2003年11月第2週

 広島のH.ARROWのプレ旗上げ公演も無事終わり、福岡に戻って、今度は12月9・10日に行われる声優タレント科2年生の卒業公演ともいうべき舞台発表会、『月光少女伝説〈博多版〉』の稽古が中心になっている毎日です。これがまた大変なんです、いろいろ気ぃ使って……何しろみんな素人ですから(当然なんですけどね)。

 で、つい先日の16日の日曜には、学院の体験入学があり、またまた多くの人が来てくれました。で、その日のゲストが島本須美さん! もうすぐDVDが発売される(テレビでも宣伝をやってる)、私も大好きな『風の谷のナウシカ』のナウシカであり、『ルパン三世・カリオストロの城』のクラリスであり、もう一丁、『めぞん一刻』の音無響子さん! 前に何回かお会いしたこともあり、私のこと覚えていてくれました。残念ながら、お忙しくてトンボ帰りだったんで飲みに行ったりすることは出来ませんでしたが、いろいろいいお話を聞くことが出来ました。その中のひとつ、今までやった仕事の中で印象に残っている台詞として、詳しいことは忘れたそうですが、「(最初の)子供の誕生日は、お父さんとお母さんにとっても、(初めて)お父さんとお母さんになった記念日なんだよ」というような台詞。島本さんも高校生の娘さんを持つお母さんで、この台詞を見た時には、「ああ、そうだ」と感動したそうですが、私もつい2日前が長男の誕生日だったこともあったこともあり、思わずホロッとしてしまいました。そうなんですよ、今年16歳になった長男の誕生日は、16年前、私が父親というものになった記念日でもあるんです! う〜ん、泣ける台詞だなぁ……

 ところで、体調の方はおかげさまで良くなりました! アルカリ性食品(牛乳や野菜や果物、そして梅干も酸っぱいのに強アルカリ性食品なのです)を多く取るようにし、アルカリ性飲料(緑茶やポカリスエットなど)をよく飲むようにするなど、腎臓結石再発防止のために、健康にも気を使い始めました。やっぱりあの痛みはあまり味わいたくないですからねぇ。酒も、プリン体の多いビールはあまり良くないということなので(といっても、やっぱり一杯目はグィーッと飲んでしまいますが)、さらに焼酎党になりました。まぁ、福岡ですからねぇ。

 そんな中、先週の火曜日には、久しぶりに芝居を観て来ました。というより、福岡で本格的な劇観るのは初めてじゃないかな。といっても、福岡の演劇じゃなくて、劇団の地方公演。二兎社の『萩家の三姉妹』です。場所は、大野城というところにある、まどかぴあの大ホール。博多から30分ぐらいです。前から気になってた場所ではあるんですが、今回、『萩家の三姉妹』ということで、ようやく行くことが出来ました。少し前には福岡の高校演劇の大会もやっていて、学院祭のチラシを折り込みに行ったついでに、久しぶりに高校演劇もちょっと観て来ましたが……まぁ、相変わらずですね、高校演劇は。しかも、どこも同じって感じで。なんでああ、みんながみんな、同じような台詞のしゃべり方するんですかね。嘘臭いったらありゃしない。高校演劇様式ってあるんですかね。いや、もちろん、高校演劇でも異端児はいると思いますよ。あの美加理も、某K女子高の演劇部でつかこうへいの『出発』やったの観たんですが、ハジケてましたもん! いやぁ、あれで気に入っちゃいましたからね、私は。もう23年ぐらい前の話ですが。今回も何人かおもしろそうな子はいました。神奈川もそうでしたが、九州も高校演劇盛んですしね。どこかで接点持てたらいいとは思うんですけどね。

 さて、『萩家の三姉妹』ですが、なぜ私が観に行ったかというと、別に主役が余貴美子さんから渡辺えり子さんに代わったからではなく、大鷹明良と南谷朝子が出ているからなんです。大鷹は、御存知ない方もいるかと思いますが、かつて80年代に私が主宰していた演劇舎螳螂の主演男優で、もう30年近い付き合いってことになりますし、南谷朝子は去年の10月にやった韓国現代戯曲ドラマリーディングの『無駄骨』に出てくれてからの付き合いで(7月に来福した時のこと、7月第4週に書きましたね)、まだ日は浅いんですけど、なんかウマが合う、変な女優です。あ、もちろんいい意味でね。

 で、学院の生徒10何名かと、昔、螳螂にいた長谷川淳一(福岡に私を呼んでくれた代アニの声優科の同僚の先生ね)と観に行き、芝居ももちろん良かったんですが、終わって、大鷹は生徒たちや長谷川に会いにロビーに出て来てくれて、観に行った生徒たちも感動して喜んでました。その後、私は二兎社の車に乗せてもらい、大鷹と南谷と三人でホテル近くの警固の沖縄料理の店に行きました。前にも行ったことのある店(場所だけはわかる)なんですが、名前は覚えてません。実は、こういう店って多いんですよ、私。で、そういった店で待ち合わせしようとしても、名前が出て来なくて困るんです。みなさんはどうですか?

 沖縄料理の店を出てから、前に南谷と行った「A Bao A Qu」というバーに行きました。そこでまたカルヴァドスのソーダ割を飲み、いろいろ演劇界についての話をし(実は何話したか覚えてないんだけど)、結局、家に戻ったのは3時過ぎでした。大鷹と飲むのは久しぶりでしたけど、いやぁ楽しいひとときでした。福岡で、っていうのがまたいいですね。みんないろいろ、福岡来ないかなぁ。

 ところで、来年の1月には、このまどかぴあのホールにG2プロデュースの『止まれない12人』が来ます。もちろん観に行きますが、ホビロン食堂の小須田氏も出演しているし、何人か知ってる役者も出ているので、一緒に飲みに行けるかなぁ、と期待しているのですが……おいしいとこ案内しまっせ。いやぁ、年明けの楽しみのひとつ! 待ってますよ、小須田さん!

(2003.11.18)
(つづく)


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