週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」
リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.57
りえ 04.09.2000


(がっちゃんからのバトンタッチ)

――つけようと思ってつけられなかったコメントがある。

 実は私、オンライン・チケット以外はまだFSTAGEに書き込んだことはありません。何となく書きそびれているというか・・・。

 でも、こんな私がどうしてもコメントをつけたいと思い、つけられなかったことを、かなり後までひきずっていた発言があります。
 それは今年の初めに青山劇場でやっていた「蒲田行進曲」の感想で、草なぎ君演じるヤスが小西さん演じる小夏につらくあたる部分がヒドいんじゃないか、というもの。確かに芝居とはいえ、妊婦のお腹を蹴るシーンは私自身も去年初めて観たときは「蹴るなよ〜」と言いたくなったし、大阪で観た友人も「生理的にイヤ」と言っていました。
 あのシーンでのヤスが乱暴であるほど後の「オレが悪いんです。小夏さんはちっとも悪くないんです」という部分が余計切ないということと、普通の感覚を超えるようなインパクトによって現実から目をそむけさせないのが、つかこうへい作品ではないかと思うということ・・・等々を書くつもりでした。
 でも何だか忙しさに紛れて書き込まないうちに、元発言の日付を観ると「今さらなあ・・・」と思ってしまうほどの時間が立ってしまったのです。
 今やっている舞台の感想をすぐさま読めるというリアルタイム性はとても有り難いのだが、反面、あまり返答に時間をおけないという難しさがあるような気がします。これは単なる私の思い込みで、臆することなく書き込めばよかったのかもしれないですが。

 とにかく私は書きそびれ、でも2カ月近く立った今でもときどき「書けばよかったなあ」などと思っていたので、がっちゃんからこの連載のお話を貰ったときに1も2もなく引き受けてしまったのです(笑)。

 がっちゃんと知り合ったのは「がっちゃん最愛の配偶者」を通じて。(結婚式にも呼んでもらった)彼女のおかげで私もずいぶんシアターゴーアー仲間ができ、とても感謝してます。一人でチケットを取って観に言っても劇場に行けば知った顔が、というのは嬉しいものです。
 この4月から福岡に転勤になった私に「お別れ会を開こう」と言ってくれたのもこの仲間たちで、ありがたくて涙が出そうでした。(ホント)

 今は福岡にいるので東京にいるほどは観劇回数を増やせないですが、この連載を機ににできるだけ書き込んで行きたいと思います。

 次は、FSTAGE、FMUSICAL、FKAGEKI、FDENTOU関係の舞台をすべて網羅し、1作品2回は当たり前、いい席のチケットがあるとついつい回数を増やしてしまいがち・・・(笑)な「凪」さんにお願いします。


  リレーエッセイ、次は凪さんです。
週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」


back
next