週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」
リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.16
小次郎 07.05.1999

ども、そめいさんからバトンを受け取りました小次郎です。

今日 (99年7月4日) は、青山のレストランで開かれた照明家の倉本泰史さんと芳美さんの結婚記念パーティーに行ってました。2人は早稲田の大隈講堂裏にある舞台美術研究会の部室で、11年前に初めて出会ったそうです。彼が手がけている劇団の方や、ブタビや劇研のOBが顔をそろえて、それは和やかで、心のこもった会でした。それなりに歳をとった懐かしい顔をみていると、ワインの酔いもあって、とても心地よく、幸せな気分になりました。歳をとるのも悪くないもんだと、最近思います。どうぞ、倉本さんと芳美さんが末永く幸せでありますように。

********************************

さて。

そめいさんのFSTAGEへの登場は、ちょっとした衝撃でした。子供の頃から夢の遊眠社、第三舞台、青い鳥、3○○を観ていた奴ってどんななんじゃいって、うらやましさ半分、興味半分といいますか。その上、驚いたのは、どうやら忘れられない芝居を一緒に観ていたらしいんですね。

けっこう昔になります。
場所は、やっぱり早稲田の大隈講堂裏。
学生劇団の旗揚げの芝居でした。
入場無料で3回だけの公演。たった300人のお客さん。
ぼろっちいテントから顔を上気させて出てきたとき、同じ芝居のお客であったというだけで、ささやかな連帯感が生まれていました。

その後も私たちはずーっと、いろいろな芝居を小さな劇場やテントで見続けました。でも、おなじ客席にいても、お互いに顔も知らず、話をすることもありませんでした。おそらく FSTAGE がなかったら、そのままだったでしょう。それが、ある日、突然、 FSTAGE にそめいさんが現れたのです。私たちは、あの芝居のことを、十何年かぶりで話しました。「初めまして。あの芝居は面白かったね。」って。

そめいさんが、最初に芝居を観たのは小6だったんですね。今、うちにも小6の娘がいて、時々芝居に連れっていったりします。プロジェクト・ナビやグローブ座のリア王とか。私、思うんですけど、娘はどんな人間に育つんだろうか、って。わかった、そめいさんみたいになるんだ。父親的には大 OK だな。

********************************

私が最初に、シアターフォーラムで自己紹介したのは、95年の1月です。こさ・ふなばしさんが、ウエルカムのレスをくれたのが、とても嬉しかったのを覚えています。今も全く同じ環境で通信してますけど、マックの II viという、おそろしく非力なマシンにメモリーを足して、アクセラレーター積んで、外づけの9600のモデムをつないで、あげくにコマンド打って通信してます。

いろいろな会議室のうちで一番好きなのは、20番の「すか・くらぶ」です。ときどきしょうもないネタふりもしてます。 NHK の少年ドラマシリーズとか、フジテレビの深夜番組とか、、それから、盛岡の銀河高原ビールとか。この会議室は、ログが保存されない会議室なんですよね。いろいろな書き込みがあって、楽しくて、お役立ちなのに、残らない。自然に消えてゆく、そういう風化のしかたが、気に入ってます。いや、別に「すか」は、風に記したなんとかである、なんて言うつもりはないんですが。私が芝居が好きな理由とも、やっぱりつながっているんでしょうね。

さて、次の方とも「すか」で出会いました。とってもチャーミングな文章を書く、ちょちょらさんです。それでは。よろしくお願いします。

小次郎 GHA05421
リクエスト曲は柳ジョージとレイニーウッドで「同じ時代に」をお願いします。


リレーエッセイ、次はちょちょらさんです。
週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」


back
next