大江戸演芸捜査網
〜楽屋口と客席の間で〜

(70) 2003.6.24 ■「落語配信サイト2003」(3)


●SSweb

サイト名
SSweb(エスエスウェブ)
アドレス
http://ssweb.ne.jp/
運営
株式会社 サウンドシェルフ(https://ssweb.ne.jp/prof.html
配信利用ソフト
real player
配信開始
1999年11月
会員制か否か
会員制
料金
コース別料金(落語コース・落語特別コースなど)/月単位
登場する落語家 
落語協会・落語芸術協会・立川流
公開高座数
 落語コース約160席、落語特別コース約360席
(各コース月6〜16席程度入れ替え有)
コンテンツは?
鈴本演芸場(落語協会)・新宿末広亭(落語芸術協会)
/その他の落語会や独演会
内容
高座の音声と共にテキストを配信。
問合せアドレス
info@soundshelf.co.jp

――SSwebの現在の状況について、教えてください。
料金体系がトータルのコースから朗読・落語など、プログラム別のコース中心 に分かれてから一年以上経ちましたが、会員数はどのコースもじわじわ、と 増えています。6月からは立川流の立川談春さんも初登場です。

――落語会などでの収録も増えてきましたね。
SSwebの会員の方の希望は「寄席に行った気分を」ということですし、これか らも基本は寄席定席での収録です。ですが、それだけですと登場する噺家さん が偏ったりしてしまうので、一年ほど前から落語会や独演会などでの収録も 取り入れるようにしました。

――会員の方の要望はどのようなものでしょうか。
月に一度、会員の方向けにメールマガジンを発行して、番組内容などをアピール しています。昨年秋に行ったアンケートでは、多くの貴重なご意見をいただき ました。 ご意見の中で多いのが「現在(SSwebで)高座がない落語家さんのものを聞き たい」または「昔の名人の音を聞きたい」などのご希望です。 現役の方で許可をいただけない方などは、インターネット以外にも数多く発表の 場を持つ方なのであえてインターネットで流す必要はない、と考えていらっしゃ ったり、また、インターネットの影響力を見守っているようなところがあるのでは ないでしょうか。

――他に多い要望はどのようなものでしょうか。
「高座の動画が見たい」という要望も多くいただいていますが、まだその段 階ではない、と思っています。 落語というのは想像力をかきたてることが魅力のひとつだと思っていますし、 客席にカメラを置くようなことになると、お客さまにも「カメラの前を横切らない」 などのご協力をいただかないといけません。 とはいえ、映像の配信は、遠くないうちに考えなければいけないでしょう。

――これからの展開についてお願いします。
今まで、鈴本・末広の寄席と両協会のご協力をいただき、続けることができました。 インターネットが落語を普及させるためにどの程度のことができるのかはわかり ませんが、こちらも現在寄席で活躍しているような方を中心に、積極的にプッシュ してゆくことも必要だ、と考えています。

(新潮社メディア室・森山さん)

(この項つづく)



top
back
next