週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」
リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.50
たま下駄 02.26.2000


ずるずるさんからたすき(あれれれれ、いつのまにバトンがたすきに(^^;)を受け取りました、たま下駄です。いままで、こちらのエッセイに登場した方々の中では、「芝居は」ほとんど観ないという変わり種だと思います。また、FSTAGEとのおつきあいも、アクティブメンバーとしては「出戻り」だったりなんかします(^^;。

Niftyに入会したきっかけは、夫がやってるのをわきから見てて、「なんか面白そう」だったから。

「ねーねー、バレエの話をしてるところはないの?」

この台詞から始まりました。

夫がFSTにあったバレエの会議室を見つけてくれて、早速私の分のIDを取得、しばらくは書き込みを読むだけでしたが、私が大好きだった某バレリーナの話題がほとんど出なくて、「誰も話題にしないんなら、私が書く!!」とばかりに、しゃしゃり出ていきました(^^;。

これが、1995年の年明け早々、バレエやダンスの話題用の会議室「舞踊へのお誘い」(注:現在、バレエの話題の会議室は、FMUSICALを経て、FDANCEに引っ越しています)へのはじめての書き込み、つまりは、私のFSTデビューとなったワケです。

その書き込みにレスをいただいた時は嬉しかったですねぇ(*^^*)。それ以来、観に行った公演のRをせっせと書き込んだものでした。また、この頃のこの部屋では、「いついつに○○の公演観に行く方いらっしゃいますか?私の席はどこどこです。よろしかったら声をかけて下さい」みたいなのが流行っていて、「あの〜、○○です〜」「あ、ど〜も、○○○○○○○です〜」(←もちろんハンドル。ハンドルはよく考えてつけないと、後でエラく恥ずかしいことになります(^^;)と、劇場の客席で自己紹介しあい、仲良くなる、というパターンで、通信から始まった友人もできました。でも、まだこの時点では、バレエの会議室しか読んでいなかったように思います。

そして、入会して1年くらいたった頃でしょうか、初めてオフに参加しました。この時は10数人のこぢんまりとしたオフでしたが、参加者の常駐先はさまざまで、ここでバレエ部屋以外の方と初めてお会いすることになります。このオフがとても楽しくて、お会いしたみなさんの書き込みを読んでみたいなと思い、バレエ以外の会議室をのぞきはじめたのでした(もしかしたら、オフに参加する「予習」にあちこちのぞいたのかも。ちょっと記憶があいまいです(^^;)。

で、この時に一番面白くて、わけがわからないながらもその後ずっとROMになっていたのが「しあ名」だったんです(「落語かるた」とか、やってましたねぇ)。バレエの部屋の引っ越しに伴い、FSTの巡回が週に一度くらいになってしまっても、ここと、「すかくらぶ」は、楽しみに読んでました。

そして、月日だけはどんどん流れ、少女の頃から20数年間も愛し続けたバレリーナの引退で、心にぽっかりと大穴が空いた頃、ふと、落語聴きに行きたいって思って実行。この時はぴあで見つけたホール落語でしたが、これが一昨年の初秋。嬉々としてFSTに戻ってきたわけです。初めての「しあ名」への書き込みには、思いもかけない方からレスをいただいたりもして、驚くやら嬉しいやら(世間は狭いっての、実感しました)。その1ヶ月くらい後には、寄席の定席に顔を出しまして、現在に至るまで、噺の題名はもちろんのこと、寄席は途中で出ても半券持ってたらまた入場できるかなんていう疑問にまで、会議室のみなさんがとても親切にお答え下さいまして、そーやっているウチに、自分でも驚くほどの勢いで、落語の魅力にのめりこんでいったのでした。

FSTに入会してなかったら、落語、寄席の楽しさを知らないままだったかもしれないっていうのは、よく思うことです。知らないままで一生を終えずに、ホントによかったなと思ってます。「しあ名」の書き込みが面白くなかったら、落語聴きに行こうって思ったかどうか。みなさん、ホントにありがとう(^^)。

(あああああ、ただ、「事実」を書いていっただけで、こんなになってしまった。まとめるのヘタクソですみません(;_;))

FSTAGEの、この居心地の良さって、なんなんだろうなぁっていつも思います。みなさん大らかで、「芝居好きなヤツに悪者はいない」っていうか、なんかそんな感じのところかなぁ(^^;。すんごい、乱暴な書き方ですね(^^;。上手く言えないんだけど、芝居を観る時は、ふだんの生活のいろんなしがらみを忘れて楽しく過ごしたい、そういうのって少なからずあると思うんですよ。で、FSTは、そういう「楽しく過ごした時間」の余韻を味わうところ。とっても素敵な場所なんです。現実逃避、と言えなくもないかもしれないけど(^^;。

好きなものの事を書いた文章は、やっぱり愛にあふれているように思います。たとえ、つまらなかったという感想だったとしても。愛があるから無視しておしまい、にできなくて書くわけで、ただの批判とは全然違います。会議室の文章は、そんな、参加者のお芝居などへの愛情がひしひしと感じられるのです。文章読んでるだけで、書き手に惚れちゃったりすることもしばしば。「プロ」の方がお書きになったものよりも、ずーーーっと魅力のある文章、たくさん読ませてもらいました。オフの楽しさは、もう、言わずもがなですが、パソ通本来の、「テキストだけでどこまで楽しめるか」、という事についても、FSTって、たいしたものだと思うのです。はい。

・・・・・・そろそろ、力尽きたので(^^;、突然ですが私の話はこの辺で終わります。読んで下さって、ありがとうございますm(__)m。

お後は、FST時代の「舞踊へのお誘い」からのよき先輩であり、「可憐な少女を踊ったら天下一品の某プリマバレリーナが顔を出してくれた伝説のオフ」の幹事さんであり、シアターフォーラムのほとんどのジャンルを制覇し、どきっとさせる一言のきいたRをお書きになる、手塚 優さんです。

たま下駄(VFE12002@nifty.ne.jp)


  リレーエッセイ、次は手塚 優さんです。
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