大江戸演芸捜査網
〜楽屋口と客席の間で〜

(68) 2003.6.3 ■「落語配信サイト2003」(1)


 落語のweb上での配信が始まってから4年あまり経ちました。そこで、現時点(2003年6月)で落語・演芸関連のコンテンツを配信しているサイトを、こちらが把握できた範囲でまとめてみました。資料・情報をご提供いただいた皆さまに感謝いたします。(とりばかま)

●よみうり<市民寄席>

サイト名
よみうり<市民寄席>
アドレス
http://www.yomiuri-you.com/you_b/yose/index.html
運営
読売新聞大阪本社(http://osaka.yomiuri.co.jp/)メディア戦略室
配信利用ソフト
real player
配信開始
2002年6月
会員制か否か
否(自由に視聴可能)
有料か無料か
無料
登場する落語家
上方落語協会所属の噺家さんを中心に
公開高座数
約30席(一年経過後公開終了)
コンテンツは?
主催の落語会で収録
アクセス数
1500アクセスPV(2003年1月)=>3000アクセスPV(2003年3月)
内容
上方落語を中心に
問い合わせ先
yose@yomiui-you.com
その他・参考
落語会はひとつのテーマに基づいて番組が組まれます

 当サイト(Yomiuri On line関西)では、落語家の林家竹丸さんがエッセーを寄稿してくださっていました。その打ち合わせの席で、竹丸さんから「最近大阪に寄席が減っている」という話が出ました。「それなら、うちのホール(読売大阪ビル地下1階・ギャラリーよみうり)を使ってみては」と提案して「市民寄席」がスタート、同時に高座のブロードバンド配信も始まりました。

 こちらでは、ブロードバンド配信を考えてゆく中で「映像をやりたい」という思いがありました。落語というのはひとりで上手と下手に視線を変化させることで登場人物を演じ分ける芸なので、単一カメラで収録するストリーミングには最適なのでは? と判断しました。サイトへのアクセス数が、3月のイラク開戦後の三連休に伸びていたのが印象的でした。テレビが戦争の画像ばかりだったので、インターネットで楽しむ人が増えたのでしょうか? 今年度(2003年度)は8回寄席を開催します。その他、いろいろとやりたいですが、今は内緒です。お楽しみに。

(読売新聞大阪本社メディア戦略室・彦坂さん)

●パワーブロード

サイト名
柳家小さん
落語大全集
M-1
R-1
グランプリ
2002
グランプリ
リターンズ
グランプリ
2002
powerbroad
R-1計画
アドレス
http://www.powerbroad.ne.jp/index_enterteinment.html
運営
株式会社 パワードコム(http://www.poweredcom.net/
配信利用ソフト
real player/windows madia player/macromadia flash player
配信開始 2002年
10月9日
2002年
12月11日
2003年
1月22日
2003年
1月22日
2003年
3月26日
会員制か否か
会員制(登録は無料、コンテンツの視聴は一部有料)
会員数
60000人(パワーブロード全体)
料金
1話100円
/7日間
予選・決勝・準決勝ごとのパック料金/30日間
登場する芸人
柳家小さん
M-1出場芸人
R-1出場芸人
公開高座数
全80話
9本
16本
62本
10本
著作権
にっかつ・
関西電力
吉本興業
内容
古典落語
「M-1グランプリ2002」中継映像 「M-1グランプリ」出場芸人たちによるライブ 「R-1グランプリ2002」ライブ映像 「R-1グランプリ」出場芸人によるライブイベント
問い合わせ先
support@powerbroad.ne.jp

 吉本(M-1、R-1)は幅広い層の方が、テレビを見るような感覚で見てくださっています。一方、落語(柳家小さん落語大全集)は、年配の方が多いかな? と思っていましたが、そうでもないですね。ただ、落語は吉本に比べると、ねちっこくマニアなファンが多くて、リピーターが多いです(笑)。

 特に吉本のコンテンツを見てくださっている方は、そこを見ることが目的で、当社の他のコンテンツをなかなか見てくださらないようなところがありますね。そこで、エンターテインメント部門でのコンテンツを充実させなければならないかな、と思っています。それが今後の課題ですね。

(パワードコム・ブロードバンドプロジェクト・木村さん)

(この項つづく)



top
back
next