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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■11月の結果と12月の予定■

芝居本数は今年7月と並び月間鑑賞数記録の20本。映画は劇場では7本だったが、衛星放送で12本を鑑賞。12月は芝居・映画とも十数本観る予定

 【じべ 2004.11.30】

(11月の結果)

【芝居】

3日(水)M 『閉鎖虫 〜ぼくらはみんな生きている〜』イエロー・ドロップス@麻布 die platze
悪夢を見ているような独特の雰囲気は良かったのだが、結末ではぐらかされるというか、意味不明に陥ってしまうのが難点

6日(土)M 『スキャンダル』セヴィング・ラフ@スタジオ・シアター「スパーク1」
もう少し練れば三谷幸喜なみの傑作になる可能性はあったのに、時間がなかったらしいのが残念

7日(日)M 『しゃんしゃん影法師』劇団桟敷童子@中野光座
独特の“不思議空間”へといざなう衣装・メイク、数々のギミックを仕込んだ舞台装置・舞台美術、さらには廃映画館というロケーションが素晴らしい

7日(日)S 『アサシンズ The valley of assassins』少年社中@ザ・ポケット
世相を反映したコワくて重たいバッドエンディングかと思わせておいて、最後に少しだけ救いを残したその配分が何とも見事

9日(火)M 『あいつとこいつとあのマダム』アーバンフォレスト@みゆき館劇場
コメディ系・感動系・ライトホラー系とバラエティに富んだ4編のオムニバス自体も面白く、最後の関連付け方もなかなか見事で、かなり満足

13日(土)M 『悪鬼の如く −BENKEI−』Z団@SPACE 107
旗揚げ好演につき“手堅くまとめた”という感は免れ得ないが、笑いと殺陣が充実しており、さらにダンスまで盛り込んで、エンターテインメント性は十分

13日(土)S 『Teacher』ACファクトリー@シアターサンモール
かなりユルいナンセンス・コメディで「ハズしたか?」という感が強かったが、終盤に意表をつく形でアクションに転じてキレとスピード感のある擬闘を満喫

14日(日)M 『monotera』回転OZORA@萬スタジオ
最後に脱出する人物に感情移入できなかったために、ラストは「なんだかなぁ」という感じ。ただ、各役者とも演技が非常にリアルなのは特筆に価する

14日(日)S 『イケニエの人』大人計画@世田谷パブリックシアター
起承転結がハッキリしていないようで今ひとつピンと来ない。松尾スズキの舞台作品を観るのは3作目になるが、どうもσ(^-^) とは相性が悪いのか?

19日(金)S 『読後感』SPIRAL MOON@木霊アトリエ
突拍子もない始まり方をするのに、その後の会話等に妙にリアル感が漂っていて不思議な感覚。ただ、最後の場はよく判らなかった感じ

20日(土)M 『ネットで捕まって』劇団あかぺら倶楽部@東京芸術劇場 小ホール2
『ラン・フォー・ユア・ワイフ』の続編。導入部は面白いと思ったが、中盤はドタバタが過ぎていかにもパート2な感じ?ただ、オチはなかなか良い

21日(日)M 『ラフカット2004(オリジナルキャスト)』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
過去に上演した中の堤泰之作品4本を(不完全とはいえ)オリジナルキャストで上演。過去作品の“再演”は前にもあったが、オリジナルキャストで、というところが嬉しい

21日(日)S 『nu』bird’s−eye view@シアターサンモール
前回公演同様、シュールあるいは不条理なショート・コント集+α。独特の面白さは変わらないが、仕掛けが大きい分、前回の方に軍配か?

22日(月)S 『ラフカット2004(ニューキャスト)』プラチナペーパーズ@SPACE ZERO
いかにもラフカットらしい初々しさのあるキャスト(一部を除く)がイイ。また、やはり4編とも巧くできており、2日続けて観ても飽きない

23日(火)S 『リンダ リンダ』KOKAMI@network@シアターアプル
娯楽性に富んでおり、さらに楽曲の使い方が巧いので、15分の休憩込みで3時間25分という上演時間もアッという間。SILVAの女優ぶりも良かった

25日(木)S 『ワンダーランド』ハラホロシャングリラ@紀伊國屋ホール
脈絡のあまりない寸劇のオンパレードのようで、そもそも最初に提示される舞台設定とそこで起こる出来事にギャップがあって、芝居に入り込めず

27日(土)M 『ニ.ン.ゲ.ン 開化論』グワィニャオン@SPACE107
西郷隆盛を主人公に明治初期を舞台とした時代もの。歴史上の人物が沢山登場するので、近代史に詳しければもっと楽しめたのではないかとちょっと後悔

27日(土)S 『スキップ』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
高校生の真理子と中年の真理子が終始舞台にいて入れ替わりながら演じるとか、朗読劇風の部分をところどころに入れるとか、いろいろと工夫した脚色が見事

28日(日)M 『映像都市 チネチッタ』“STRAYDOG”@萬スタジオ
さびれた映画館の館主の話・その少年時代の話・映画撮影の話の3つが同時並行して語られ、それらがほぼ独立したままで終わってしまうのが半端な感じ

28日(日)S 『BURRRN!! 〜無稽・本能寺 〜』Project SAY−龍@シアターVアカサカ
拍手が沸くほどカッコ良いオープニング・タイトルからラブストーリーになる結末まで、脚本・演出・演技・殺陣・太鼓・衣装などどれをとっても渾身の力作

【LIVE】

6日(土) ZABADAK@CLUB CITTA’
20周年メモリアルの割には、“フツーのLIVE”だったのは、デビューからではなく創業からという“なんちゃって20周年”だったからか?

