2009年1月第1週


 今年、最初の乾坤だ。『パライソ編』の始まりだ。ここ何年か、韓国語で「セへ ポン マニ パドゥセヨ!」と新年の挨拶をしていたが、あれは直訳だと「新年 福をたくさん受けて下さい」で、「おめでとう」ではないので、喪中でもいいのかな? でも、「おめでとう」の「チュッカ ハムニダ」は本当に相手に対するお祝いの時に使うから(「誕生日おめでとう」は「センイル チュッカ ハムニダ」)、やはり喪中なので、新年の挨拶は控えよう。いずれにしても、「今年もよろしく」はいつも通り。今年は毎週更新を目標に頑張っていくぞ!

 去年の暮れは、27日の土曜が今年最後の授業で、といっても、私の授業はなかった。その代わり、というわけではないが、ニコニコ動画の撮影があり、出演してしまった。アニメロ新人オーディションの企画のひとつで、今出ている3期生の女の子二人が、ドワンゴクリエイティブスクールの本科生とサウンドドラマのワンシーンを演じて対決するというコーナーの審査員で出演したのだ。撮影の前に、顔出しをしていいのかどうかいろいろ言われたが(いろいろコメントを書かれるから)、別に書かれたからどうなるってほどの人間でもないし、どちらかというと気にするというより楽しんじゃう性格だから、「いいですよ」と顔出しもOKした。その結果は、1月中旬ぐらいからアップされるんじゃないかな。その前に、元・月光舎の役者で今はスクールで講師をやってもらっている石塚基光先生がストレッチとか教える講師で出ていて、それはすでにアップされているのだけど(鷲崎健のアニメロ新人オーディション第3回Bパート)、これが涙が出るほどおかしくて、いや、真面目に教えてるんだけど、石塚を知っている人間が見ると、笑えてしまうのだ。本人も見て笑ってたし。どうしても、二人の女の子より気になってしまうのだ。そういうコメントもあったし。う〜ん、彼はニコニコ動画で「マルコメくん」として人気者になるかも(笑)。

 27日は、その石塚先生と、学校が終わった後、新大久保に行き、清水ベン・とりいちえ夫妻と合流してささやかな忘年会。"まいうKOREA"というベタな名前の店(とはいえ、「まいにち いきたい うまい店」の「ま・い・う」なのだそうだが)で、名物のタッカンマリ(鳥の水炊き)を食べた。タッカンマリはソウルで一回御馳走になったことがあるが、ここのもなかなかおいしかった。店は、ソウルの街中によくありそうな感じで、店員も韓国人だし、ちょっと狭いが雰囲気はいい。チャミスルよりまろやかなチョウムチョロムを酌み交わしながら、いろいろ話し、新大久保の駅で「よいお年を」と挨拶をして別れ、最終電車で帰った。

 そうそう、その前日も最終電車だったのだが、それは龍昇企画の2008年最後の稽古、といっても、実質3日しか稽古はなかったのだが、その稽古の帰りに、2日前の初日にも寄った高田馬場の、まるで地方の居酒屋にでも来ているような、すごいいい雰囲気の店(ううっ、名前忘れた! また行くだろうからその時に)で、みんなで飲んだから。おっと、前回ちょっとお知らせした2月の舞台ってのがこのことで、龍昇企画公演『風景の没落』に、この私が約6年ぶりに役者として出演するのだ! 2002年の12月に天王洲のスフィアメックスでやった、今はなきP.E.C.T.の『Winter Rose』以来だな。あの時は、瀧川英次や山崎ルキノや笹野鈴々音や佐藤拓道など、みんな私より若い役者たちばかりとの共演だったが、龍昇企画は年上が結構いる。まぁ、稽古の様子はおいおい報告していくとして、実際、役者としての私を観たことのない人も多いはず。ぜひ、2月の末は、シアターイワトにおいで下さいませ。左下の「何でもメール」で私宛に申し込んでね。

