週刊StagePowerTopPage
日刊StagePower

乾坤一滴
NYの日本人俳優
西山水木の使い方

野平総研!!
テレビ文芸時評

レコメンの殿堂
お気楽鑑賞記
目撃者
TheStageTribune
特集:さいたまGT
特集:小劇場史
週刊SP企画室

NEWSバックナンバー
過去の連載・記事
取材のお願い
Onlineインタビュー
このサイトは?
月刊お気楽鑑賞記
(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■10月の結果と11月の予定■

芝居15本、映画13本、LIVE5本と平均すれば毎日何かを見ていた勘定になるが、振り返ってみたらこの傾向、5〜6ヶ月もの間続いていたのね…

 【じべ 2004.10.31】

(10月の結果)

【芝居】

1日(金)S 『狼人犬神紋次郎』BQMAP@シアターサンモール
狼男を描いた時代劇だが、肝心の狼男がそれらしく見えないし、殺陣がどうにもヌルいし、あまり満足できず

2日(土)M 『鬼』劇団ZAPPA@東京芸術劇場小ホール1
2つの物語を平行して描いている上に自制が前後し、さらに登場人物が多くてその相関関係がわかりにくいので上演時間を長く感じる

2日(土)S 『免許がほしい!』color child@麻布die platze
いくつか滑っている部分もあったが、いつの間にかかなり感情移入している自分に気付き、その脚本の巧みさに感心

3日(日)M 『赤鬼』Bunkamura@シアターコクーン
複数の役を最小限の人数で表現する演出と、シンプルながら的確にその場面を表すことのできる装置が良く、切ない余韻を残すラストは素晴らしい

6日(水)S 『逃げる! 平成百物語』演劇集団池田塾@劇場MOMO
導入部からスピーディーな展開、その後も笑いを交えながらテンポ良い会話のやりとりで進み、95分という上演時間がアッと言う間

7日(木)S 『BUSAIKU行進曲 −世界中のブサイクに花束を−』FUTURE THEATER MOVE@アイピット目白
全体的に類型的なのと、終盤の展開と手法がまんまランニングシアターダッシュなのは気になるが、学園青春ものとしてはそこそこの出来

8日(金)S 『守銭奴』劇団八起座@みゆき館劇場
大半が登場人物の会話ないし独白で進む落ち着いた雰囲気に様式美のようなものを感じ、ほぼ同時期のシェークスピア作品との共通性も感じる

9日(土)M 『銀色の少年』円谷劇団@東京芸術劇場 小ホール1
ハートウォーミングなストーリーがなかなか良く、それにウルトラマン関連のセルフ・パロディやらマニアックな小ネタなどをちりばめているのが楽しい

9日(土)S 『髑髏城の七人』Inouekabuki Shochiku-mix@日生劇場
出演者に合わせた設定やクライマックスのアクションなど改訂部分に97年版や春のアカドクロとは別の魅力があり、休憩込み3時間40分を長く感じない

16日(土)M 『SWAP2004』PLAYMATE@THEATER/TOPS
やや特殊な状況もからめつつ、夫婦間の微妙な関係を描いた脚本がよくできており、“夢”と“真実のゲーム”のシーンには大笑い

17日(日)M 『平野明徳ほぼ一人芝居・ヒラノVSヒドラ〜つっこめヒラノ火炎噴射のマッハ3で体当たりさ〜』NO RABEL! PRODUCE@OFF・OFFシアター
一人芝居・二人芝居を中心とした短編作品集。影を使うことで小人と巨人を生身の俳優で見せたり、犬・猿・雉(?)のぬいぐるみを相手に一人で桃太郎を演じたりといろいろな表現があり楽しかった

21日(木)S 『246番地の番地の雰囲気』ペンギンプルペイルパイルズ@三鷹市芸術文化センター 星のホール
本編は人間関係がつかみにくく今ひとつピンと来なかったが、ぼくもとさきこの年齢・性別不詳な“不思議女優”ぶりを堪能

27日(水)M・31日(日)M 『わたしは真悟』劇団アロッタファジャイナ@高田馬場アートボックスホール
壮大なスケールでテーマ性に富んだ原作(未読)を上手く整理してテーマを判りやすくし2時間にまとめた脚本と、様々な手法を駆使した演出が見事

