リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.68
HIM 06.03.2000


(vol.66 QPさんからのバトンタッチ)

なんだかなー(涙)な紹介と共に、前任者QPさんからバトンを渡されてしまいましたHIMと申すものです。ああ、ほとんどオモテ(会議室)には出ていないだけに、ここを読んだ人のあたしの印象はもうアレな人なんですね。悲しみ…

「私とFSTAGE」ということで、ええと、如何にまっとうな人生から足を踏み外したかの不幸自慢大会という趣旨かしら。<おい
もっとも、FSTAGEに入って観劇数がいくら……になったとはいえ、しょせん地方に住む身。三桁とか観てるわけじゃないんで、たいしたことないんですけどね。…たぶんね。

しかし、チケット貧乏というよりはむしろ交通費貧乏なのがせつない俺。そして週末はほぼ家にいないので、地元の友達から連絡が途切れていくのが悲しすぎる俺。これではいかん!と一念発起、HIMさん(仮名)と平日に遊ぼうキャンペーンとか張っちゃったり。なのにせっかく友達を家に連れ込んだら、芝居ビデオ見せて一生懸命布教してたり。

…つくづくアレなあたしの堕ち方を、FSTAGEと共にちょっぴり振り返ってみました。おひまでしたら、ご笑覧くださいまし。

1.FSTAGEに入会した  →何もしないので何もない(笑)

マイパソ通歴の初期の頃に入ったフォーラムではあったと思うんですが、行ったお芝居の感想とかをちょろっと読む程度だったようです。えと、入会年の観劇はざっと、花組と新感線と野田とピスタチオ、あとはアメリカでオペラ座の怪人と、地元で三谷幸喜くらい。でもなんだか前年もたいして変わらないラインナップだったし、更に翌年もおもしろい変化はナシ。どうやらパソ通を活用することもなく、地方に住まう一芝居好きとしてまっとうな人生を歩んでいたようですね。きっとささやかながら貯金もできてたことでしょうな、ふふ…。(遠い目)

2.初オフに出る    →ちょっぴりFSTAGEの楽しみ方を覚えだす

初オフの演目は新感線、中島おぽんち系の名作「花の紅天狗」でした。いろいろ濃かったり広かったりする初対面の方々とお芝居のお話をする楽しさを知り、この後観劇数も増え始めた模様。でもまだ、お誘いいただいた遊気舎イカつりオフを、「毎週大阪になんて行けませ〜ん」などとお断りしてましたっけ。なんとお財布的に正しい地方人人生。今更ながらもったいないっす。

3.新感線にハマる   →芝居情報が増えて観劇数が激増する

じゃあどの辺から道を踏み外したかというと、間違いなくコレが最大のきっかけかと。

もう、ぜんぶぜんぶ「髑髏城の七人」が悪いんです旦那様っ。決して、リピートしたから観劇数が増加したってわけじゃないのがコワイ。なんか風が吹いて桶屋が儲かっちゃった的な理由ですけど、観る芝居の本数自体が増えたんです。

…大阪楽日に一回だけ観た髑髏城に、大ハマリしちゃったんですよね。そしたら、まさか東京まで追っかけられない身としては、行った皆様の感想が気になるじゃないですか。いっそ毎日どころか数時間おきに、FSTAGEにアクセスしちゃうじゃないですか!(笑)

そうなるともう、いちいち新感線関係の発言だけを選んで読んでなんかいられないんですよ、めんどくて。(笑) そうして、今まで「気になるタイトル・芝居の発言だけ読む」という無難なスタイルであったのが、ちょマチ(小劇場系会議室)発言全部に目を通すようになりまして。そんなこんなで、新感線ツリーでウカウカしつつも、まわりの芝居状況にも興味が出だしたあたしは、いっきにFSTAGEに親しむようになってしまったのですね。ああ、あたしの運命や、いか〜に〜?

余談ですが、かなりの間「わたしは粟根ファンじゃなくて、粟根さんの蘭兵衛が好きなのよぅ!」と認識しておりました。あー、知人様。誤解のないように言っておきますが、当時の気持ちとして、これは今でも譲りません。ただ、その…、昔はものを思わざりけり? ……。(^^;)

3.チャットにハマる  →情報がさらにナマになり、観劇数がどーにもこーにも

4.知り合いが増える  →なんかチケットも入手しやすくなって、にっちもさっちも

で、これがトドメ。一人暮らしになった時、念願のテレホ(笑)に入ったんですよ。ニフティの課金も安くなってきたころで、ついついFSTAGEのRT(チャット)に入り浸るようになってしまったのでした。ひとりで芝居に行ってたあたしにとっては、どの公演がおもしろいだの、あの役者がこうだったの、チケットが余っただの、今度一緒に芝居行こうだの、差入れのゲテモノは何にしようだのという話題で雑談できる場所ってのは、かなりな魅力だったのですね〜。で、気が付いたら、東京で遊んでくれる人もできてました。というわけで、さらに東京まで芝居観に行くようになったりして、ああもう。(^^;)

まぁそうやって、今では、坂を転がりきったというか、毒を食らわば皿までというか、魚心あれば水心というか、人生至る所に青山有りというか、ビバ落とし穴というか。なんとベストテンインタビューにも参加させていただきまして、やたら楽しくFSTAGE人生を送らせていただいております。(正確には、FステRT人生?)

親しくさせていただいている皆様、ありがちゅう。

では、そんななんだかよくわかんないチャット繋がりのバトンは、志の字さんに。大阪はFM802の社員食堂(笑)と噂される、シチューとパスタの美味しい志忠屋(しちゅうや)さんのオーナーです。大田王#2オフで3次会に雪崩れこませていただいた時、お夜食に作っていたパスタが忘れられませんー。じゅる。

HIM(VYA11621@nifty.ne.jp)


  リレーエッセイ組、次は志の字さんです。


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