 翌28日は、妻の運転の車で墓参りに行き、墓掃除をして、その後、学校に置いてある荷物を取りに行った。ついでに、水道橋の場外馬券売り場に行き、有馬記念を観た。もちろん馬券も買ったが、あんな馬券は取れない。1番人気と1番人気薄の馬の1、2着だなんて。ダイワスカーレットの強さはわかっていたので軸にはしたが、スクリーンヒーローもメイショウサムソンもカワカミプリンセスもダメだった。7歳馬が2、3着っていうのは、何か去年の高齢者問題を象徴していたのかもしれないなぁ。よくあるんだよな有馬は、その年を象徴するキーワードが絡むってのが。帰りに新宿の職安通りの韓国広場に寄り、キムチやらサムギョプサル用の肉やらマッコリやらいろいろ買い込んできた。

 29日からはどこにも出ず、自分の部屋と子供部屋の大掃除を始めた。これがなんと、10年ぶりぐらいの大掃除になり、子供部屋の掃除と模様替えは、子供たちの協力もあって(自分たちの部屋なのだから当然なのだが)、何とか年内に終わったが、私の部屋は、年を越しても、実はまだ完全に終わっていない。押入れの奥にしまい込んでいたクリアケースの中の古本や資料まで引っ張り出して整理し、部屋に所狭しと積んであった本や資料を本棚に入れたいので、本棚からいらない本や雑誌やビデオを棄て、ゴミ袋が6個ぐらいになった。20年以上前の芝居のチラシは、きれいなのだけは取っておいて、後は処分しようと思っているのだが、これはまだ出来ていない。βの芝居のビデオテープの整理さえまだ出来ていないのだから、一体、いつのことになるやら。そうそう、溜まっていたフロッピーディスクのいろいろなデータを外付けハードディスクに移す作業も始めたのだが、これも時間がかかるし、読み取れないのとかも出て来て、なかなか厄介だ。デジカメで撮った写真データの整理もしたいし、カセットテープの音源をCDに移す作業もやりたいのだが、これらはまだまったく手がつけられない。というわけで、部屋の片付けや整理は、おそらく春頃まで続く模様。新年度までには何とかしたいと思っているのだが。

 大晦日の夜は、例によって義妹家族がやって来て、韓国広場で買ったサムギョプサルやチャプチェやチヂミを食べながら紅白やら泰葉やらを見て、そばを食いながら、ジャニーズのカウントダウンで年越し。毎年思うことだが、今年の大晦日こそ、どこかの温泉で過ごしたいぃぃ!

 元旦は当然ゆっくり起き、おせちをつまみに酒を飲み、お雑煮を食べた後は自分の部屋の掃除。お笑いばかりのテレビをボケーッと見ててもつまんないし、自分の部屋にいる方が落ち着く。ただし、散らかっているし埃がすごくて、マスクをしながらなので、変な感じ。そうそう、元旦からやっている川ア競馬(去年は3日に行った)をパソコンで見ながら(南関東4競馬場のサイトで全レースライブ中継を観ることが出来る)、インターネット投票[SPAT4]で馬券を買った。川ア競馬は4日まで開催していて、出掛けた2日以外は掃除をしながらやり、3連複で万馬券を取ったりもしたが、出たり入ったりで、結局トントンって感じだった。

