2008年11月第4週
いよいよ、今週末が『豚とオートバイ』の本番になってしまった。忙しさにかまけて、授業と稽古以外のことは何も出来ず、乾坤の方も更新出来ないでいたが(といっても、その間に何本か芝居を観に行ったりはしたが)、公演のお知らせだけはしておかなくては! 11月の初めに福岡に行った時のことや、最近観た芝居の話は、『豚とオートバイ』が終わってからだな。
『豚とオートバイ』の方は、ホームページも出来たし、スクールのホームページの方でも紹介してくれている。公演情報の方は、そちらを見ていただきたい。d'Theaterのホームページの方には、役者紹介のページもある。チケットの方も売れ行き好調で、日曜のマチネと千秋楽は、ほぼ満席になった。まぁ、劇場が小さいということもあるのだが。比較的楽に観れる日曜の夜がお奨めかな。
すでにここで何度も書いているが、『豚とオートバイ』は韓国の戯曲なのだが、あれほどの韓流ブームの時でさえ、韓国の現代戯曲が日本で上演されることは珍しく、今回も、そういうことでも注目されている。本当は、もっと宣伝をしてアピールしていけば、いろいろなところでも取り上げられたりしたのだろうが、その体力と行動力がなかったのが残念だ。やはり、いろいろ他にやることを抱えていると、きつい。まぁ、評判が良かったら、改めて再演という方法もあるだろうし。お笑い中心の軽い芝居が多い最近の小劇場界に、このしっかりした作品を投じて、どういう反応が返ってくるか楽しみだし。やっているのは若いメンバーだし。古い、っていわれるかな(笑)。しかし、稽古をやってきて、役者たちの芝居が良くなっていくにつれ、しみじみ、奥が深くていい作品だなぁと思う。まぁ、単純明快な作品ではないので、考える力のない人にはわからないかもしれないが。ある意味、観客を選ぶ作品かも(笑)。昔はそんな芝居ばっかりで、それがまたおもしろかったんだけどね。今は、わかりやすい芝居じゃないと受け入れてくれないようだし(笑)。まぁ、興味ある人はぜひ観に来て下さいましな。この乾坤一滴の最初の年(2002年)の10月に相鉄本多劇場でやった『啼く月に思ふ』以来の本格的な公演だし。新宿のタイニイアリスだし。
というわけで、今週は、とりあえず、芝居の宣伝だけで、すいません。29日の土曜日には、生でパーカッションの演奏をしてもらうハンキンさん(ソウルにも一緒に行った)も、はるばる福岡からドラムセットを車に積んで来てくれて、土日にしっかり音合わせと通しをし、水曜日には稽古場ゲネをして、金曜日から小屋入りだ! スクールの学生たちが出ているとはいえ、選抜メンバーだし、これまでやってきたような学生の発表会や、いわゆる学生演劇レベルでないということだけははっきりいっておこう。何しろ、小松杏里が6年ぶりに厳しい演出をしているのだから(笑)、ね。
(2008.12.2)