演劇界の一般常識・・・なのかな?
現在、日本の演劇マーケットは1000億円市場(音楽4000億円、映画2000億円)。内訳は、「第一グループ」の四季と松竹が200億円ずつ。で、第二グループの東宝・明治座・コマで300億円。三番手グループの大手芸能プロ系(ジャニーズ、ホリプロ、アミューズ、吉本など)で200億円。この三番手グループまでで900億円になる。残りの100億円を日本全国の3000ぐらいの劇団が分け合っているという構図だ。1劇団平均は300万円になる・・・。(参考:ぴあ総研「エンタテインメント白書」)
問題は、演劇マーケットは現在拡大しているが、実際に拡大しているのは3番手グループまでであり、残りの3000劇団で構成する小劇場100億円市場はむしろ縮小しているということ。さらに言うなら、この100億円市場も分化してきており、新たに登場した演劇制作事務所系が有名タレントを使った公演を成功させ、そこだけが拡大してきている。普通の小劇場劇団のマーケットは停滞または低減傾向にある。
「演劇はブームなので市場は拡大している」というときには、小劇場市場の縮小を理解できていない。一方で、「演劇市場は伸びてないんじゃないのか」というときに、3番手グループまでの伸びが見えていないということだ。
(以上、週刊SP独自推計)
もうひとつ指摘できる問題がある。助成金の大きさだ。100億円市場が得る国および民間の助成金総額が数億円から10数億円にのぼると推計される・・・これはナイショだ。国だけで10億円ぐらい。これは大きすぎるもんね。1000億円に対してのソレでも大きいが、実は100億円に対するものだというのは(実質数十億円規模の中小劇団市場が対象)、すごいことだと思う・・・。
ところで、3番手グループまでをのぞくと、年間10億を超える劇団や制作会社ってあるのかなあ。5000円チケットで年間20万人動員だ。RUPかシスカンパニーは・・・? キャラメルボックスはネビュラ全体で10億ぐらいだから7〜8億ぐらいか。地球ゴージャスって10億ぐらいだけど、制作はアミューズになるんだよね?
演劇1000億円市場内訳
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