFICE BLUE@ザ・ポケット
10日M 『仮装敵国』AGAPE Store@サンシャイン劇場
10日S 『梅雨どき☆ぼんやり劇場』KUSARE芸道R@大塚ジェルスホール
11日S 『Final Count Down』ACファクトリー@シアターサンモール
12日M 『さらば、スターマイン』ミノタケプラン@「劇」小劇場
17日S 『300g』シアタードリームズ・カンパニー@ウッディシアター中目黒
18日M 『生きてるうちが華なのよ Re−Living』グワィニャオン@東京芸術劇場 小ホール1
19日M 『コンフィチュール? 〜素人の曖昧な推理による幸せな結末〜(ティータイム編)』tea for two@「劇」小劇場
19日S 『コンフィチュール? 〜素人の曖昧な推理による幸せな結末〜(モーニング編)』tea for two@「劇」小劇場
23日S 『クーラー消してもいいですか?』天然工房@ザ・ポケット
25日M 『礎』劇団ダンダンブエノ@青山円形劇場
25日S 『夕焼けのカナタ*アカツキの手前』SHAFT@麻布die platze
26日M 『ヤング・マーブル・ジャイアンツ』KERA・MAP@吉祥寺シアター

【映画】

『オペレッタ 狸御殿』『パセリ』『四日間の奇蹟』『交渉人 真下正義』『タナカヒロシのすべて』『いらっしゃいませ、患者様。』『電車男』『シナリオライター★松本マリコの課題』『ニライカナイからの手紙』『ホステージ』『フォーガットン』『機動戦士Zガンダム −星を継ぐ者−』『ビートキッズ』『イン・ザ・プール』『戦国自衛隊1549』『幻覚』『バースデー・ウェディング』『夢の中へ』『バットマン ビギンズ』 など

【LIVE】

1日 大塚愛@東京国際フォーラム ホールA
3日 国本武春@PARCO劇場
11日 東京都交響楽団@東京文化会館大ホール
15日 シュトゥットガルト室内管弦楽団@府中の森芸術劇場 ウィーンホール
22日 プラハ交響楽団@東京オペラシティ コンサートホール
27日 <オーケストラの大宇宙>佐渡 裕 vs 山下洋輔 vs N響@東京オペラシティ コンサートホール
29日 新イタリア合奏団@東京オペラシティ コンサートホール
30日 東京フィルハーモニー交響楽団@東京オペラシティ コンサートホール

【展覧会】

入定310年 円空展 −庶民の信仰・慈愛の微笑み−@そごう美術館

【読書】

「吉原御免状」隆慶一郎、「格闘する者に○」三浦しをん、「龍時 01−02」野沢尚、「きのう、火星に行った。」笹生陽子 など