18日(木) BBCフィルハーモニック管弦楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール
ホルストの「惑星」が大編成なのは想像がついたけれど、エルガーの「威風堂々」もかなりの大編成で、ハープ2台やオルガンも使われているのを初めて知る

20日(土) 東京都交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
そう何回も聴いたことはないハズのベートーヴェン交響曲第6番「田園」だが、第1楽章の展開をかなり細部まで覚えていて、我ながらビックリ

24日(水) 国本武春@PARCO劇場
浪曲を聴かせる第1部、オリジナル曲を歌う第2部の二部構成。曲師付きで一席丸ごとの浪曲を聴くのは初めてで、曲師の息の合った合いの手(三味線・声とも)の入れ方に感心

【CD】

アルバム
「ザ・ラスト・フロンティア featuring 国本武春/アパラチアン三味線」「ZABADAK/ワンダフル ライフ」「ZABADAK/空ノ色」「吉田潔/打 Asian Drums」「オザンナ/ミラノ・カリブロ9」「グランド・ファンク・レイルロード/驚異の暴走列車」「グランド・ファンク・レイルロード/1971ライヴ」「ラプソディー/レジェンダリィ・テイルズ」「ラプソディー/シンフォニー・オブ・エンチャンテッド・ランズ 」「ラプソディー/ドーン・オブ・ヴィクトリー」「ラプソディー/レイン・オブ・ア・サウザンド・フレイムス」「ラプソディー/パワー・オブ・ザ・ドラゴンフレイム」「ラプソディー/ザ・ダーク・シークレット」「ラプソディー/シンフォニー・オブ・エンチャンテッド・ランズ II」「ベートーヴェン/交響曲全集」「J・S・バッハ/オルガン名曲集」

シングル
「玉置成実/Reason」「ラプソディー/エメラルド・ソード」「ラプソディー/ホーリー・サンダーフォース」

【映画】

1日(月) 『コラテラル』@T・ジョイ大泉 シアター3
“最後の1人”をめぐる攻防を描くラスト30分ほどはスリリングだったが、そこに至るまでは今ひとつシャキッとせず、眠くなってしまう

5日(金) 『いま、会いにゆきます』@T・ジョイ大泉 シアター1
巧(中村獅童)の視点で語られる“現象編”が冗長で、澪(竹内結子)の視点で語られる“真相編”の見事さに比べて見劣りしてしまうのが残念

10日(水) 『スペースポリス』@渋谷シネ・ラ・セット
予想通りおバカ系超B級作品だったが、開き直ったようなカーチェイスシーンで笑えたり微妙なキャスティングが功を奏していたりで、それなりに楽しむ

10日(水) 『RANBU 艶舞剣士』@渋谷シネ・ラ・セット
ツッコミどころ、苦笑・失笑ポイントもテンコ盛りながら、楽しんで観ることができたのは小向美奈子・立花彩野のアイドル映画として割り切って観ていたからか?

23日(火) 『ゴースト ネゴシエイター』@スペースFS汐留
さり気なく、かつ微妙に豪華な(笑)キャスティングと、まず笑わせてからハラハラさせさらにホロリとさせるストーリー展開がなかなか良い

24日(水) 『青い車』@シネ・アミューズWEST
原作の雰囲気はそれなりに出ていたと思うが、短編を映画化しただけに創作部分が多すぎて「ちょっと違うなぁ」な感じ

24日(水) 『ロード88 [出会い路、四国へ]』@シネ・アミューズEAST
ストーリーそのものと、映画初出演・初主演の村川絵梨を芸達者な先輩俳優たちが上手くサポートしているという裏話的なものとの両方に感動

衛星放送で『狼の挽歌』『レッド・ブル』『ゴジラ(’54)』『キングコング対ゴジラ』『三大怪獣地球最大の決戦』『怪獣総進撃』『ゴジラ対ヘドラ』『ゴジラ対メカゴジラ』『ゴジラ(’84)』『ゴジラVSビオランテ』『ゴジラVSデストロイア』『ゴジラ2000ミレニアム』も鑑賞


【展覧会】

18日(木) 中国国宝展@東京国立博物館 平成館
約半数が仏教美術であったが、日本のものに比べて今ひとつ親近感を感じない。むしろ前半に展示されていた、3〜4千年前の日用品(?)のデザインに心惹かれる

