大江戸演芸捜査網
〜楽屋口と客席の間で〜

(18) 2002.01.28 ■長井好弘春夏秋冬ほめ殺し(1)


(1)春の巻「たすけさんとわたし」

策略と栄華…揺らぐ独裁者 ノリエガ将軍/パナマ
◆運河情報を支配 CIAとも取引◆

麻薬密輸、不正蓄財、殺人容疑−−さまざまな黒いうわさに包まれ、権力基盤が揺れ始めた南米パナマの最高権力者マヌエル・アントニオ・ノリエガ将軍。内外からの「退陣」の圧力の中で頑張る独裁者の素顔は−−。(長井好弘記者)

(1988年2月27日、読売新聞、朝刊4面)

読売新聞記事情報で「長井好弘」で検索をかけたら、出てきた記事のひとつが、これでした。最初にこういう記事を読んでしまうと、この記事を書かれた方が、実は約10年後に体を張って忙しい仕事の中、快(怪?)著「新宿末広亭『春夏秋冬(はるなつあきふゆ)』定点観測」(アスペクト・刊)を書かれたということが、一瞬信じられなくなってしまいます。

このひそみにならい、ではこちらも−−

◆演芸情報を支配 楽屋とも取引◆

内外からの「あれやこれや」の圧力の中で頑張る新聞記者の素顔は−−。 (鳥袴たつみ記者)



長井さん、というよりむしろハンドル名の「たすけ」さんというお名前になじみのある方も多いでしょう。

「定点観測」単行本の元となった「江戸・網」での連載はこちら。

たすけの寄席定点観測「新宿末広亭」

そして、現在では、同じサイト内に

「たすけの浅草寄席さんぽ」

を連載していらっしゃいます。

演芸にあまり縁がない方でも、現在、読売新聞日曜版に「寄席おもしろ帖」を連載しているといえば、おわかりになる方もいるのではないでしょうか。最近は紙切りの林家正楽師匠と組んで「寄席かるた」まで出していらっしゃいます。

ご本人が語るところのプロフィールはこうなっています。

プロフィール

そんな長井さんの人となりを、まずは、「ファン」として、「まさゆみ亭」の「まさゆみ」さんに語っていただきました。


「たすけさんとわたし」

まさゆみ

最初にたすけさんのことを知ったのは、熊八ML上でした。ちょうどわたしがはじめて新宿末広亭に行って、あの独特の雰囲気をすっかり気に入ってしまったころだったと思います。

その末広亭に、ずっと通って、定点観測してる人がいる・・・というので、どんなんかな〜?と「江戸・網」の連載のページをのぞきに行ったのでした。「僕が・・・」という書き出しや、親しみやすい文体。。。定点観測の本が発売されるころに、プロフィールを読んでちょっとびっくりいたしました。

はじめてお目にかかったのは、去年のお正月。去年の熊八MLの新年会の一環として、みんなで寄席見物にでかけた時のこと。集合場所だった末広亭の前に、おみやげをいっぱいに持ってたすけさんが登場されたのでした。実際に、目の前で、にこにこしてはるご本人にお会いして

「あ〜、たすけさんて、やっぱり書きこみ通りのやさしいおにいさん(さすがに「ちゃん」ではない(笑))みたい やったわ〜(^^)」・・・と、嬉しくなりました。

2回目にお会いしたのが、わたしが談志さんをおっかけて東京に出かけて行った去年の11月。「ひとり会」終演後の新宿厚生年金会館に、来ていた熊八MLメンバーが大集合した中に、たすけさんもいらしててまた、にこにこと、今度インタビュー記事が載るという雑誌の宣伝などをされてました。

せっかくみんな集まったから記念撮影しようとしてる時「長井くん」と親しげに呼び掛けるひとりの男性が・・・。しばしお話を交わされたあと、みんなの元へと戻って来て「今の吉川潮先生だよ〜」って。。。吉川先生の大ファンなわたしは、「そんな方に声をかけてもらえて、にこやかに会話できるたすけさんて、やっぱりホントは凄い人なのねぇ・・・」と改めて思ったのでした。

それなのに、普段はぜ〜んぜん、えらそばってなくて。。。思いがけず客席に、そのお姿を見つけたときには、本来は人見知りなはずのわたしなのに、「たすけさ〜んっ!」と駆け寄って行ってしまうような、ほんわかとした雰囲気で。

わたしには、たすけさんて文句なしに「永遠の『好青年』」なのです(^^)。これからも、たすけさんの文章で、まだわたしの知らない芸人さんや、寄席の芸を、もっともっと紹介してもらいたいなぁと思います。とりあえずいまは、「浅草寄席さんぽ」のページの更新を楽しみにお待ちしております。(でも、『好青年』て、ホントは上のひとが下の人を形容する言葉でしょうか(*)、ひょっとして・・・ぽりぽり・・・)


(*)「好青年」という言葉は、実は雑誌「クロワッサン」(2001年12月25日号)が、インタビューの中で長井さんを形容するのに使っています。この言葉には少なからぬ疑問符のついた反響があったそうで・・・・(とりばかま・注)

つづく



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