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リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.12 しげはら 06.06.1999 |
芝居を作っている方の発言が少し続きましたが、ちょっと毛色を変えて、ほとんど芝居を見る側にいる人間の話を。 FSTAGE の一番の特徴は、芝居好きの人が集まっていることだと思います。こう書くと「何を当たり前のことを」と言われるでしょうが、 Nifty に演劇関係のフォーラムができる前は、芝居好きが芝居の話をするにしても、同じ劇団のファンの範囲とかごく限られた範囲でしかできなかったように思います (少なくとも私はそうでした) 。「芝居好きの集まっているところで、今日見てきた芝居の話ができる」、これがシアターフォーラムができたころの、1日で劇の感想が小劇場関係だけで確か70近くも書き込まれたという、爆発的なパワーの原動力であり、今も FSTAGE などの演劇関係フォーラムを支えている力の主なものと思います。 そしてフォーラムで演劇の話ができる良いところは、自分が見ている限られた劇団の話だけでなく、地域が異なるものも含めていろいろな劇団/公演の話ができることです。私自身フォーラムのメンバーに教えられて見に行った劇団は数知れません。劇団青い鳥、青春五月党、加藤健一事務所、双数姉妹、カムカムミニキーナ、 (通称) トリのマークなどなど。 特に貴重だったのは関西等の熱心な演劇ファンに、フォーラム初期に勃興しつつあった関西系の活きのいい劇団を紹介してもらったことです。遊気舎、維新派、 M.O.P.、劇団猫のお尻、劇団パノラマ・アワー、199Q太陽族等。今は東京公演を行なう劇団もあり、関西のみならずいろいろな地域の劇団を知る機会も増えましたが、情報誌等で取り上げられる範囲は限られますし、生で見ている方がフォーラムに書き込む意見は非常に参考になります。 芝居好きが集まるといろいろなことをするもので、自分も関わったもので「あなたの小劇場度診断テスト」なんてのがはやったことがありました。「腹筋は鍛えるものではなく、見るものだ」「椅子席があいていても桟敷の最前列に座ってしまう」などという質問に答えていくと小劇場度がわかるというもので、自分で問題を作って追加していく人が続出し、結構な量になった覚えがあります。 また別の試みで、自分が世話役になってやった「リアルタイム脚本 RT 」というのもありました。一時あったフォーラムの分家 FSHOWBIZ で行なわれたもので、ある程度あらすじを決めた上で RT (チャット) の参加者に役を割り振って、その場のRTで即興で脚本を作っていくというものです。リアルタイムということと、お互いが打ち合わせなしに台詞をぶつけあうということから、まるで自分が今舞台の上に立っているような、強い昂揚を覚えたことを記憶しています。できればまたやりたいものだと、個人的には思っていますが。 演劇に関する情報交換の場所はいろいろと増えていくとは思いますが、シアターフォーラムにあげられる意見とそこで知り合った友人は、私のかけがえのない財産となっています。これからもできるだけ私の見た芝居の感想などを書き込みながら、フォーラムへのアクセスを楽しんでいきたいと思います。
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