18日(木) 大兵馬俑展@上野の森美術館
「“大”兵馬俑展」と銘打っている割には俑の展示数が少なく、看板に偽りアリという感じ。いろんな民族の顔があるとか様々な衣装があるというのは映像やパネルでなく実物で示して欲しい

【読書】

「楽隊のうさぎ」中沢けい@新潮文庫
ラストのコンクールでの演奏(およびその後の会場)場面の描写は見事で、かなり感情移入する

「ぼくはこうして大人になる」長野まゆみ@新潮文庫
文体は硬いし内容もイジメなどがあってやや重く、さらに長野まゆみお得意の(?)少年愛系もアリなので、読むのに骨が折れる

「リビング」重松清@中公文庫
基本はオムニバスながら、4編は連作で春夏秋冬を描くというスタイルがその内容と相俟って読みやすい

「エンジェル エンジェル エンジェル」梨木香歩@新潮文庫
中編であるが全体的に平板で盛り上がりに欠けるような気がする。巻末の解説は褒めすぎでは?

「溺レる」川上弘美@文春文庫
今まで読んだ3作とは異なり、シュールさをほとんど排除している分、期待外れではあったが、読みやすい文体が心地良い

「鴇色の仮面 新宿少年探偵団」太田忠司@講談社文庫
それでなくても軽くて残らない作品なのが(爆)、中編2編と短くなった分さらにスラスラ読めてほとんど“読み捨て”感覚

【その他】

「Deep Love 〜アユの物語〜」(深夜ドラマ)
説明過多にならず、淡々と進行する落ち着いた雰囲気がなかなか良い。グラビア出身の岩佐真悠子・立花彩野も好演

(12月の予定)

【芝居】

2日S 『象面ガネーシャ』オフィス★怪人社@シアターVアカサカ
4日M 『Room Service 50X』AchiTION!@スタジオ・シアター「スパーク1」
4日S 『拳法魂 〜ジャスティス・チーム〜』楽天舞隊@ザ・ポケット
5日M 『テロしちゃうぞ』劇団Peek−a−Boo@東京芸術劇場 小ホール2
8日M 『チェリーボーイズ』新宿芸能プロデュース@THEATER BRATS
9日S 『屋根裏の完全犯罪』MK−BOX@レインボーコート参宮橋
11日M 『SHIROH』SHINKANSEN☆RX@帝国劇場
12日S 『天狼新星 第二章:誘導原型』演劇レーベルBo−tanz@萬スタジオ
14日S 『リボンの岸』ミノタケプラン@シアター風姿花伝
18日M 『やわらかな君の髪をなでる』ペテカン@駅前劇場
18日S 『War Queen Closet』ストレンジガーデン@THEATER BRATS
19日M 『RYOMA&Ryoma 〜星を天に返す時〜』夢援隊Company@萬スタジオ
22日M 『ラスト・ステージ 〜改訂版〜』方南ぴぃぐみ@みゆき館劇場
23日M 『大騒動の小さな家』ドリス&オレガ@新国立劇場 中ホール
23日S 『スプーキー・ハウス』Piper@SPACE ZERO
25日S 『消失』ナイロン100℃@紀伊國屋ホール
26日M 『サンタクロースなんていやしない 〜STRANGE X’mas PRESENT〜』YANKEE STADIUM 20XX@アイピット目白
30日M 『走れメルス 〜少女の唇からはダイナマイト!〜』NODA・MAP@シアターコクーン

【LIVE】

3日 白鳥マイカ@Shibuya O−West
7日 カペラ・アカデミカ・ウィーン@紀尾井ホール
15日 「ブランデンブルグ協奏曲」全曲演奏会@旧東京音楽学校奏楽堂
17日 ジャック・ルーシェ・トリオ@東京厚生年金会館大ホール
19日 上々颱風@よみうりホール
21・22日 加藤いづみ@草月ホール
24日 谷村有美@すみだトリフォニーホール
28日 「第九と四季」@東京芸術劇場 大ホール
29日 レニングラード国立歌劇場管弦楽団@東京オペラシティ コンサートホール

【映画】

『ねじりん棒』『2番目の彼女』『笑の大学』『あゝ!一軒家プロレス』『クリスマス★クリスマス』『犬猫』『恋文日和』『ゴジラ FINAL WARS』『レディ・ジョーカー』『OLDK』『ココロとカラダ』『マイ・ボディガード『ULTRAMAN』『エイリアンVS.プレデター』『銀のエンゼル』『約三十の嘘』など

【展覧会】

吉野・熊野・高野の名宝@世田谷美術館

【読書】

「スカーレット・スターの耀奈」梶尾真治、「骨音 池袋ウエストゲートパークIII」石田衣良、「ロッカーズ」川島誠、「キッドナップ・ツアー」角田光代、「センセイの鞄」川上弘美 など