 2日は午前中から妻と三男と一緒に、菩提寺近くで石材店を営む(墓石も当然ここで頼んだ)母方の伯父の家に新年の挨拶を兼ねての墓参りに行った。墓は暮れに行って掃除をしていたし、供花もまだ残っていたが、しっかりと新年最初の墓参をしてきた。その後、新宿に出て、おそらく5年ぶりに花園神社で初詣をした。おみくじは小吉。人の世話をするとか、他人のために尽くせば、願いは思いのままになる、とのこと。もう何年も他人のためにいろいろやってるんだけどね、学校で。そういや、日刊スポーツに「0学占星術」というのがあって、これがなかなかよく当たるんだけど、元旦の新聞に今年の占いが載っていて、それによると今年、私は充実期で、これまでの頑張りが実る年で、周囲の人たちのおかげで、自力では成し遂げられなかった大仕事を達成出来るんだとか。で、去年は経済期だったので、その年に始めた物事を続ける限り経済は安定する、ということで、これはひょっとして、d'Theaterのことかな、なんて思ったりしてる(笑)。ただし、賭け事は×なので、もう今年は競馬やめようかな、とも思ってる(笑)。確かに、4日5日の金杯を含めたJRAのレースは負けっ放しだったしなぁ。来年は背信期に入って金欠になりやすいらしいので、今年蓄えといた方がいい、っていうし。占いなんて、とかいいながらも結構気にしてたりして(笑)。それと、花園神社で初詣をすると、その年に劇的なことが起きるというジンクスがあるんだけど、今年は何が起きることやら。

 初詣の後、『笑点』とか大好きな三男に落語を見せてやろうと思い(三男が大好きな歌丸師匠も出るし)、末広亭に行ったのだが、満員の立ち見で入るのを諦め、結局、新宿をブラブラし(それにしても人が多いなぁ、と思ったら、デパートの初売りで福袋を買う人がいっぱいいたらしい)、三男のバスケのシャツを買ってやり、新大久保のお気に入り韓国料理屋"おんどる"で、コチュジャン豚やらキムチチーズチヂミやらニラチヂミやらケランマリやら食べながらチャミスルを飲み、隣りにいた韓国人の家族とささやかな日韓交流をしたりしながら過ごし(小さい子供の相手をしてあげ、お酒をいただいたりした)、9時頃には帰って来て、飲み過ぎたせいか早めに寝た。

 3日も昼間は部屋の片付けとネットで川ア競馬。夜は、次男はバイトで、長男と三男は家にいるというので、妻と二人で毎度おなじみの天然温泉の"ここち湯"へ。ここも混雑していたが、正月だからと奮発してマッサージも頼み(実際、肩と背中が鉄のように硬くなってるし)、一度温泉に入ってマッサージをしてもらい、マッサージが終わってからまた入り、結局、2時間以上いた。少しは楽になったかな。

 4日も同じようなもので、川ア競馬がJRAに変わっただけで、部屋の片付けと競馬。中山金杯も1着から7着までの、3着以外の馬は買っていたのに、3着に11番人気のミヤビランベリが来てしまったので、3連複ハズレ。吉田豊とは相性が良かったんだから買っとけばよかったのに、後の祭り。3連複でも4万円という馬券はおいしかったのになぁ。他のレースもダメで、新年から赤字。やはり、今年はギャンブルはやめるべきか。そういや、去年は途中までは良かったんだけど、結局、最終的には回収率75%。おととしは73%だったから、ちょっとは良くなったが、的中率はおととしが31%で、去年が24%と下がった(これはすべてClub A−PATの情報照会でわかる)。う〜ん、次の競馬の結果で考えよう。あ、今週末は学校の説明会で出来ないから、来週だな。

 というわけで、ダラダラと暮れから正月のことを書いてしまったが、考えたら、暮れも正月も韓国料理とおせちと餅ばかり食べてた感じだ。ま、嫌いじゃないからいいんだけど(笑)。やってたことも、掃除と競馬とゴロ寝と、そうそう、韓国映画のDVDも何本か観た。乾坤プラスの方も滞っているし、今年はちょっと気合を入れて観ないとなぁ。おととしのベストテンもまだだし(笑)。

 さぁ、いよいよ学校の授業も始まるし、8日からは『風景の没落』の稽古も始まるし、この乾坤も新たに『パライソ編』ということで始めたいと思う。『パライソ』とは、ポルトガル語で「パラダイス」のことで、キリシタン用語でもあるのだけど、なぜ『パライソ編』なのかは、おいおいお伝えしていく。では、最後にもう一度、今年も乾坤一滴、8年目になりますが、よろしく!

(2009.1.7)


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