30日(土)M 『お母さんの選択 〜あるいはメリー・ポピンズは何故我が家にやってきたか〜』劇団離風霊船@THEATER/TOPS
「羅生門」「偸盗」を引用した部分と不毛な家族を描いた部分とのつながりが判らず、さらにその両方に登場する男の意味が判らず、結局「?」マークだらけのままに終わってしまう

【LIVE】

4日(月) 篠原美也子@TAKE OFF 7
4組のゲストと互いに曲をカバーしあうという企画が良く、またそれぞれのゲストとのトークも楽しく、3時間半の立ち通しも苦にならず

10日(日) NHK交響楽団@サントリーホール 大ホール
弦楽器よりも管楽器の方が強調されるような音量バランスの席だったために、聴き慣れたベートーヴェンの「運命」も別の側面から観る(聴く?)ことができて面白かった

13日(水) 「華麗なるバロックの夕べ」スーク室内オーケストラfeaturing千住真理子&藤井香織@東京オペラシティ コンサートホール
“バロック・ベストヒット”のような選曲は良かったが、ヴィヴァルディの「四季」はテンポが速く「そんなに急いでどこへ行く」な感じだったのがちょっと残念

30日(土) 東京交響楽団@東京オペラシティ コンサートホール
チャイコフスキーの「悲愴」を聴きに行ったら、先月聴いたピアノ協奏曲第1番も付いてきて、得したんだか損したんだか…

31日(日) クレメラータ・バルティカ室内管弦楽団@所沢市民センターミューズ アークホール
バロック(バッハ)と現代音楽(シュトニケ)の対比というプログラムは面白かったが、不協和音を多用する現代音楽はちょっと苦手かも?

【CD】

アルバム
「篠原美也子/種と果実」「篠原美也子/everything is passing」「J・S・バッハ/管弦楽組曲全集」

シングル
「奥田美和子/歌う理由」「奥田美和子/夢」

【映画】

3日(日) 『美女缶』@渋谷シネ・ラ・セット
中だるみの感はあったが、主人公が実は…という終盤の展開が巧く、余韻を残す終わり方は良かった

6日(水) 『くりいむレモン』@テアトル新宿
やけに起伏に乏しいなと思って観ていたら、大してヤマもないまま、しかも中途半端な形で終わってしまい、ガッカリ

13日(水) 『オーバードライヴ』@テアトル新宿
σ(^-^) のツボにはまりそうな部分はほとんど予告で観てしまっていたために、本編はまるで出汁ガラ状態で、期待ハズレ

14日(木) 『想色 −オモイ・ノ・イロ−』@シネマ・ロサ1
高校以来の仲良し3人組がそれぞれの挫折を経て、友人の大切さを改めてかみしめるラストはほのぼのとして心地よい

19日(火) 『イズ・エー[is A.]』@ユーロスペース2
ストーリーが全体的に重く、結末も救われないのがちょっとキビしい…と思っていたら、最後に心和むシーンが付加されていて、気分が少しだけ挽回

19日(火) 『運命人間』@ユーロスペース1
「ホラー番長」シリーズの中の1本だが、ホラーの要素は全くと言っていいほどなく、しかも全体的に締まりもなくアテ外れ

22日(金) 『感染』/『予言』@T・ジョイ大泉 シアター5
『感』:気味悪さと切ったり刺したりの生理的嫌悪感はあるが、全く怖くなく、これのどこがホラーなの?という感じ
『予』:うまく作れば泣かせるイイ話になるところ、後半で妙にいじくり回して堂堂巡りをしたりするもんだから結末前に飽きてしまう

26日(火) 『稀人』@ユーロスペース1
ホラーというよりは怪奇映画という感じで期待ハズレだったが、清水崇の演出と主演の塚本晋也によってかもし出されるアヤしさは買う

26日(火) 『ソドムの市』@ユーロスペース1
「ホラー番長」シリーズとはいえ実態は大バカなナンセンス・コメディで大笑い。ここまで突き抜けてバカに徹するというのは素晴らしい!

