リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.62
三崎 喜望 04.29.2000


(vol.60 しもきたさんからのバトンタッチ)

どうも、三崎です。

しもきたさんからバトンを引き継ぎました淡路島在住の31才男性です。(よく文章が年寄りくさいと言われるので早めにフォロー!)

えっと、今回は私のFSTAGE歴を年表にしてみました。

演劇との縁が薄い(劇団も公演も少ない)地方在住者にとって、濃い演劇ファンが集まった以前のFSTAGEは、決して居心地が良い場所ではありませんでした。

そこで在野勢力を結集して作ったのが、FSTAGE内にある10番会議室(地方会議室)です。「FSTAGEの縁側」とでも云いますか、地方の劇団しか知らないとか、年に数回東京でお芝居を観るだけとかいった方でもくつろげる場になっています。インターネット上の数多あるサイトを加えても稀少な存在だと思います。もし、地方在住の演劇ファンで語り合う仲間がほしいという方いらっしゃいましたら、湯飲みと煎餅を持ってこの縁側にどうぞお越し下さいね。(笑)

<<私とFSTAGEの履歴書>>

1992年春 就職により淡路島に移り住む。
エープリルフールに行われた入社式で淡路島配属の辞令を受け、冗談はよせ!と思ったが、本当だった。社会人になったら東京に住んで芝居三昧、という計画は脆くも打ち砕かれる。淡路島は「演劇が好き」と言うと、吉本新喜劇? 宝塚? という土地であり、演劇と急激に疎遠になる。
1994年夏 NIFTY加入。同時にFSTAGEにも加入。
最初にNIFTYに入った理由は、友人から、遠距離電話はお金が掛かるから電子メールを使えるようにしろと勧められたため。その後、フォーラムという同好の士が集まる場所を知り、演劇の話がただただしたくて(禁断症状になっていた)FSTAGEに参加する。
1994年秋 フォーラム主催の演劇鑑賞会(以下オフ会)に初参加
「東京サンシャインボーイズの罠」を観るオフ会に参加。参加者の多くが既に知り合いだったため、転校生の様な気分を味わう。また、皆の圧倒的な情報量に演劇ファンという自負が揺らぐ。
1995年初 岡山での同公演オフ会に参加。
東京サンシャインボーイズ活動休止前最終公演のオフが故郷岡山で行われたため、帰省がてら参加。地方にも自分同様の演劇ファンが点在することを認識する。
1995年夏 「地方会議室」設立を提案。
地方在住者が、その知識量や内容に関わりなく気軽に演劇の話が出来る場として、新会議室設立を提案する。当時、都市部に偏っていたメメンバーからも意外に多くの賛同を得る。
1995年秋 FSTAGE内に「地方会議室」発足。
仮設という扱いで会議室発足。言い出しっぺということでお世話をすることになる。人が集まるか心配したが、地方の演劇人を徐々に取り込み着実に成長して行く。この会議室で知り合ったロンドン在住のメンバーに、旅行に行った際街を案内してもらうという役得も享受する。
1996年夏 盛岡での劇作家大会に参加。
地方会議室も正式会議室になり、盛り上がりをみせる中、盛岡で開催された劇作家大会に企画協力という形で参加。企画実施後、宴会を催したが地元参加者はなし。更に地方演劇人の輪を広げることを決意。
97〜98年 福岡、名古屋、札幌と盛り上がりの中心が移動しながらメンバー構成にも深みを増していく。上記3都市以外に岡山でもオフ会を実施する。友達が日本中に出来て悦に入る。また、地元の人に美味しい店を教えてもらえる事は食いしん坊にはとても幸せ。
1999年初 札幌での劇作家大会に参加。
盛岡のリベンジとなる札幌大会。果たして、多くの地元メンバーが参加してくれ、個人的には最も心に残る楽しいオフ会となる。首都圏からの参加者と地元メンバーの交流が出来て大成功と、ひとり納得。
2000年  福岡、苫小牧、岡山での出張オフ開催を計画中。

NIFTY会員以外でここをお読みの地方在住演劇ファンの皆さん。地域限定の演劇系サイトって少ないですよね。やっぱり、サイトを作る人間も、参加する人間も少ない為ではないでしょうか。

そんな訳で、巨大NIFTYに寄生して地方演劇ファンの交流の場を作ったことは正解だった気がします。自分でもサイトは作れますが、広く薄く散らばっている演劇ファンを集めるだけの宣伝力も組織力もないですから・・・。

もし、ネットで地元の演劇ファンと交流したいという方、一度地方会議室を訪れてみて下さい。これまで300人以上の方が参加して下さったのでほとんど日本全国津々浦々にメンバーがいます。ひとりくらいはお近くに仲間を見つけられるのではないでしょうか?

ではでは、湯飲みと煎餅を持ってお越しになるのをお待ちしております。


  リレーエッセイ、次はたろうさんです。


back
next