毎年初めて歌舞伎を観る学生を対象に実施されている国立劇場の鑑賞教室で舞台脇の電光掲示板に義太夫の文句を表示する試みが実施されました。「言葉がわからない」というアンケートに応えるものだそうですが、役者のセリフだけでなく、義太夫の文句が芝居の一部になってるから聞き取れないと判らないってのはごもっともなこと。日本語なのに聞き取れないって逆にストレスかもね。
観て来たFDENメンバーのレビューによれば、電光掲示板の設置位置が舞台際より手前にあるため前方の席では首を振らないと視界に入らず、読み始めるとつい見入ってしまうため舞台への集中が疎かになるのが難点だとか。もともと横長の舞台、どこに設置するかは今後の課題として、続けて欲しい企画です。だってつい見入ってるってことは初心者じゃなくとも字幕を不要とは判断してないってことだよね。