リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.2
からさわ 03.31.1999

初めまして、皆様。
バトンを仰せつかりましたからさわです。

ここ、どういうスタンスで書いたらいいのかわからなかったので、参考にじんぼさんのエッセイを拝読させていただいたのですが、文中に「私、なんも知らなかったんです」とか妙に運びが宇野鴻一郎してて「なんだ、肩の力抜いていいのか」と安心しました。

なんかこういったところですとまじめなことを書かねばならないような気がしていたもんで「書いてもいいっすよ」とか言ったものの、結構胃が痛かったんです。でもまあ、そういうことですからテキトーに読み流してください。

さて、「私とFSTAGE」をお題になにか一席ぶたねばならないようですね。

私は今より5年前くらいにニフティに入ったと記憶しています。入会きっかけはここ (FSTAGE) 。当時はまだインターネットがそんなに主流ではなかったので、パソコン通信で演劇ネタを読めるところはないかいなと探していたらニフティの中にあるという。で、メンバーとなったのでした。今ならインターネットのいたるところで演劇関連の記事を仕入れることができるので、ネタだけならもうニフティを脱会してもいいようなものですが今もこれからもここをやめる事はないような気がします。

と、いうのは FSTAGE というのは「私の秘密の小部屋」みたいなもんでして、そこで「内緒の営み」が行えるからです。簡単に言ってしまえばインターネットでの他人との会話は「街頭での立ち話」のようなものであるのに対し、ここは「会員制のバー」のようなものなんです。同好の連中が気楽に話し合える。もうここの価値はこの一点につきますね。

それと、ここに関わって私の生活も大きな影響を受けました。というのは、 FSTAGE って業界関係者がやたらと多いんです。私も実は演劇界のはじっこに生息しているのですが、この5年で演劇ファンはもとより演劇関係者の知り合いが増えたのなんの。興に乗って日本劇作家協会にも入っちまったんですからその影響たるや、推して然るべきでありましょう。

(この場はインターネット上ではありますが) ニフティの基本はパソコン通信です。つまり「文字によるコミュニケーション」ですね。これに対してインターネットは「文字と画像と音声のコミュニケーション」とでも言いましょうか。画像とか入ってくるとどうしても派手になりますのでどうも比較されちゃうとパソコン通信は暗いぜ、とかダサいぜ、とか思われちゃうんですよね。うちのカミさんなんかは今でも「ニフティで知り合った人」を紹介すると、なーんか偏見あるみたいですね。明るく見えてもホントはクラいんじゃないの?とか。

っつーと何か?おめーの亭主は暗いってか?その暗い男と結婚したテメーはいったいどれく・・・・あ、取り乱しました。気を取り直して利点を申しますと、パソ通文字情報中心だからこそ、モデムパワーを必要としない、テレホーダイ中でもあっさり文をダウンロードできる、加えて趣味に特化したフォーラムだからこそ友人との会話が花咲か爺。それと何よりも結局ネット上のコミュニケーションって文字上での関係性ですからね。重たい画像ならないほうがいいってことでして。

・・・結局話題が「私とニフティ」になってしまいましたが、単純に言ってしまえば、「私はFSTAGEがあって演劇との関わりに幅が広がった」ということです。

さ、未知なる友人よ、一緒に遊びましょう。


リレーエッセイ、次はおくむらさんです。


back
next