さっぽろえんげきカリンコロン

(3) 1999.5.9 「札幌の演劇とメディアの関係」

今回は、札幌の劇団について書こうと思ったのですが、そーいえば、あんまり札幌の劇団って知らないんですよね・・・。知らない私が書くのはちょっとあれなので、この話は、いづれかの機会にまわすことにしよう。(笑)

最近、あまり芝居を観に行っていません。知り合いがいる劇団とかなら観に行くのですが、最初にも言ったように、あんまり札幌の芝居は疎い方なので、「どこの劇団がいい!」とか、「あそこはこんなことをやっているんだよー」という話しをあんまり聞かないので、なかなか劇場に足が向かないんですよね。まぁいいわけとしては、自分の劇団の方が忙しくてなかなか行けないってこともあるけど。

うちの劇団は、今度7月に旗揚げするのですが、去年、同じメンバーで公演を1本うっているので、何か旗揚げではなく、2回目といった感じです。で、前観てくれた人がごっそり入って来ちゃって、今じゃ30人近くになっちゃって大変。前は、10人くらいだったのに・・・。

他の地域はどうなのかは分からないけど、今の札幌は、テレビに出ている人が出ている芝居(劇団)が人気があると言っても過言ではありません。なんでこーなっちゃったのかは分からないけど、私の芝居仲間に聞いても、みんな同じ事を言ってました。それがいいことなのか、どうなのかは分からないですけど。ま、テレビって言ってもローカルなんですが。

私の友だちが劇作家大会に行った時、とある劇作家さんに、「東京はそこのところどうなんですか?」と聞いたところ、「東京は、テレビにでている人が出演するからといって、特別、観客動員数が増えるといったことはない」と言っていたそうです。

そりゃ、そーだよなぁー。だって、私も東京へ芝居を観に行くとき、「テレビにでているあの俳優さんを観たいから」と言う理由では観に行く芝居を決めないもんなぁ・・・。好きな劇団、劇作家、演出家、俳優、その他興味のある芝居を観に行くもんね。テレビでうんぬんって理由で、それらは決まらないし。

札幌はそういう好きな劇作家とか劇団とかを知る機会ってあまりないのかもしれない。裏を返せば、札幌の芝居はメディアでの情報が大きく関わっているってことなのかも。

(つづく)


(編集部注)
東京でも同じですよ。そりゃ、ちょい役とかでテレビに出たからといって、それがいきなり動員に繋がったりはしません。でもテレビで人気者になると、一気に動員が増えるという傾向はあります。ただ、それが継続するとは限らないというだけです。

で、「情報」が決め手である点は同じ。東京には劇団数が2,000から3,000あると言われてますので、どれが面白いのかは判断つきません。で、演劇情報誌やぴあなどの情報が重要になります。いわば「いい評判が重要」なのですが、ぴあに出ていたからと言って「評判いい」とは限らなかったりもします。でも「ぴあにも載らない」となると、動員は望めないわけで・・。また、演劇情報誌の写真入りでの紹介や演劇フェスティバルなどの結果が、動員に繋がることは多いですね。かといって、それが継続的な動員増に繋がるとは限らないのですけど。

ある意味では、この国では、作品や劇団の良し悪しよりも、「人がいい」と言ったものが「いい」という傾向がありますよね。国民性です。従って、発言力のある人にどうやって「いい」と言わせるか、が重要になったりするのです。ばかばかしいんですけど。

で、札幌の『演劇評判誌』って、ないの?>求む情報!



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