26日(火) 『月猫に蜜の弾丸』@ユーロスペース1
小説で言えば“章”にあたる部分にいちいち黒地に白抜きのタイトルを出すものだからストーリーの流れがブチ切られてしまって興醒め

28日(木) 『下弦の月 ラスト・クォーター』@シネ・リーブル池袋1
的確なキャスティングや一部無駄に豪華な(笑)出演者はイイのだが、肝心のストーリーはよく判らないところがあり、今ひとつピンと来ず

28日(木) 『恋の門』@シネ・リーブル池袋2
ストーリーよりはキャラクターと出演者の個性で見せられてしまったという感じ。理屈ではなく力でねじ伏せられた、みたいな…(笑)

【展覧会】

29日(金) 興福寺国宝展@東京藝術大学 大学美術館
「興福寺本体は現在スカスカなのではないか?」などと心配してしまうほど仏像の展示が充実しており、大いに満足

【読書】

「反乱のボヤージュ」野沢尚@集英社文庫
修羅場をくぐって来た人生のベテランと若者たちの交流という内容に、往年の名作ドラマ「男たちの旅路」を連想

「わたしのグランパ」筒井康隆@文春文庫
昨年観た東陽一監督による映画版を思い出しながら読んだ結果、作中人物像が具体的に浮かんだり、相違点に気付いたり

「翼はいつまでも」川上健一@集英社文庫
前半は中学生版「69」、後半は“ひと夏の経験”(?)を描いており、その雰囲気が昔「中*コース」などに連載されていた小説を彷彿とさせて懐かしい

「ドグマ・マ=グロ」梶尾真治@新潮文庫
夢野久作の「ドグラ・マグラ」のオマージュかと思っていたら、それは冒頭とラストのみで、大半は“トンデモ系”だったのでガッカリ

「絶対安全エージェント」大沢在昌@集英社文庫
「無病息災エージェント」の続編。盛り上がりかけたところでいきなり終わるのは正編同様だが、ストーリー自体はこちらの方に凝っていて面白い

「蛇を踏む」川上弘美@文春文庫
前に読んだ2冊よりも不思議度、シュールさともに増しており、描かれているのが何のメタファーか判らず内容も理解し辛く、期待ハズレ

【その他】

「怪奇大家族」(深夜ドラマ)
傑作ホラー・ナンセンス・コメディ。清水崇が監修しているだけに『呪怨』のパロディなども出てきて楽しい

(11月の予定)

【芝居】

3日M 『閉鎖虫 〜ぼくらはみんな生きている〜』イエロー・ドロップス@麻布die platze
6日M 『スキャンダル』セヴィング・ラフ@スタジオ・シアター「スパーク1」
7日M 『しゃんしゃん影法師』劇団桟敷童子@中野光座
7日S 『アサシンズ The valley of assassins』少年社中@ザ・ポケット
9日M 『あいつとこいつとあのマダム』アーバンフォレスト@みゆき館劇場
13日M 『悪鬼の如く −BENKEI−』Z団@SPACE 107
13日S 『Teacher』ACファクトリー@シアターサンモール
14日M 『monotera』回転OZORA@萬スタジオ
14日S 『イケニエの人』大人計画@世田谷パブリックシアター
19日S 『読後感』SPIRAL MOON@木霊アトリエ
20日M 『ネットで捕まって』劇団あかぺら倶楽部@東京芸術劇場 小ホール2
21日M・22日S 『ラフカット2004』プラチナペーパーズ@SPACEZERO
21日S 『nu』bird’s−eye view@シアターサンモール
23日S 『リンダ リンダ』KOKAMI@network@シアターアプル
25日S 『ワンダーランド』ハラホロシャングリラ@紀伊國屋ホール
27日M 『ニ.ン.ゲ.ン 開化論』グワィニャオン@SPACE 107
27日S 『スキップ』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
28日S 『BURRRN!! 〜無稽・本能寺 〜』Project SAY−龍@シアターVアカサカ

【LIVE】

6日 ZABADAK@CLUB CITTA’
18日 BBCフィルハーモニック管弦楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール
20日 東京都交響楽団@東京芸術劇場 大ホール
24日 国本武春@PARCO劇場

【映画】

『コラテラル』『スペースポリス』『RANBU 艶舞剣士』『笑の大学』『ロード88』『いま、会いにゆきます』『青い車』など

【展覧会】

大兵馬傭展@上野の森美術館
中国国宝展@東京国立博物館 平成館

【読書】

「楽隊のうさぎ」中沢けい、「ぼくはこうして大人になる」長野まゆみ、「リビング」重松清、「エンジェル エンジェル エンジェル」梨木香歩、「溺レる」川上弘美 など