2007年7月第3週

 先週は遅れているうちに日にちが経ってしまい、結局、更新を断念してしまった。ここんところ、ズレにズレて遅れ気味だったので、何とか今週からなるべく通常のペースに戻したい。という気持ちはあるんだけど(笑)。また今週もいろいろあって遅れた。すいません。

 さて、先々週、先週といろいろ書いておかなくてはいけないことがあるのだが、2週に渡ってつながっていて、区切りがついたものもあるので、それから先にまとめておこう。

 まずは、親バカシリーズの〈次男の夏の高校野球・神奈川大会編〉。先々週の乾坤の最後にも追伸として書き添えたが、11日の水曜日に行われた第1戦は、11対6のコールド勝ちで、藤沢総合高校、夏の大会初勝利! 次男の担任でもある同姓の小松先生が作詞をしたという校歌が初めて球場で演奏され、みんなで歌ったという感動的な試合だった。といっても、私はその日、会議とネット番組のオーディションの立会いがあったので仕事に行き、観には行けなかった。で、その後、台風の影響で順延が続き、一週間後の18日の水曜日に小田原球場で第2戦が行われ、私も学校が休みだったので観に行った。相手は第3シードの私立の光明相模原高校。結果は残念ながら8対1の7回コールド負け。実は、1回表に4点取られた後の1回裏の攻撃の時、1アウト満塁で相手のエラーも出て2点を返して大いに盛り上がったのだが(次は、1アウト1、3塁で次男の打順になった)、相手が守備妨害だと抗議をしたらしく、それがすぐに認められ、2点も入らず、2アウト満塁の状態になってしまったのだ。これには、そこから攻め立てようと盛り上がっていた応援席も唖然としてしまったが、審判は絶対なので、仕方なく試合は続いた。次の打順の次男も、守備妨害といわれたことが悔しくて、バッターボックスで気合が入ったそうだが、それが逆に裏目に出てしまったのか、気負って三振になってしまい、結局、その時は1点も入らずに終わってしまったのだ。まぁ、あの2点が生きていれば7回でコールド負けになることはなかったし、もしかすると、そこから何点か入っていたかもしれない。そう思うととても悔しいが、相手のピッチャーのフォアボールでの出塁が多かった藤沢総合高校と(ボールをよく見ているということでもあるのだけど)、打線が効率よく爆発した光明相模原の力の差は、確かにあるのかもしれない。その後、藤沢総合高校は守備妨害を取られずに1点は入れたが、いいところでヒットが続かなかった。次男も結局、3打数1安打だった。三年生にとってはこれが最後の公式戦になってしまったわけだが(部員たちはほとんどみんな泣いていたし、私ももらい泣きした)、次男は来年も、というか、試合終了後から新たな1年が始まった。そしてなんと、学校に戻ったら、監督から次のキャプテン、主将に任命されてしまったのだ! キャプテンは大会の組み合わせのクジを引くのだが、来年の夏の90回記念大会で90番なんか引いてしまったら、選手宣誓だぞ(笑)! あいつ、滑舌悪いからなぁ(笑)……もしそうなったら、発声練習させなきゃ! というわけで、来年は高校生活最後の年だし、私もさらに親バカぶりを発揮していこうと思う(笑)。

 ところで、神奈川の高校野球の予選で、横浜高校の落司君がノーヒットノーランを達成したり、4人の投手陣で3戦連続無安打無得点という試合をしていることは新聞にも載っていたが、53対0という試合があったことは、御存知だろうか(笑)? 53点も取られたのは大楠高校というところなのだが、ここは新1年生の9人しか部員がいない。しかも長髪の部員がいたりして、まるで『逆境ナイン』のようなチームなのだ(笑)! まぁ、53点も取られて最終回に逆転したらすごいけど(笑)。ちなみに、『逆境ナイン』は112点だった。あれは決勝なので9回までやったが、この試合はもちろん5回コールドで、1回に10点、2回に15点、3回は0点だけど、4回に7点、そして、5回に21点取られて(相手は上鶴間)、負け。しかし、相手の打者は何巡したのだろう? 単純に計算して、5回だからアウトは15個で、1人1点として53+15で68で、9人で割ると7巡以上! 7打数かい! 一人一人の打点だって凄いだろうな! こういうのももちろん記録に入るのだろう(笑)。こういう試合、観たかったなぁ! 大楠高校、秋の大会も注目したいが、ちゃんと9人残っているかな。頑張ってほしい!

 さて、親バカシリーズの二つめは〈三男の中学バスケの試合編〉。こっちは、本来は15日の日曜に行われるはずだったのが、台風が来ているということで16日に順延された。そのおかげでアニソングランプリの東京予選大会を観に秋葉原に行けなくなってしまったのだが、結果からいうと、なんと2連敗! 2試合目はワンゴールの2点差だったが、負けは負け。これで座間中・男子バスケ部の県央大会への出場はなくなり、三男の公式戦は21日の最終戦が最後になった。それで3年生は引退。21日は土曜日なので授業があり、私は観に行けなかったが、その試合は今まで試合に出られなかった3年生も全員出て、48対47で1点差ながら勝ったという。よかった、よかった! 三男は高校に行ってから本格的にやりたいということで、さっそく7号ボール(男子は中学までは6号)を買って練習したいといっている。一緒にJBLのバスケの試合を観に行く機会も増えるだろう。今年のクリスマスに行われるオールスターは札幌なので観に行けないと思うが。

