2005年1月第3週

 先週の乾坤では、いろいろ周りに御心配をおかけしてしまったようで、どうもすみません。ケンチャナヨ! 私は大丈夫ですから!

 というわけで、気持ちも新たに、2005年3回目の(もう2週間も過ぎてしまったんですね)乾坤を進めていきたいと思います。ま、ガンちゃんの話は、螳螂のことと共にこれからも出てくることがあると思うし、その度にメソメソしてられませんからね。そうそう、四十九日の納骨の時には、ちょうどその翌日から代アニの東京校で特別講義をすることになったので、前乗りで行けることになりました。まったくの偶然ですが、通夜にも葬儀にも行けなかった私を、きっとガンちゃんが、会いたくて呼んだんでしょうね。なんて、またこんなこと書くと、やっぱりかなり気にしてるって思われるかもしれませんが、確かに直後はかなり参りましたけど(元・螳螂のみんなも、当然そうだと思いますよ)、ほんと、今はだいぶ立ち直りましたから、こんなことも笑っていえるので、大丈夫ですよ。その週は、一週間、神奈川の自宅から新宿に通っているので、いろんな人に会う一週間になるでしょうね。正月や夏休みに帰っても、東京に出ることはほとんどないので、会えないことが多いんですけど。下北の古里庵も、今度は平日だから行けるかなぁ。野毛の三陽にも、久しぶりに月光舎のみんなで行って餃子やにんにく食いたいなぁ。2月の第4週です。会いたい人、連絡下さいね、なんて、フッフッフッ。そういえば、前に学院のパソコンがクラッシュしたことは書きましたけど、実は家のパソコンも、ある事情でリカバリーしたら(重要なデータは保存してたんですけど)、残しておいたはずのメールアドレスのデータや保存メールがすべて消えてしまって、こっちからはどこにもメールできなくなっちゃったんですよぉ! 元のアドレスは変わってないので(学院の方もハードディスクを変え、データはすべてなくなりましたが、アドレスも同じで使えるようになりました)、これを御覧のあなた、またメールして下さいね! 頼むよ、ほんと!

 さて、東京校で特別講義をする週の前の金・土・日は、日韓演劇交流センター主催による第2回目の韓国現代戯曲ドラマリーディングが三軒茶屋のシアタートラムで行われていて、ぜひ観に、いえ、聞きに行きたいと思っていたんですが、私は金曜日に福岡校の授業が終わってから行くのと、日曜日はガンちゃんの四十九日なので、土曜日しか行けないんです。ま、その時に韓国現代戯曲ドラマリーディングをやっているというのも、縁といえば縁だと思うんですが、なんと、その土曜日に、出来れば私が演出をしたいと思っていて、8月のソウルでも会うことが出来たイ・マニ氏の『豚とオートバイ』が上演されるんです! あ、結局、私の演出希望は、やはり福岡から参加するのは無理だったこともあり(よく考えたら当たり前ですよね)、鐘下辰男氏の演出に決まりました。ま、その方が客は呼べると思うので、日韓演劇交流センターの一員としても、よかったと思いますが。もちろん、その時にはイ・マニ氏も来るので、東京で再会出来るんです。しかも、なんと、その主役というのが、大鷹明良なんですよ! まぁ、なんという偶然! ていうか、ほんと、不思議な感じがします。大鷹は第1回の韓国現代戯曲リーディングの時に私が演出したチャン・ヂン氏の『無駄骨』に来てくれて、その時に私は、「これを大鷹と福士でやりたいと思ったんだ」と彼に話したんですが、その後、2004年の1月には彼自身が演出して『無駄骨』が上演されました。で、今回の『豚とオートバイ』でしょう。実は、鐘下演出というのを聞いた時は、ひょっとして大鷹が出るんじゃないか、とも思ったんですが、どの作品に誰が出るのかを知ったのは、つい先日、日韓演劇交流センターからチラシが送られてきてからなんですよ。インターネットのサイトに出演者の情報が出たのも、つい先週だったみたいですしね。東京にいれば、どこかでチラシを目にしたか、誰かから聞いてわかったと思いますが、ガンちゃんのことで大鷹に連絡をした時も、その話はしなかったので、彼が出るとは知らなかったんです。とにかく、さらに楽しみが増えました。ただねぇ、なかなか難しいんですよ、『豚とオートバイ』。私が演出するにしても、かなりいろいろ悩んだだろうし、訳者の熊谷さんとの打ち合わせもしっかりしないと出来ないと思いましたからね。表面的なドラマの部分じゃなくて、その裏に描かれた韓国の歴史的な部分(光州事件の比喩とか)や独特の言葉がねぇ。ま、鐘下演出で、大鷹の他に、渡辺美佐子、西山水木、占部房子、小林勝也という錚々たるメンバーですからね。おもしろくならないわけはない、と思うんですが。

