リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.63 Joy 04.29.2000 |
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(vol.61 浜崎さんからのバトンタッチ) インターネットが急速に普及したのは、作成が容易であるなどの送り手の技術面の話もさることながら、情報を受け取る側に親切だってことだと思う今日この頃。サーチエンジンも増えて、キーワードを叩けば、静止画像はもとより音声まで伴なった分かり易い情報を簡単に手に入れることが出来る。この頁にだってそんな風に辿り着いた人もいるんだろうな。背景や文字の大小、レイアウトが文章に視覚的効果を添えてる頁。 そんな装飾完備のネット環境を知りつつ、あくまでも文章を伝達手段にしてるパソコン通信。無地の背景に同一サイズの文字と記号達を使い「ことば」や「顔文字」だけを表現の手段として人と交流する。Fステージはそんな場所。 子供の頃、読書感想文を書くのがイヤだった。だって感想なんて「好き」「嫌い」「おもしろい」「つまらない」に「まぁまぁ」とか「そこそこ」を付ければ終わってしまうんだもの。原稿用紙を埋めるため、いたずらに粗筋をダラダラと書き連ねるだけだった。なんで感じたことを言葉で書かなきゃならないんだろ?そう思った。今でも舞台を観てすぐ思い浮かぶ言葉はたいして変わらない。感じたことを文章にするなんて難しい。でも書き留めておきたい。舞台から受けとった何かを忘れたくないから。 形あるものは見せればいい。音楽なら聴いてって差し出せる。だけど形のないもの、芝居の感想なんて言い表すことさえ難しいのに、それを文章にしてる人達がいる。 なぜなら伝えたいことを持っているから。自分が感じたことや知ったことを誰かに伝えたがってる。伝えられた人達も反応を書き込んでコミュニケーションしてる。その交流のために書いてるんだって思う。文字データのみでのやり取りは、時代の遺物と言われそうだけど、形がないものを表現して人に伝えるのは文章なんだよね。
Fステへの初発言はオンチケ(^^; 行けなくなったチケットを買ってもらうことになり、時間もないので直接会って受け渡し。待ち合わせは下北沢での観劇後。それは偶然にもオフの開催されてる回で、先方がそのオフ宴会に参加する前。思い返せば宴会まで時間がないにもかかわらず、お茶でもと誘ってくれて、何もわかってなかったんで芝居の話を長々としたんだった。(宴会にチコクさせてごめんね。でもとっても嬉しかった。>染井さん)その時「オフ会」は楽しいよって写真も見せてもらった。どの写真も笑顔で溢れてた。そうか、芝居の話って楽しいんだよね。 で、オフ会っていうのに出てみることにした。当時はFステの会議室だった「電脳桟敷にっぽん座」の『金閣寺』オフ。昼の部を観て国立劇場のある三宅坂から有楽町までゆっくり散歩。それもず〜〜っと喋りながら。宴会場でも食事しながらみんな良く喋る喋る。確かに芝居の話は楽しい。初対面の人達とも共通の話題があればこんなに話ができるもんだったんだ。2件目行ってもまだまだ。終電ギリギリまで飲んで喋った一日。 今では幹事団の片隅にいるNODA・MAPのオフだけど、初めて参加した時、財布を忘れるという大ボケをやらかした。参加者に知ってる人もおらず、情けないけど無一文なので芝居だけ観たら失礼させてと幹事さんに告げたところ、「せっかくだから参加していって。」と初対面にも拘わらず、ポンと大枚を貸してくれたのだった。(サイテーな参加者でした(^^; 感謝してます>AYAさん)その時の宴会でも大勢の人と舞台の話をした。参加できてよかったと思った。
舞台を観るのが好き。 観るだけなら一人でもいいだろう。でも観て感じたことを話せる相手がいたらもっといい。オフで知り合った人とたまたま劇場で会い、直後の思いを駅まで歩きながら話すのはナイスだ。カーテンコール1回おまけに貰ったような気分になる。Fステージを通して出会ったのはみんな素敵な人達で、誰もが芝居や役者さんを熱く語る。そんな出会いがあったから舞台を観ることがますます好きになったのかもしれない。みんなの熱気がパワーとなって伝わってくる。宴会場の温度が高いのはそのせいだ。 ワタシは素敵な人達に会えることが嬉しくてオフの幹事をやるようになった。 では、ワタシが初めて参加したオフ会の旗振り幹事だったきよちゃんにバトンを渡して。 まず今日はこれ切り m(__)m |
リレーエッセイ、次はきよちゃんです。 |
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