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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)
じべ編 ■12月の結果と2000年1月の予定■
【芝居】
4日(土)M『モラル;ズ ファンタジー』Kwi@SPACE510
天才・村尾幸三健在。終盤で訴える命というものについてのセリフは涙モノ。
4日(土)S『スピード?』演劇屋バンソウコウ^3@こまばアゴラ劇場
舞台での芝居における実験的(あるいは先進的)な技法を駆使しまくり。特に
TVのヒーローの“着ぐるみ”を1人の役者が演じるアイデアは秀逸。
5日(日)M『雪やこんこん』こまつ座@紀伊國屋ホール
「昭和庶民伝」前2作と比べてメッセージ性には欠けるものの、娯楽性では
これが一番!
11日(土)M『横濱行進曲』五大路子+横浜夢座実行委員会プロデュース@ランドマークホール
大正時代に実在した映画撮影所・人物をモデルに描く日本映画の黎明。日本
映画史の分岐点を描いていて興味深かった。
12日(日)M『マクベス』自転車キンクリートSTORE@SPACE ZERO
人が殺される度にモノトーンの装置に血が塗られてゆくという演出が、王位
をめぐっていかに多くの血が流されたかを象徴するようで印象的。
18日(土)M,25日(土)M,26日(日)M『色彩組曲MAX』1999QUEST@
ザ・ポケット
観る度に発見があり、3度も観てしまう。また、ラストシーンの美しさは特
筆モノ。
18日(土)S『キャンドルは燃えているか』演劇集団キャラメルボックス@サン
シャイン劇場
11月の1回目と違い、恋愛的要素に重点を置いた見方になったせいか、ラス
トの“落しどころ”が見事に感じる。
19日(日)M『パンドラの鐘』Bumkamura@シアターコクーン
先月、野田版を観ていたこともあり両者の違いも楽しむ。一言で言えば“配
役の蜷川、見せ方の野田”か?
23日(木)M『テクノ・ベイビー』ナイロン100℃@本多劇場
言葉遊びやズレて噛み合わない会話のオカしさ、それに間接的な客いじりと
いう新手法まであり、大笑い。
【LIVE】
11日(土)・12日(日) 遠藤響子@南青山MANDALA
“自然体”という言葉がよく似合うLIVE。ほどよい広さのスペースに、ピア
ノ弾き語りの歌が心地良く流れて…。
22日(水) 上々颱風@新宿文化センター
いつもながら、アレンジの面白さには舌を巻く。中でも“流しの演歌”風短
調の「ジングル・ベル〜クリスマス・イブ」は爆笑モノ。
26日(日) 篠原美也子&東野純直@ルミネホール・ACT
久々の篠原美也子、やはり巧い!ラスト2曲「ひとり」「名前のない週末」
は好きな曲だけにヽ(^。^~)ナミダチョチョギレ
【CD】
アルバム:「モラル;ズ ファンタジー/Kwi」「Carry On my way/SPEE
D」「ナビィの恋/オリジナル・サウンドトラック」
シングル:「走れ走れ/遠藤響子」「chronopsychology/m-flo」
【映画】
1日(水)『THE SIXTH SENSE』@シネマサンシャイン5番館
けっこう地味な展開ながら終盤ではシッカリ(途中でもちょっと)泣かされ、
ラストのオチでは驚愕。
1日(水)『梟の城』@テアトルダイヤ
2時間18分は長い!ストーリーがブツ切りのエピソードを並べている感じ
なので、時々眠気に襲われる。
1日(水)『黒い家』@シネマサンシャイン1番館
“犯人”の異常さが徐々にエスカレートして終盤で大爆発。しかも2段構え
だったりするからなおさらコワい。
12日(日)『月光の囁き』@テアトル新宿
意外にも“恋愛の真実”や“恋愛の不条理”をストレートに表現した青春・
恋愛モノで、共感しまくり!
15日(水)『ナビィの恋』@テアトル新宿
のどかな雰囲気のエスニック・ファンタジー。琉球民謡に洋楽もからませた
音楽が独特のムードを醸し出していて心地良い。
17日(金)『DEAD OR ALIVE -犯罪者-』@中野武蔵野ホール
中盤以降はもう暴走状態で、まさに“怪作”。三池監督おそるべしっっ!!!
31日(金)『ファイト・クラブ』@新宿文化シネマ2
D・フィンチャー、相変わらず「そりゃないだろう」な展開!ただ、前半で
駆使する斬新なカメラワークやアングルは見モノ。
他に衛星放送、ビデオで『蜘蛛巣城』『用心棒』『椿三十郎』『隠し砦の三悪
人』『007/リビング・デイライツ』『フォーリング・ダウン』『レイダー
ス 失われた聖櫃』など
【展覧会】
「東大寺の至宝展」@東武美術館
出品点数は少ないものの、内容は充実。特に「俊乗上人坐像(国宝)」のリア
ルさといったら…!
「黄金王国モチェ発掘展 古代アンデス シパン王墓の奇跡」@伊勢丹美術館
時にリアル、時にユーモラスにデフォルメされた人物・神・もののけたちの
造形美!展示点数も多いので1時間半かけてジックリ鑑賞。
【読書】
「パンドラの鐘」野田秀樹 (雑誌「文學界」掲載)
舞台では聞き落としてしまった言葉遊びなども発見できるし、自分のペース
で進められるのでまた別の味が…
「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル
言葉遊びが多用されているので、翻訳で読むのはやはり面白さ半減か?…と
いって、原書で読めるほど英語力はないけれど。
「帰って来た紋次郎 さらば手毬唄」笹沢佐保
30代後半にさしかかった紋次郎を描く連作の4冊目。立ち回りがなく、人
情噺のような「名月の別れ道」が絶品!
(1月の予定)
【芝居】
15日S:『お正月』中島らも事務所プロデュース
23日M:『風のピンチヒッター 特訓中』ランニングシアターダッシュ
30日M:『ジャスキス』TEAM 発砲・B・ZIN
30日M:『ゴージャスキス』TEAM 発砲・B・ZIN
30日S:『ジャスキス・デス』TEAM 発砲・B・ZIN
【LIVE】
29日:仙波清彦@レストランバーCAY
【映画】
未定ながら『月光の囁き』と、もしかして『ナビィの恋』を再度観に行くかも
【読書】
「イヌの仇討」井上ひさし、「BLACK OUT」渡辺浩弐など…
ってなことで、本年もよろしくお願いいたします。
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