(21) 2001.01.13 「北海道劇場構想の話」
ただいま劇団がオフ中の為、特に製作としての話題もないので、札幌に新たに劇場ができるという計画が新聞に載っていましたので、ご紹介します。
以下、北海道新聞2001年1月3日朝刊からの抜粋。
----抜粋ここから。
北海道劇場が札幌駅南口東に、2003年度着工も
堀達也知事は二日までに、一期目から公約に掲げてきた北海道劇場(道立劇場)構想について、建設予定地をJR札幌駅の南口東街区(札幌市中央区北五西一)に確定し、新年度から劇場建設の基本計画策定に着手する方針を固めた。建設地が決まったことで、これまで水面下で共同での建設を模索してきた札幌市、JR北海道との協議が公式にスタートする。知事は近くこうした意向を正式表明する見通しで、道側は早ければ、堀知事の二期目最終年となる二○○三年度の着工を視野に準備を進めたい考えだ。
--中略--
施設内容は、九七年作成の道の「道立劇場基本構想」や、民間有識者を交えた検討委員会の提言を踏まえ、1)小規模なオペラや、歌舞伎などを鑑賞する大ホール(千−千二百席)、2)北海道発の演劇公演を創造・発表する中ホール(五百−七百席)、3)寄席などの芸能にも活用できる小ホール(二百席程度)―などが想定されている。
--中略--
ただ、劇場建設は新たな段階を迎えたものの、道の厳しい財政事情は好転の見通しがなく、設計完了後も速やかに着工の判断に踏み込めるかは微妙。自主事業実施に不可欠な芸術監督やスタッフなどの体制、人件費や事業予算の確保も課題となる。道は最低でも百億円以上とみられる建設費のほか、運営費の両面で三者連携や分担を想定しており、札幌市、JRとの協議が劇場の行方に大きな影響を与えそうだ。
----抜粋ここまで。
道立劇場の話は、芝居関係者の間では結構前から話題にはなっていましたが、やっとここまで話が進んだんだ、的な印象。できる、できない、という話が何度もでてきていましたが、記事を読んでいるとまだ本当にできるのか疑心暗鬼なところもあります。
札幌は、昨年で唯一の演劇専用劇場であった、ルネッサンス・マリアテアトロ(旧札幌本多劇場)が閉鎖してしまったので、まったく演劇をするにあたっての手頃な劇場がほとんどない状況。我が劇団も、来年以降の劇場選択をどうしようと考えているところ。今年も随分と悩みました。何しろキャパ200〜300ぐらいの劇場が全くないに等しいので、動員数を増やすためにはお金をかけて大きい所でやるか、少ないキャパで日数を増やすしかないわけであります。北海道劇場、小ホールぐらいは早く着工して欲しいなぁと願う今日この頃です。
つづく。
|