リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.69
NAOKO 06.04.2000


(vol.67 カタリーナからのバトンタッチ)

カタリーナさんから順番をまわしていただいたNAOKOです。

◆FSTAGEとの出会い◆

私とFSTAGEの出会いは、6年前でしょうか。初めてパソコンとモデムを買って、NIFTYに入りました。最初に探したのが、好きな歌舞伎に関する会議室。当時は、「電脳桟敷・にっぽん座」はFSTAGEにありましたから、そこをのぞくようになりました(現在はFDENTOUにあります)。人の書かれた感想を読んでいると、そのうち自分でも書きたくなります。それで、観劇の感想や公演情報を書きこむようになりました。

会議室では、毎月歌舞伎公演のある歌舞伎座があるだけあって、圧倒的に東京の情報が多いのに対抗して、関西の情報を送るぞという気合いも入れて、RやPRを書いていました。

いつも会議室で書き込みしている人たちとのつながりが親密になってきたのは、にっぽん座の定例RTに参加するようになってからです。RTは、おしゃべりですね。会ったこともない人と、文字でおしゃべりできる。いつも歌舞伎について話しているわけでもなかったですが、盛り上がった日のログは、もう一度読み返して笑ってしまうほどでした。オフでも、いつも文章でしか知らない人たちと直接に会えるというのでずいぶん会議室の常連さんたちと顔見知りになれたと思います。ちなみに、私の初めてのオフ参加は、菊之助襲名の時の歌舞伎座オフでした。確か1996年5月です。歌舞伎座初体験でした。そして同じ年の11月には、自分で幹事をして南座オフを催していたのでした。

◆書くということ◆

元々私は、文章を書くのが好きなたちでした。で、このパソコン通信という世界に入って、自分の書いた文章をたくさんの人が読んでくれるというのが、とても魅力でした。おまけに、自分の書いたコメントにレスが付くこともあったりすると、すごくうれしくなりました。自分の書いた文章に反応があるというのは、他の所では、滅多に得られない経験だからですね。それで一気にこの世界にはまってしまったような気がします。Rを書いたり、レスを書いたりするのが、楽しくてたまらなかった時期がありました。今は、以前ほどゆとりが無くて、書くことに対して、あまり力を注げなくなってしまったのが残念です。

◆お芝居いろいろ◆

にっぽん座を読むようになって、確実に増えたのが、観劇数です。以前は、母と一緒に南座の顔見世に行く程度だったのですが(そのころは京都に住んでいました)、会議室に書かれている感想を読んでいると、あれも見たい、これも見たいという気持ちになってきます。少なくとも関西での公演は、逃さず見るようになりました。そのうちオフに参加するのに、東京まで行くようになり、好きな役者さん(市川團十郎丈と片岡亀蔵丈)が出ているのは、暇とお金がある限り見てきたと思います。そのころは、文楽も能狂言も同じ会議室でしたので、国立文楽劇場の公演情報や文楽の感想なども書いていましたし、初めて薪能というものに行ったのも、やはり会議室で能狂言の話題があったからでしょう。

でも見ていたのは、伝統芸能だけではありません。小劇場の舞台を見るようになったのも、FSTAGEのおかげです。初めて観たのは、花組芝居でしたが、そこに所属されている植本潤さんに惹かれて、この人が他の劇団に出ている芝居も見に行くようになりました。それで、いろんな劇団の芝居を見ることになり、また、ある公演で見た役者さんが気になって、その人が出ている芝居を見に行くなどして、芝居の世界がわっと広がりました。おかげで、東京公演のみのを見るために、東京へ出かける割合が増えることにもなってしまいました。(経済的に苦しいときもありましたが)

基本的に、私は役者さん中心に見に行くことが多いので、劇団を見に行くというよりは、役者さんを見に行くということが多いです。いろんな劇団のカラーの中で、その役者さんがどんな活躍をしているか、それを見るのが楽しみです。

◆友達◆

パソ通を始めてうれしかったのは、友達が増えたことです。RTや会議室でお馴染みになって、オフで実際会って、話をして、そして誘い合って観劇に行くようになる。そうやって増えた友達は、とても大切です。外に出るのが職場と家の往復では、友達って増えませんから。(私って寂しいヤツ?)やはり関東の人が多いのですが、その友達と会いたくて、そしてまた友達を増やしたくて、オフに出かけていくのかもしれません。

次は、やはりNIFTYで知り合った歌舞伎友達のМаша(マーシャ)さんです。


  リレーエッセイ組、次はМаша(マーシャ)さんです。


back
next