週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」
リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.13
あきえもん 06.11.1999

 初めまして。ご指名受けました、あきえもん@山梨です。まさか私に振られるとは思っていなかったので、動揺して極めて個人的なこと書いてます。 (この文章に何の脈絡もないことが、すでに動揺しているといえますね、ハイ。)

 えー、私が板の上に立ったことといえば、覚えているのは2回です。

 初舞台は、幼稚園のお遊戯会でした。私のクラスは「かぐや姫」。ところが、「かぐや姫」の主要人物って、かぐや姫、おじいさん、おばあさん、月よりの使者、あとはその従者? (いたっけ?) ……そのくらいですか? しかし、園児はクラスに何十人といますし、全員出演が鉄則です。そこで私に与えられた役はなんだったでしょう? なんと、「タケノコ」です。茶色のTシャツに茶色のタイツ、茶色のトンガリ帽子という全身茶色ずくめの衣装をまとった私の出番は、物語の冒頭に「にょっきんにょっきんにょっきんなー♪」と歌って終わりました。もう1回は、中学校の学年劇「ビルマの竪琴」でした。こちらも「現地人のダンサー」という「??」な役で、ミズシマの竪琴を BGM にクネクネ動き (けっして「踊り」とは言えない) 、最後にミズシマに向かって「きれいな音色ね。」とひとこと言うものでしたが、それでもすっかりアガってしまい、棒読みよりひどいデキでした。

 それで「役者にはなれないな」と悟った私は、演劇のことなどすっかり忘れた人生を送っていたのですが、高校生の時にフジテレビの深夜番組「 IQ エンジン」を見て (年齢バレるぞ) 第三舞台を知り、「公演も見てみたいなぁ。」と思い始めました。

 それから東京近郊の大学に入り、友人に誘われて、念願の第三舞台や TSB など、年に1〜2本の芝居を見て感動したのですが、それ以上のことはせず卒業となり、実家・山梨へ戻ってきました。 (今「あの時代にもっと見ておけばよかった」と確実に後悔しています。) 卒業して友人達と離れるにあたり「電話代を気にせず話せる方法」としてパソコン通信のメールのことを教えてもらい、ニフティサーブに入会、ほぼ同時に FSTAGE にも入会しました。最初の1年くらいは ROM をしていたのですが、少しずつ RT (チャット) に参加するようになり、通信上の人達の名前を覚えた頃、現シスオペの「就任披露オフ」に参加しました。いきなりの「朝までオフ」はとても楽しくて、チャットで話をしていた人とも「あなたが、アノ○○さんですかー」から始まり、旧知の仲のように (ま、実際画面上で付き合いはあったわけですが) 話をすることができました。また、顔が見えたことによって、その後の RT もそれまで以上に楽しく、没頭するようになりました。

 で、アリジゴクです。気がつくと、毎夜10時頃から明け方まで RT をして寝不足になって仕事中に居眠りしたり、課金が月に3〜4万円 (※1) になったり、4週連続でオフに参加したりしていました。なんか、取り憑かれていたんですね。いろいろな芝居を見始めて楽しくて、仲間内と話をして盛り上がりたいにもかかわらず、身近なところにはエンゲキなんて興味のない人ばかり。そこへ同じ趣味の人が集まり、濃い話をしてくれるんですから。今はそのバブル期のような盛り上がりはないものの、月・金の定例 RT はほとんど最初から顔出してます。 (みなさんも、是非いらしてね〜。)

 年に数本だった観劇数も、今では年に延べ90本くらい (年間100本以上が当たり前の強者も鬼のようにいます) に増え、大阪や福岡までも出張するようになりました。交通費まで含めたエンゲキ係数は、確実に50 (※2) は越えているでしょう。コワイから計算してないんですけど。

 最近はインターネットでも演劇関係はいろいろ賑わっており、情報も早いのですが、未だにニフティの方が落ち着きますね。インターネット関係の集まりには顔を出したことがないからかな。美味しそうなお洒落なレストランが建ち並んでいるんだけど、何となく行きつけの定食屋に行ってしまうような感じでしょうか。

 あ、そうそう、オフは楽しいですが、何度か参加して顔を憶えられると、特に週末の劇場では悪さ (隠れてデートとか。ルパン三世の愛銃じゃないよ。それはワルサー…… (汗) ……) はできません。気をつけましょう。

 んでは。

 ※1 今だったら、月に1,000時間 (ないって) RTしても課金は5千円ですよ! うーん、悔しー (涙) 。
 ※2 ある舞台にはまった時は、100を越してました。いかん。

 あきえもん cxj17363@nifty.ne.jp


リレーエッセイ、次はもえもんさんです。
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