週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」
リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.47
かわひら 02.06.2000


かわひらといいます。FSTAGEで感想書いたり、オフに出たり、いろいろと楽しんでおります。

それまでも年に1本ぐらいは観ていた芝居なのですが、思うところあって週末で閑な時にふらりと当日券で観にいくようになってほぼ5年たちます。今でも観ているもののほとんどは当日券です。いわれ尽くされていることですが、この手の速報性ってのは、やっぱり強い。しかも、知りたいことあれば、聞けばどっかから答え返ってくることも多くて。

FSTAGEに入ったのも同じぐらい。いまのようにwebの会議室なんてのはそれほど充実してませんでしたから、FSTAGEの情報の集積度はかなりなものがあって、会議室で感想を観てから週末に当日券で出かけるなんてことも多かったのでした。わりといろんなジャンルの芝居がごった煮になっているおかげで、いろんな分野の、わりと「とんがった」芝居が沢山みられたのは、このころのFSTAGEのおかげなのは間違いありません。

おかげで、飛躍的に本数は増え、いつのまにか週末のほとんどが芝居に費やされてるというていたらく。

FSTAGEに参加した、わりと早い時期から、観た芝居は基本的に会議室に感想を書こうと決めたのでした。感想を書き記す理由は簡単で、「将来の自分に向けての日記」なのですね。ライブはその場限りのものだからこそ、自分がどう感じたかを書き留めておいたら、きっと老後が楽しかろう、みたいな(おいおい)。ついでに出演者と簡単なデータを残しておけば、検索なんかできたりしてこれはこれでとても便利で。ときどき眺めて、ちょっと楽しい気分になったり、そのころのことを思い出してみたり。

さまざまなメディアがある今となっては、クローズドな会議室である@niftyのFSTAGEというのはそれほど魅力的ではないかもしれません。芝居関係のホームページ、ほんとに山のようにあるし、速報性に優れたところも多いですし。それも時代の流れかもしれません。が、かわひらは、ほどよい閉鎖感と開放感、オフなんかもそこそこの頻度であって、顔を知ってる人が何人かは居る、というFSTAGEという場所が、実に居心地がいいのです。有料のサイトってのは今さら流行らないかなぁ。でも、プロバイダが@niftyな人なら別段お金かかるわけじゃなし、楽しいよ。

そうそう。忘れちゃいけないこと。

FSTAGEや、関連フォーラムでは、毎年、会員の投票による「年間ベストテン」を開いています。今年も速報集計まで終わっていて、すでに週刊FSTAGEに載っています。ハイテクな世の中だというのに、投票のフリーフォーマットにこだわって、人手をかけて集計をする、なんてのがFSTAGEっぽくて好きなのです。たくさんの人が、そういうことに協力してくれるっていうのも、FSTAGEのいいところです。今年どうするかは決めてませんが、もしかしたら、どこかの劇場で印刷したベストテン結果のチラシを見かけることがあるかもしれません。そしたら、FSTAGEのこと、ちょっと思い出して欲しいな。

で、次回は、FSTAGEが人生変えちまった、なんて話も聞く萬歳 野郎さん、です。


  リレーエッセイ、次は萬歳野郎さんです。
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