 その翌日の日曜日には、前回の『無駄骨』に出てくれて、『萩家の三姉妹』の福岡公演の時には大鷹と三人で警固のバーで飲んだ南谷朝子が、ホン・ウォンギ氏の『エビ大王』に出るんですが、残念ながら、これは行けません。この演出は、ストアハウスカンパニーの木村真悟氏で、新宿梁山泊のメンバーがたくさん出るんで、これもぜひ観て、いえ、聞いてみたいんですけどね。最近はいろいろ活躍を聞くだけで、とんと御無沙汰の近藤結宥花にも会いたいし。そういえば、大昔、大鷹明良と、近藤結宥花ならぬ、当時は本名の近藤優花、も共演したことがあるんですよ。彼女の小劇場デビュー作。彼女はまだ、高円寺の居酒屋のお嬢様のかわいい高校生でした。で、その次に今はなき渋谷・ジァンジァンの寺山月間のプロデュース公演で私が演出した『血は立ったまま眠っている』に出てもらって、それから梁山泊の旗揚げがあり、それからずっと参加しているわけで、私も何回か梁山泊観に行って会いましたけど、プロフィールを見ると、う〜ん、彼女ももう36かぁ……でも、相変わらずかわいいし、女優っていうのは、ほんと、年は関係ないですね。男優は、老けてくると老けた役しか出来ないけど。

 韓国ドラマリーディングのことは、また行った時に報告するとして、実は、今週末の21日(金)、南谷朝子が福岡にライブで来るんですよ。彼女、歌手でもあるんですねぇ。西中洲のCANDYというライブハウスです。私も行くので、お近くの方で興味ある方はどうぞ! アハ、宣伝してやったぞ、朝子。詳しくは南谷朝子のHPを。

 というわけで、少しずつ立ち直りつつ、動き始めました。今週末には、芝居も一本観に行くし(銀色のくじら公演『THE LEGEND OF VAMPIRE 朝日のあたる家』)、小倉競馬も始まるし、2月に入ればすぐ誕生日だし、あ、これはもう、あまり歓迎出来ない年になってきましたけど……とにかく今年も、福岡は福岡で楽しまないと、です。で、今年のモットーは、『いつまでも いると思うな 福岡・九州』で、福岡を足掛かりにして、九州各地に行って来たいと思います。行ってないのは、鹿児島、宮崎、熊本ですね。壱岐や対馬、五島、奄美諸島にも行けたら行きたいなぁ!

 そうそう、先々週の〈2004年/小松杏里の乾坤一的十大ニュース〉で、「朝7時45分に福岡の家を出て、夜の10時半に神奈川の家に着くという、約15時間、2.200キロの車の旅でした」と書きましたが、時間はいいんですけど、「2.200キロ」というのは往復に費やした車のメーターの距離で、片道はその半分、「1.100キロ」だということを訂正してお知らせしておきます。2.200キロっていったら、青森から鹿児島までですからね。ま、それにしてもよく走ったとは思いますけど。

【今週は写真はありません】

(2005.1.18)
(つづく)


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