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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)
■6月の結果と7月の予定■
芝居と映画は先月を上回る16本、13本。それにLIVE1本を加えて合計30本と、今月も大忙し。来月はさらに芝居の本数が増える予定で、忙しさはさらに継続…
【じべ 2004.6.30】
(6月の結果)
【芝居】
3日(木)M 『ウィンター・ソルジャー』パニック・シアター フリンジ公演@OFF・OFFシアター 従来の“心優しき「世にも奇妙な物語」的世界”を期待して行った身としてはアテ外れ
3日(木)S 『5』OFFICE BLUE@「劇」小劇場 劇中小説の世界の登場人物と劇中の作家との垣根がなくなるという展開は予想を遥かに超えており面白かった
4日(金)M 『ハートに火をつけて』東京ハートブレイカーズ@ザ・ポケット 3人の作家によるオムニバス。1本目はまずまずだったが、2本目は意図不明、3本目は強引な展開で1分け2敗といったところ
4日(金)S 『信号戦隊シグナルレンジャー 〜地球の危機〜』50cc@ウェストエンドスタジオ ヘタに感動などの要素を入れず、おバカ系ギャグを中心にパロディと楽屋落ちも加えて、ひたすら笑いに徹した潔さ(笑)を買う
5日(土)M 『髑髏城の七人』劇団☆新感線@東京厚生年金会館大ホール 先月の新国立劇場と比べて音響的には悪化していたが、内容的にはより充実しており満足度はトントンといったところか?
6日(日)M 『恋の片道切符』鈴置洋孝プロデュース@シアターサンモール エピローグで登場人物2人が出逢って対話することにより、それまでの3つのエピソードが繋がるシカケはさすが堤泰之、お見事!
7日(月)S 『シェル』ストレンジガーデン@新宿タイニイアリス テンポの良いセリフの応酬が楽しく、終盤で少しだけ形を変えて冒頭のシーンに戻り、新たに展開して終わるという構造も面白い
12日(土)M 『可愛い千里眼』劇団桟敷童子@鈴木興産株式会社31号倉庫内特設劇場 一部セリフが聞き取りにいため、物語の把握に支障をきたすのが難点。倉庫内に組み上げ、大掛かりなシカケをも仕込んだ装置はスゴイ
13日(日)M 『続・殺人狂時代』流山児★事務所@本多劇場 題材が題材だけにかなり重苦しい雰囲気で、1時間40分の上演時間をけっこう長く感じる
17日(木)S 『ラ・メン 〜愛麺〜』劇団ヨロタミ@萬スタジオ 主人公と元妻とのエピソードが描き込み不足のような気もするが、コメディなのだし、全体的には楽しかったからヨシとしようか…
19日(土)M 『新浄瑠璃 百鬼丸 〜手塚治虫「どろろ」より〜』手塚プロダクション・扉座プロデュース@紀伊國屋ホール 浄瑠璃語り(録音)や各種パーカッション(生演奏)が芝居の雰囲気に合っており、まさに“新浄瑠璃”と銘打つのにふさわしい
19日(土)S 『千年忍者 〜GET BACK〜』楽天舞隊@サンモールスタジオ 笑いとシリアスのバランス配分が絶妙な上にスピード感のある殺陣とアクションでうならせるという、σ(^-^) の好みの作品
20日(日)M 『渚家にて』劇団離風霊船@ザ・ポケット イラク人質事件を題材にしたかなり過激なセリフと展開にギクリ、ドキリと、そして最後にはゾッとさせられてしまう
26日(土)M 『Hotel van-van-pu』ACファクトリー@萬スタジオ 上出来コメディからアクション場面を経て、ドンデン返しによってホラーとして終わるという変化を見せる構成が見事
26日(土)S 『受付の女たち '04』ハラホロシャングリラ@紀伊國屋ホール オチが巧く、しゃれたコメディにはなっているが、後に残るものがあまりないような気もする
27日(日)M 『8ぴい』方南ぴぃぐみ@OFF・OFFシアター 永年の仲間たちの群像劇という樫田正剛(脚本)お得意のパターンであるにもかかわらず、テンポが今ひとつ良くないために時折睡魔に襲われる
TV放映にて「ハックルベリーにさよならを」(演劇集団キャラメルボックス)、「TWO」(同)も鑑賞
【LIVE】
18日(金) 谷村有美@シアターコクーン 会話劇やモノローグを挟むという構成が巧く、また初期作品も交えた選曲もツボを突いたので、かなり満足
【CD】
アルバム (購入せず)
シングル 「ZONE/太陽のKiss」
【映画】
1日(火) 『死に花』@T・ジョイ大泉 シアター6 ツッコミどころも少なくないが、サービスデー料金で星野真里を観に行った(爆)身としてはそれなりに満足
5日(土) 『深呼吸の必要』@新宿ジョイシネマ3 観ているうちに自分も「きび狩り隊」の一員となったような一体感を憶え、ラストには達成感すら共有してしまうのが不思議
7日(月) 『天国の本屋〜恋火』@新宿ピカデリー3 「恋火」の重要なテーマについては全くと言っていいほど触れず、一部設定を変えてまで「天国の本屋」のサワリだけ半端に付け加えるとは愚の骨頂
10日(木) 『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』@T・ジョイ大泉シアター6 事件の発端と進展は面白いが、タネ明かしが杜撰でやや脱力し、クライマックスはあまりに突飛で椅子から転げ落ちそうになる