 親バカシリーズの最後は〈長男の椿組お手伝い編〉。高校を卒業した長男が初めて演劇の現場を手伝うことになった椿組の公演『花火、舞い散る』(作・演出/田村孝裕)は、13日の金曜日から始まった。私は、初日は終わり頃に花園神社に着いたので、差し入れを受付に渡してからテントの外の袖からラスト近くの場面を観ていた。スタッフとして手伝っていた長男も、田村さんの「みんな出したい」という意向で、終わり頃に若い刑事としてチラッと出てきた。一言だが台詞もある。う〜ん、硬い。ま、役者としては、というか、本人がやる気ならの話だが、まだまだこれからだな。その後、初日乾杯というか、椿組は“毎日打ち上げ”なのだが、そこに参加し、音響の青蔭さんと、その旦那の、螳螂時代から音響をやってくれている松本昭さんらと話していたら、青蔭さんと仲のいい一柳みるさんがやって来て、いろいろ話をした。劇団昴の一柳さんは、とても野外劇が初めてとは思えないほどに、この空間になじんでいた。

 公演自体は15日の日曜日に観た。台風の日だったが、夜には雨もやんでいた。福岡から劇団四季の芝居を観にやって来た「福岡演劇のひろば」仲間の石田さんに、熊谷さん、そして、ウチの妻に、女優のかんのひとみ、作曲家の千野秀一氏夫人の優子さん、月光舎のとりいちえに、旦那の清水ベンちゃん、さらに、DCS[ドワンゴ・クリエイティブ・スクール]の学生たち5人。熊谷さんのお友だちもいた。もちろん、毎日打ち上げにも参加し、元・月光舎で今は椿組にいる岡村多加江や椿組の宮本翔太、ダミアンの伊藤新も来ていろいろ話をし、長男のミントも同世代の学生たちと話をしていた。テント内での毎日打ち上げの後、石田さんや熊谷さんと飲みに行く約束をしていたので、新大久保の中国延辺料理の店「千里香」に行った。ここはずっと行きたかったのだが、2年前の2月に熊谷さんに連れて行ってもらって以来だ。ここには、ベンちゃんやちえ、学生も2人、熊谷さんの友だち、後で多加江やミントや翔太も来て、総勢12名で盛り上がった。この日は、結局帰れなくなり、ベンちゃんの家に泊めてもらった。

 椿組の芝居『花火、舞い散る』は、いい芝居だった。何より、登場人物たちそれぞれにドラマがあり、それを役者たちが個性豊かに演じていた。つまり、いい芝居っていうのは、こうでなきゃいけない、という見本のような芝居だったように思う。もちろん、好き嫌いはあるだろうし、私は確かに、野外劇といえば、スペクタクルな芝居の方が好きだ。この乾坤でも、椿組では時代劇を観たいといってきた。だから、これまでの椿組の芝居と比べるようなことはしないが、今回の『花火、舞い散る』は、これまでの野外劇とは一味違っていたのは確かだし、何か新しい方向性が見えたような気がした。おそらく、野外劇とは別に、劇場でのウェルメイドな芝居もやってきたからだと思う。これから何年かのうちに、野外劇のスペクタクル性とウェルメイドな部分を持った、椿組の代表作が生まれるような気がするし、期待したい。

 椿組には、楽日の前日の21日の土曜日にも行った。といっても、仕事が終わってからだったので、やはり芝居の最後の方に着いた。ミントの刑事の出番は袖からだが観ることが出来た。台詞もだいぶ硬さが取れて、自然な感じになっていた。まぁ、立ち方とか、身体とかまだまだだけどね(笑)。この日は、元・東海月光舎の水野印南や美月、森田円(今は、まどか園太夫という名でB級遊撃隊にいる)らが名古屋から観に来ていた。森田円は、ご存知のように、tsumazuki no ishiの作家のスエヒロケイスケ氏の奥様で、旦那の公演を観に来て、椿組も観に来たのだ。他にも、元・月光舎の佐鳥裕一(えっと、今はなんていう名でやってるんだっけ……忘れた。佐鳥、すまん!)もいた。みんな、小さい頃から知っているミントが大きくなっていた(しかも、出ていた)のでかなり驚いていた。その日は、翌日の楽日には来れそうもないので、いろいろな人に挨拶をした。ミントの父親として(笑)。扉座の犬飼さんは、最初、ミントが私の息子だと聞いて驚いたそうだ。犬飼さんとは、彼もよく共演している螳螂の役者たちの話をいろいろし、時代の流れを感じた。そうそう、時代の流れといえば、この日来ていた流山児さんとトバさん(椿組主宰の外波山文明氏)が話しているのも、昔からよく知っている2人だけに、その後姿や白髪頭に時代の流れを感じたし(笑)、ミントがトバさんの息子(高校生)と仲良くしているという話も聞いて、帰りにトバさんと「どんどん次の世代に頑張ってもらいたいねぇ」という話をしたのも、確かに時代の流れを感じてのことだ。

 というわけで、2週分なので、いろいろ書き切れない話もあるのだが、とりあえず親バカシリーズは、これでひと段落。子供の話に付き合ってもらって、すいませんでした。しばらくはないと思います(笑)。いや、実は、ミントがいろいろ声をかけてもらって、すぐにでもどこかの芝居を手伝うという話を進めているらしい(笑)。まぁ、それはそれでやってもらうとして(また書くと思うけど)、ホントは私も芝居やりたいんだよねぇ、リーディングや学生の発表会は別として、もう5年やってないし。ただ、今はちょっと、いろいろやらなきゃならないことがあって……もう少し待って下さいな。その時は、またこのタイトル、変えましょうね!

 そうそう、私の「韓国映画ベストテン2006」も、ようやく発表出来ました! 乾坤プラスの方なので、ぜひ見て下さい! 御意見等も、掲示板の方に!

(2007.7.26)


前週