にっぽん伝統芸能館だより

(from FDENTOU)

〜2001年7月〜

<文月の伝統芸能館>2001.07

※野田秀樹と歌舞伎座

 以前からウワサにだけは上っていた野田秀樹脚本の歌舞伎がいよいよ上演されることになりました。”同時代の歌舞伎”を目指す中村勘九郎さんからの積年のラブコールに応え、大正14年に初演された作品『研辰の討たれ』を野田さんがアレンジ、演出も担当。勘九郎さんは昨年の納涼歌舞伎でも水谷龍二さんの書き下ろしを上演し、コクーン歌舞伎や平成中村座では串田和美さんを演出に起用したりと、現代劇畑の演劇人を積極的に歌舞伎界へ引き込んでいるけれど、歌舞伎座での上演作品の演出をするのは野田さんが初めて。従来の歌舞伎と野田ワールドがどのように融合するのか。8月の注目度No.1。この二人に糸井重里さんを交えた顔ぶれでの納涼幕間鼎談がインパクで公開されています。

納涼幕間鼎談

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☆米百俵


公 演:九月大歌舞伎
出 演:雀右衛門 吉右衛門 芝翫 梅玉 橋之助 孝太郎 染五郎 ほか
日 程:9月3日〜27日
 午前の部 11時開演
 午後の部 16時30分開演
会 場:歌舞伎座
演 目:昼の部(午前11時開演)
 一、明君行状記
 二、 上/俄獅子・下/三社祭
 三、一谷嫩軍記 (陣屋・組討)
 四、藤娘

夜の部(午後4時30分開演)
 一、米百俵
 二、紅葉狩
 三、女殺油地獄
料 金:一等席14,700円 二等席10,500円 三等A席4,200円
三等B席2,520円 一階桟敷席16,800円
発売日8月15日電話予約開始
チケットホン松竹 03−5565−6000

歌舞伎好きとしても有名な小泉総理が所信表明演説で「米百俵の精神」を引用したことは御存知でしょうか。なんとこの話、歌舞伎にもなってたんですね。79年に八代目幸四郎で上演しているそうですが再演を考えているところに総理の演説が重なったとのこと。寝かせすぎた備蓄米になってないといいんですが...

(J)


今月の話題一覧

  • 歌舞伎鑑賞教室@国立劇場大劇場
  • 納涼幕間鼎談
  • 七月大歌舞伎@松竹座
  • 文楽京都南座公演@南座
  • 第一回清翔会@国立文楽劇場3Fホール
  • 東京の夏音楽祭2001「聲」<日本の声1>義太夫@草月ホール
  • 金剛能楽堂の移転先
  • 亀井忠雄の会
  • 大江能楽堂修復おわる
  • 師をさがすには
  • 所作台の別名


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