10日(木) 『キューティー・ハニー』@T・ジョイ大泉 シアター9 いかにも「アニメを実写化しました」という感じの一見チープな(しかし手間ひまはかけたであろう)表現にしたアイデアには感心
12日(土) 『十三通目の手紙』@テアトル池袋 『12人の怒れる男』のように論理的に真相を究明してゆくのだが、最後まで究明されない部分があるのはいかがなものか
16日(水) 『Believer』@渋谷シネ・ラ・セット 意外性もなく、様々な詐欺テクニックを見せるでもなく、騙し騙されのドンデン返しがあるワケでもなく、ひたすら凡庸…
19日(土) 『映画あたしンち』@シアターアプル 同じテーマの『フォーチュン・クッキー』と比べても、別の味わいがあって面白く、終盤にはホロリとさせられるなどあなどれない
23日(水) 『恋愛小説』@渋谷シネ・ラ・セット 『世界の中心で…』にどことなく似ているが、こちらの方が泣かせ方が不意打ち的であるだけ一枚上手(卑怯とも言う(笑))な感じで個人的には好き
23日(水) 『下妻物語』@シネクイント 原作を端折った部分や、一部キャラのイメージ変更などは多少気になるが、全体の流れや見せ方にはそれらを補って余りあるほど
23日(水) 『すくらんぶる・ハーツ』@テアトル池袋 登場人物のほとんどが二股をかけていてそれが連鎖していたり、途中で出てくるブラック・チェーン・メールを全員が信じたりと設定に無理がありすぎ
24日(木) 『デイ・アフター・トゥモロー』@T・ジョイ大泉 シアター1 竜巻・洪水・豪雪などの自然現象をリアルに表現した映像には感心。がしかし、ストーリー自体は他のパニック映画とそう代わり映えしない
24日(木) 『シルミド』@T・ジョイ大泉 シアター5 あまりに荒唐無稽な物語…と思ってしまうが、事実に基づいていることに驚き、また、かの国の悲劇性がそこに象徴されているような気がする
衛星放送で『オートバイ少女』『死刑台のメロディ』も鑑賞
【展覧会】
12日(土) 「百寺巡礼展 〜奈良・北陸・京都編〜」@西武ギャラリー 複製・レプリカ・写真による展示が大半の中、金閣寺の鳳凰が本物(但し再建前のもの)だったのにはオドロキ
【読書】
「きょうのできごと」柴崎友香@河出文庫 映画を観た時には何か“漠然と描いた感じ”だったが、原作には映画では描ききれない趣向があって納得
「銀座探偵局」大沢在昌@光文社文庫 「アルバイト探偵」ほど突飛ではなく、ハードボイルドとしてはヌルいので、中途半端な感じがあるのは否めない
「MAZE」恩田陸@双葉文庫 恩田陸作品としては珍しく(笑)ちゃんと謎に対する種明かしがあって、筋も一応通っていたのでオドロキ…(@_@)
「物語が、始まる」川上弘美@中公文庫 漱石の「夢十夜」にもつながるような“ヘンな夢”を見た時の気分が味わえる短編4作。シュールな感覚が独特
「ビタミンF」重松清@新潮文庫 家族をテーマにした短編集。各編とも30台後半の父親が主人公なので、わが身と引き比べてフクザツな心境
【その他】
「丹下左膳」(TVドラマ) いずれ公開される映画版の予習として観る。既婚女性が眉を落とし、お歯黒をしていたことに感心
(7月の予定)
【芝居】
2日S 『紅 大江戸高校 X 〜魔人復活編〜』0 BEAMS@東演パラータ
3日M 『さるさるウキキ −しっぽの先まで恋してる−』劇団Peek−a−Boo@東京芸術劇場小ホール2
3日S 『あとの祭り』劇団BOOGIE★WOOGIE@阿佐ヶ谷アルテパティオ
4日M 『カケルエックス・デラックス』TEAM 発砲・B・ZIN@本多劇場
4日S 『キネマ作戦』空飛ぶ雲の上団五郎一座@シアターアプル
5日S 『マニハニ2 〜夢見るマニハニマン〜』タッタタ探検組合@サンモールスタジオ
9日M・11日M 『ショート・パッケージ 〜宇宙の方程式』X QUEST@東京芸術劇場小ホール1
9日S 『ギャラクシーBonBon』演劇プロデュース集団アーバンフォレスト@SPACE107
10日M 『POOL』ランニングシアターダッシュ@ザ・ポケット
17日M 『真昼のビッチ』ヴィレッヂ プロデュース@シアターアプル
17日S 『The Seven Heroes 7人の勇士』YANKEE STUDIUM 20XX@シアターサンモール
18日M 『MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子とザリガニ魔神〜』@PARCO劇場
18日S 『闇に浮かぶ やわらかな光』THE SCAR-FACE@萬スタジオ
24日M 『百合・シーズン』劇団阿佐ヶ谷南南京小僧@しもきた空間リバティ
25日M 『時空寺』劇団BISHOP@ザムザ阿佐ヶ谷
30日M 『13のバチルス』売込隊ビーム@駅前劇場
31日M 『おんわたし』SPIRAL MOON@「劇」小劇場
【LIVE】
25日 遠藤響子@Blue Jay Way
【映画】
『海猿』『ラブドガン』『プッシーキャット大作戦』『69 sixty nine』『赤線』『穴』『MAIL special version』『スパイダーマン2』『ウォルター少年と、夏の休日』 など
【展覧会】
(予定なし)
【読書】
「初ものがたり」宮部みゆき、「深呼吸の必要」長谷川康夫、「超・殺人事件推理作家の苦悩」東野圭吾、「悪人海岸探偵局」大沢在昌、「嫁洗い池」芦原すなお など
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